響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

36

神戸国際大学

我が校の特徴
伸びしろを信じて人間力を引き出す
少人数教育ならではの手厚い支援体制。
設置学部
【経済学部】経済経営学科、都市環境・観光学科
【リハビリテーション学部】理学療法学科
神戸国際大学

大学の紹介・学生の特色

神戸国際大学は、経済学部の単科大学としてスタート、2002年に六甲アイランドに移転し5年前の09年には医療系のリハビリテーション学部を開設しました。2つの学部をあわせても1学年400名程度の少人数教育が特長です。
就職支援においても、小規模校の利点を生かしたマンツーマンの支援体制を敷いて8年程になります。大規模な大学ですと、担当制でも職員1人で200~300人の学生を見なければいけないと聞きます。本学では職員1人当たりの担当する学生が少なく、その分、綿密に個々の強みを掌握することが可能です。個々に合わせた支援やマッチングを目指せるメリットがあります。
また、六甲アイランドに大学は本学一校だけです。都会の喧騒を感じない静かな環境で、のびのびと学ぶことができます。興味の対象に合わせて選択科目を取るコース制度で、経営や経済のほか、人気のブライダルやエアライン業界を目指すコースなど15のコースがそろっており、職業観を充実させることができます。国際都市・神戸ですから、英語教育はもちろん、グローバルな人材の育成にも力を入れています。現在、多数在籍する中国の学生に加え、今後は企業のニーズも高まりつつある東南アジア諸国の留学生もより多く受け入れていきます。
客観的に見て、学生は素直ですね。スポーツマインドを持った元気な学生が多いのも特長です。附属高校でスポーツが非常に盛んで、スポーツを通じて礼儀を身につけ、成功も挫折も味わって経験を積んだ学生たちが集まってくるためです。近畿大会で優勝したり春の甲子園に出場経験のある硬式野球部をはじめ、サッカーや柔道、ハンドボールなどが強豪です。大学でも昨年、サッカー部が一部昇格を果たしました。部員数が100名を超えるマンモス校と本学のような小規模校が肩を並べるのは、すごいことだと自負しています。成功体験だけでなくなんらかの挫折を味わってきた学生の多くは、ストレス耐性も高いと思います。今の企業のニーズにも合っているのではないでしょうか。

キャリア支援の取り組み

(写真左から)キャリアセンターのチーフ犬飼さん、チームリーダー福田さん。「ガイダンスのお知らせなどメールで送ることもありますが、それは信頼関係ができてからのこと。欠席が続く学生には、直接電話もします。就職ガイダンスの出席学生の8割は顔と名前が分かる小規模校のメリットを生かし、きめ細かいサポートを行っています」

1年生は大学基礎論、2年生はプロゼミ、3・4年生はゼミナールと称してキャリア教育を行っています。1・2年生は意識づけと基礎力の強化です。企業出身の教員もいますので、早くから社会との接点を意識できる授業を取り入れています。
3年生の春からは、業界研究や自己PRの作成など年間20回を超えるガイダンスを開催しています。教員と職員との共働によって、本来は時間外のガイダンスもうまく授業に組み込むことができています。この就職ガイダンスと、「One to Oneカウンセリング」というマンツーマンの学生対応が支援の2本柱ですね。カウンセリングは担当制のため、1人ひとりの個性を引き出す密接なコミュニケーションが可能です。我々も感心するくらい、職員みんな深いホスピタリティマインドを持っていて、担当でない学生が来ても全員が対応できるようにしています。チームワークで支援するという体制が整っているんです。ですから、学生も気軽に何でも相談に来てくれますし、いつもにぎわっていますね。職員の経験年数が増しているここ数年、よりきめ細かなサポートが可能になっていると感じています。
段階的に少しずつ社会人としての基礎力をつけさせるという点で、申し込む時点ですべきことをしないといけないインターンシップは、学生自身が気づくいい機会ですね。就職を希望する学生の4割程度が参加しています。企業への訪問時に人事担当者の方に最近の新入社員の傾向をお聞きすると、「会社を休むときにメールで簡単に済ませるとか、バイト敬語が抜けないとか、ここまで言わないといけないのか?と思うことがよくあります」とおっしゃられる企業が増えたように思います。そうした企業のニーズに応えるべく、これまでもビジネスマナーの講座はしていましたが、今年から3年生全員を対象に夏休み前にビジネス基礎研修を、内定者を対象に1日コースで直前研修を行っています。企業で新入社員を教育されているような方を招いて企業目線からの指導を強化し、2重3重にビジネスマナーを伝えています。
また、3年生の冬に行う就職合宿は、7年目になります。エントリーシートの作成と面接に特化した一泊二日の集中講座です。希望する40数名が参加します。インターンシップに申し込む頃はまだ就職意識が弱いと思えた学生たちも、この合宿を経験することで意識が数段引き締まり社会人に一歩近づく感じがします。

学生にアドバイスしていること

センター職員の一人馬渕さん。些細なことでも学生が報告や相談に来てくれるのが、信頼関係の証。卒業後に立ち寄ってくれる学生も多いのだという。

今は3年生になると強迫観念のように進路を決めておかないといけない風潮がありますが、そんなことはなくて、本学では本人の意志を尊重する空気があります。まずは、挫折を経験してきた学生たちに、失敗することの大切さを伝えていきたいですね。失敗体験こそ伸びしろにつながりますし、本学の学生は真摯に受け止めることができる学生たちだと思います。
どの大学も個別相談というとマンツーマンで1時間近く相談にのっていると思いますが、本学では半日ぐらいかかることもあります。個々の学生の過去を振り返って、メンタル面も含め物事との向き合い方そのものを変えていくんです。大学時代に個性をきちんと磨く大切さは教職員に浸透していますので、地元企業をはじめ多くの採用先に、長い目で見て本学の学生が持つ力を分かってもらえていると思います。

企業へのメッセージ

内向きじゃなく外向きの学生が多い、ということが強みです。元気で礼儀ができて社交的な、スポーツマインドを持った学生が多いんです。一方で、素直でマジメでピリッと光るものを持っている学生も多く学んでいます。その辺りを見ていただきたいです。卒業後も本学の学生だと誇りを持てるように送り出したいと思っていますので、企業の皆様からもどしどしリアクションやご要望をいただきたいですね。

神戸国際大学

神戸国際大学

所在地 〒658-0032 神戸市東灘区向洋町中9-1-6
URL http://www.kobe-kiu.ac.jp
学部 【経済学部】経済経営学科、都市環境・観光学科
【リハビリテーション学部】理学療法学科
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