響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

53

奈良学園大学

我が校の特徴
少人数指導が強み。学生の主体性を第一に
実践力を持った人材を養成しています。
設置学部
【人間教育学部】人間教育学科
【保健医療学部】看護学科
【奈良産業大学 ビジネス学部】ビジネス学科
【奈良産業大学 情報学部】情報学科
奈良学園大学

大学の紹介・学生の特色

2014年は、学園創立50周年、大学としては30周年の節目の年でした。4月には本学の名称が、奈良産業大学から奈良学園大学へと変わり、同時に、教員を養成する人間教育学部、看護師を養成する保健医療学部を設置し、新たなスタートを切りました。2016年卒の学生においては、以前からあるビジネス学部、情報学部の2学部のみが対象になります。
本学は、実社会に出て役に立つ人材の輩出を目指して、プロジェクト演習やインターンシップを取り入れた実学教育をしてきました。建学の精神は、「高度な専門学術知識に裏付けられた実践力を有する有能な人材を教育・養成し、地域社会及び社会全体の発達・発展に貢献する」です。誠実にして協調性のある、心身ともに豊かでたくましい実践力を持った人材の養成を目指しています。
プロジェクト演習というのは、通常3年次生から行うゼミを2年次生から導入しているものです。ビジネス学部では、各分野での地域貢献や里山再生に取り組んだり、公務員試験合格を目指したり、自らが選んだ授業カリキュラムの中で、地域や企業との交流を通じた体験から専門知識を身につけていきます。情報学部では、実学といっても分野が広いため、情報システム、メディアアート、ビジネス情報の3つの分野に分け、プロジェクト演習を行っています。それらが3年次生のゼミへと繋がっていくことが、本学の学びの特長です。2つの学部で1学年150名前後と学生数も多くないため、早くから演習系の授業を取り入れることができています。
大まかに分けると体育会系のクラブ活動を行う学生が半分、残りの半分のうちの7割が留学生、残りが一般学生です。学生の特長としては、ビジネス学部は特にクラブ生が多く、総じて人あたりがよく活発です。情報学部はコツコツと取り組むカラーがあり、どちらも素直で真面目だと思います。この4月から入ってきた学生は、教員、看護師といった、人を育てる、人を支える専門職を目指していますので、キャンパス内ですれ違う際も立ち止まってきちっと挨拶してくれるなど、先輩達とはまた違った特長があると思います。

キャリア支援の取り組み

キャリアセンター就職支援室の室長補佐、中野さん。「都心の喧騒から離れた場所にあるため、のんびりとした学生生活がおくれるメリットはありますが、すべてにおいて井の中の蛙にならないように、危機感を持たせることを心掛けています。明らかに甘えているなと感じたら、厳しいことも言います」

「大学卒業後は社会に出て働く」ということを伝えるのが、私たちの役割です。就職ガイダンス、個人面談、インターンシップ、ソーシャルスキル教育、各種資格取得の講座開催を通じてこれを支援し、それぞれの能力や適性に合った就職に向けて、主体的に意志決定していくことを基本方針として関わっています。
取り組みの核は、個人面談です。個人面談は全学年に対し100%実施しています。学生それぞれに応じた話をしていくため、就職のことだけでなく普段の生活や学習面の話もします。留学生の場合、本人の希望に応じた進路決定を実現するため面談を重ねることで本人が納得する進路選択を支援しています。個人面談は一斉にメール配信で知らせますが、反応がない学生には、こちらから再度連絡しています。ただ、やはり「主体的に」活動し欲しいため、あまりこちらから積極的に電話をかけてキャリアセンターへ来させて、というよりは、学生自身に動いてもらうようにしています。そのため、最初のガイダンスから一貫して「主体的に活動して欲しい」と繰り返し伝えています。面談でも「ここが合っているから、ここに行きなさい」とは、言いません。どういう会社が合っているか、どんな探し方をすればいいのかは、話をしている中で見えてくるものです。気付きにくい学生は、失敗してしんどい思いもしますが、それを未然に防ぐのではなく、自分で体験してもらった後に、じゃあそれが本当に自分に合っていたのかを問いかけてみて、本人に気付いて欲しいと思っています。
就職ガイダンスは3年次4月から年間5回行っています。加えて、クラブ生向け、留学生向けと、柱になる就職ガイダンスを行います。また、欠席者に対してのフォローガイダンスや社会人になっても競技を続けるクラブ生を対象にミニガイダンスなども実施し細かくサポートしています。

学生にアドバイスしていること

学生一人ひとりに対し、きめ細かい個人面談を実施。キャリアセンターは、自ら動いて発見し成長していく学生の、良きサポート役という位置づけだ。

就職活動は、一昔前まで学生個人のものでした。キャリアセンターは、学生自らが就職活動をしようと思ったときに、やり方が分からなければ行く場所、求人情報がある場所として認識されていたと思います。あくまで、主体は学生。ですので、心掛けているのは、導きにならないことです。職員は学生よりも先に分かっていることが年齢的にももちろん多いですが、それを出さずに、本人の気付きを引き出すことができるかを一番に気にしています。こちらから正解へ持っていくのは違う、悩んで考えてもらうのは会社に入ってからではなく、今だと思うからです。一見、つきはなしたように見えますが、その分、学生一人ひとりと関わる時間を多く持ち、現在の学生気質に合った支援を心掛けています。社会に出る前に最後に学べる場が大学です。会社で何とかしてもらおうという送り出し方はできないので、社会に出たらこうだよと大学で教える必要があります。キャリアセンターの役割は、そういった卒業後の人生に関わることだと思いながら、関わり方に気を付けています。
正直に言って、内定率を上げ、全員の進路決定をしなければいけませんが、押し込んでまで決めると離職に繋がります。それは本人にとっても不幸であり、就職先に迷惑が掛かることでもあります。内定率を上げることも大切ですが、簡単に会社を辞めたりしない学生を多く送り出したいと思っています。
こちらが連絡したら内定が出ていたなど、キャリアセンターを利用せずに決まる学生も、当然います。結局、自分が知りたいタイミングで学生たちは動くと感じます。ガイダンスなどで先先言っても聞き流してしまったり。ですから、じっくり主体的に取り組んでもらうことを大切に、私たちは気付きのきっかけだけを与えるようにしています。

企業へのメッセージ

少人数指導の本学だからできるのは、キャリア支援だけでなく、「将来の自分づくり」だと思います。大学全体で基礎学力の向上、業界研究、目標確認=個人面談と、就職に向けての意識付けを、早くからきめ細やかに行っています。また、4年間を通じて担任の先生のようなアドバイザー制をしき、教員が履修相談を含めた個人面談を行って個人のカルテをつくり、キャリアセンターをはじめとする学内の各部署が共有し、学生をサポートしているんです。そういった取り組みを通じて、少しでも長く働けるような、企業へ自信を持って入っていけるような社会人力を身につけてもらっています。

奈良学園大学

奈良学園大学

所在地 〒636-8503 奈良県生駒郡三郷町立野北3丁目12-1
URL http://www.naragakuen-u.jp
学部 【人間教育学部】人間教育学科
【保健医療学部】看護学科
【奈良産業大学 ビジネス学部】ビジネス学科
【奈良産業大学 情報学部】情報学科
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