キャリア開発課の洞井さん。
学生一人に対して10回以上履歴書の添削をすることもあるという。
日本福祉大学の学生に共通した特長は、学部を問わず福祉について勉強しているということです。
福祉というと、一般的には介護や介助ということを連想されがちですが、日本福祉大学で勉強する福祉というのは、もっと幅の広い福祉を指します。
「福祉」を構成する漢字の「福」も「祉」も、本来は「幸せ」という広い意味を持っています。英語で「福祉」を意味する“welfare”や“well-being”も、元々は「幸せ」を意味します。そして、現在では、「福祉」は〈すべての人々が、幸せに暮らせる・生きられるためのすべての活動・制度・学問〉を指すようになっています。このような「福祉」の広がりを表すために、本学では、「福祉」を〈「ふ」つうの「く」らしの「し」あわせ〉の頭文字をとって「ふくし」と平仮名で表すことが増えています。
超高齢化社会を迎えていくこれからの世の中で、この「ふくし」という考え方はますます必要とされるもの。これは、日本福祉大学で学んだ学生の強みだと思います。
就活支援としては、全学部の2年生と3年生を対象に、5~6月にかけて私たちキャリア開発課のスタッフとの個別面談を実施しています。日本福祉大学の学生は1学年1200名近くになりますが、約7割の学生が面談に来てくれます。
2年生は、まだ就活を考えるには時期尚早と思っている学生が多いので、まずは就職を意識してもらい、その上で今からどのように学生生活を送っていくべきかを中心に話をします。
3年生の面談では、将来のことが固まっていない学生には話を聞きながら方向づけをしていきますし、逆に進路が明確な学生には業界知識をもっと広げるように指導しています。学生の多くが職種として知っているのは事務と営業くらいなもの(笑)。職種の知識についてもきちんと身につけていってもらわないといけません。