響き合う 人ｘ企業 JOBRASS新卒

来年、学園創立90周年を迎える本学は、ミッション系でもなく、オーナー型でもない、「コミュニティ立」ともいうべき設立の経緯があります。神戸の地に暮らす人々の思いと伝統を受け継ぎ、私たちも常に「地域社会とともにある大学」を目指しています。
カリキュラムは、観光都市・神戸の特性を生かして、環境や文化といった切り口から多彩なフィールドワークを行い、“神戸で学び、神戸に学ぶ”ことを可能にしています。市街地にもほど近く、山も海も街も近くにあるとても恵まれた環境が魅力です。といっても、神戸をはじめ県内出身の学生がほとんどなので、街そのものが素晴らしい学びの題材であることに気づきにくいかもしれませんね。
2013年4月には現代社会学部総合社会学科を開設。フィールド制を導入し、6つの分野から興味のあるものを2つ以上選んで学習するスタイルになりました。「これがしたい！」と思って入学しても、学ぶうちに興味の対象が移ることがあります。入ってから選べることで、関心や目標に合わせて幅広い分野を学び、現代社会へさまざまな角度からアプローチすることができます。

学生・キャリア支援課の矢吹課長。「学生時代は人生で一番楽しい時期。いっぱい経験して失敗もしてほしい」と熱くお話ししてくださいました。

入学後まずは、大学生活をどう過ごし人生をプロデュースしていくか、キャリア・ガイダンスから始まります。今後のキャリア形成のための適性・適職診断も、1年生の早い時期に行います。
2年生では個人面談を全員に実施しています。2・3年生での大きなポイントは、インターンシップです。学生・キャリア支援課の職員が企画・設計した授業において、企業へ入るまでに身につけたいマナーや業界知識などを授業の中で学びます。マナー講師や企業の方を招いて講義いただくこともあります。
3年生では、就職セミナーも正課授業の一環として始まります。自己分析やエントリーシートの書き方、OB・OGの話を聞くといった「キャリアプランニングA」、筆記試験対策をメインとした「キャリアプランニングB」、企業へのアプローチから選考までを体験する「キャリアプランニングC」の3つを通して、就職基礎能力を養います。授業に組み込むことで学生の参加率向上に繋がり、中身の濃いセミナーになっていると思います。
本学は3年前、新聞社の調査で学生1人当たりの教職員数で日本一に選ばれたことがあるほど、1人ひとりの顔と名前が一致する小規模な大学です。学生と教職員が信頼関係を築き、本当の意味での1人ひとりに合わせたきめ細かいサポートができると思います。

図書館や食堂、そして学生・キャリア支援課が入る1号館のピロティ。歴史を感じさせるレトロな雰囲気が学生にも人気のようです。

アドバイスをするというより、自分で動き出せるように刺激を与えることが、私たちの1つの役目だと思っています。社会に出たら、誰も何もしてくれません。「勉強しなさい」と言って勉強する子がいないように（笑）、アドバイスをするより自分で気づいて初めて前に進めますし、10人いれば10通りのやり方があって当然です。ですから、まずは来て、話を聞かせて欲しいと思います。話をするうちに自分のしたいことや強み・弱みに気づくこともあります。
就職などで“ふるいにかけた”場合、丸くて小ぢんまりした石なら、ふるいの下に落ちてしまいますが、どこかが尖がっている石なら、落ちません。「この学生おもしろいやん」って思ってもらえたらチャンス。何か1つ「これは負けない」というものを身につけてほしいですね。

私たちは学生を4年間見ていて、いいところも悪いところも分かっているつもりです。企業の担当者の方は、初対面では分かりにくいかもしれませんが、1人ひとりのいいところをじっくり見てほしいですね。要領の良さではなく、長い目で見て会社のプラスになる魅力を持った子が、本学にはたくさんいます。
実は、4号館と5号館を結ぶ橋、その下を流れる宇治川には、夏になるとホタルの姿が見られます。生物学の担当教授と学生らがホタルを保護し、生態研究を目的に飼育しているほか、一般にも構内を開放しているんですよ。これも、多彩なフィールドワークの1つです。そうして培った幅広い視野と実践的に解決する能力が、社会で必ず役立つと思います。
また、「こんな子がいないか」と直接聞いてもらえれば、少人数の本学なら求める人材にお応えできることもあります。ぜひ本学の学生たちを、よろしくお願いいたします。