スタッフインタビュー詳細

高校を卒業してから19年、『バイカル』一筋。このお店のお菓子に惚れ込んでいます。

波多野 恵理(はたの えり)
バイカル金閣寺店 ヴァンドゥーズ
<1998年入社 パート>

PROFILE
高校を卒業後、新卒で入社。洋服が好きで服飾の世界に進むことも考えたが、大好きなお菓子を販売する仕事を選ぶ。『バイカル金閣寺店』配属となり、初めての職場でたくさんの先輩から接客を学び、その後は多くの新人スタッフを育てる立場に。2005年には自分の時間を増やしたいという思いからパート雇用の道を選ぶ。友だちと旅行へ出かけたり、家の用事を手伝ったりとプライベートも充実している。

(インタビュー 2016年11月 バイカル金閣寺店にて)
祖父との想い出が詰まった『バイカル』に入社。

―『バイカル』を選んだ理由は?

「小さな頃から、祖父が『バイカル』のケーキをよく買ってきてくれていました。お誕生日やクリスマスと言うと『バイカル』のケーキだったので、ここの味に慣れ親しんでいて、『あのケーキ屋さんのケーキ屋より、断然ここのケーキのほうが美味しい』と思うほど、昔から惚れこんでいました。高校で求人票を見たとき、お菓子ってみんなを笑顔にできるのかなと思い、親しみのあった『バイカル』に決めました。」


―お仕事は何から覚えましたか?

「販売職で入社したので、まずは接客からでしたが、実はすごく人見知りなんです。人と話すのがあまり得意ではないのに、なぜか接客業を選んでしまって(笑)。普段の人見知りは直っていないのですが、お店に立つと変わるというのはあります。最初はお客様と接するのがすごく怖かったのですが、お仕事をしていくうちに自然と慣れていきました。今ではマニュアル以外の部分で、お客様と世間話ができることが楽しくて。このお店だからこそ得られたことだと思うのですが、経験を重ねることでプラスアルファの部分が増えていったと思います。」

 
―仕事は誰から教わりましたか?

「仕事に関しては、先輩社員から直々に教わりました。まずは、接客の基本と『バイカル』の接客の仕方。お出迎え、お見送りは扉をお開けするということや、食品に関すること、衛生についても教わりました。」

地域密着だからこそ、お客様とのふれあいも。

―長く勤めていると、馴染みのお客様も?

「久しぶりに来られたお客様から『お顔が見れてうれしいわ』と言っていただくことも結構あります。私がこのお店で一番古いので、『知っている人がいてくれると、ほっとする』というお言葉を聞くと、こちらもうれしくなります。」


―印象に残っているお客様は?

「ずっと昔からパンを買いに来られていたおばあさんがおられたのですが、老人ホームに入られることになって。これからは一人でここまでパンを買いに来られなくなるからと最後に会いに来てくださったときは、うれしかったですね。ご年配の方が多くて、来られなくなると心配になることもあるので、そうしてご挨拶に来てくださったことは心に残っています。」


―小さかったお子様の成長を垣間見ることも?

「ご近所の方で、親子でお店の前を歩いて、よく買い物に行かれるお客様がいらっしゃったんです。お母さんに手を引かれていた小さなお子さんと目が合えば手を振ったりしていたのですが、小学生になったランドセル姿を見ると、お子さんの成長は早いなぁと感じることもあります。ほかにも『小さな頃はケーキを食べさせていなかったんです』と言いながら小学生になって、お誕生日ケーキを買いに来てくださったりするのもうれしいですね。」

わたし自身が『バイカル』のファン。いち押し商品もあります。

―『バイカル』が昔とくらべて変わった点、変わらない点は?

「昔は、わたしよりも長く働いていた方で、定年に近い方がおられ、頼れる方がいて何でも聞くことができましたが、いつの間にかここのお店で一番古いのがわたしになりました。先輩たちがいなくなって、お店の雰囲気が変わってきているのはあります。でも、それはその時その時のスタッフの個性だと思います。変わらない部分は、お店の味やこだわりのようなところはずっと変わらないですね。」


―いち押しのおすすめ商品はありますか?

「いつもお客様に聞かれると、『お店としておすすめはこれですけど、わたしが好きなのはこちらです』とおすすめしているケーキはあります(笑)。『リビエラ』というケーキで、ココア生地のロールケーキの中に生クリームとバナナが入っていて、その組合せが昔から大好きなんです。『リビエラ』を求めて来られる方も多くて、商品が品切れだとすごく残念そうにされるお客様には『わたしもそれ、一番好きなんですよ』と言うと、『そうですよね』と話が盛り上がることもあります。入社以前からずっとある商品で『バイカル』の定番商品の一つです 。」


―パティシエとは商品のことを話したりしますか?

「ケーキは夜に試作をしているので、試作品に出会うことはなかなかありませんが、パンは仕事の合間に焼いていることもあるので、店長が試作品を持って来てくれることがあります。どうですかねと聞いてくださるので『こういう素材が入っていてもいいんじゃないですか』とアイディアを出して話し合うこともあります。」

自分の時間を作りたくて、正社員からパートへ。

―勤続19年を振り返った感想は?

「すぐに辞めると思っていたのですが、気づけばこんなに長く(笑)。ここしか知らないので、ほかとくらべたことがないのでわからないのですが、それだけ居心地のいい、働きやすい部分があるのかなと思います。自分の住んでいる場所が変わらない限り、『バイカル』にいる気がします。」


―途中で社員からパートに替わったんですね?

「はい、7年目で社員からパートに切り替えていただきました。自分の時間を作りたいなと思うようになって。友だちと休みが合わなかったので、連休をとって遠くに出かけたり、もっといろんな経験がしたかったんです。『バイカル』自体は好きなので、辞めてほかの会社に行くよりも、ここに居させてもらえるならと思い、パートの道を選びました。」


―仕事内容は、社員のときと、パートのときで変わりましたか?

「ほぼ変わっていないですね。社員でしていたことをパートになってしないということはないので、自分が経験している部分はしています。新しく入ってきた方を育てて、その方が引き抜かれて異動になると、また新しい方を教えてという繰り返しです。自分にできることがあれば、ずっと引き継いでやってきた部分はありますが、今は少しずつほかのスタッフにまかせて、サポートする側にまわっています。」


―今の働き心地はどうですか?

「時間の優遇が効くので助かっています。年数を重ねた分の融通もあるとは思うのですが、替わりの人が入ってくれる分、休むこともできますし、早く帰ることもできます。家の用事も手伝えるので、今の働き方が気に入っています。」

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