響き合う 人ｘ企業 JOBRASS新卒

大阪樟蔭女子大学は、高い知性と豊かな情操を兼ね備えた「社会に貢献できる女性を育成」を建学の精神としています。大阪府内にある女子大学としては最も長い歴史と伝統を持ち、学園創立98周年に及ぶ長い歴史の中で、いつの時代も高い知性と豊かな情操を兼ね備えた、社会に貢献できる女性の育成を実践してきました。2017年には学園創立100周年を迎え、大学機能を小阪キャンパスに統合します。それに先駆けて、2015年4月から3学部7学科の新体制がスタートします。それぞれの学科で専門的な知識を学び、社会人・職業人として自立していくうえで必要な力を身につけ、それを生かして家庭・地域・社会を明るく照らす女性を目指します。
明るく積極的、人懐っこい活動的な女子学生、それが樟蔭生です。素直で純粋すぎる学生が多いので少し頑張りすぎてしまうように思いますが、そんな学生を我々教職員は家族のように温かい眼差しで見守っています。学生一人ひとりと教職員の距離がものすごく近いので、研究室や事務局では、いつも学生たちの元気な声が飛び交っています。

学生支援部部長代理の吉田さん（右）、キャリアセンター課長代理の服部さん。「7年前から始めた『学生提案型』インターンシップでは、学生の企画から多数の商品が生まれています。私たちも企業とのやり取りは見ていますが、極力干渉はせず、学生たちの主体的な取り組みをサポートしています」

本学では、社会で必要となる力を段階的にそして着実に身につけられるように、4年間をかけて「キャリアサポートプログラム」を計画的に実施しています。学生が主体的に自己の進路を選択・決定できる能力を育て、将来の夢や希望を実現できるようサポートしています。正課のキャリア科目としては、自ら考え行動するためのきっかけづくりを目指す「キャリア設計」を2年生の春に、社会で求められる力を身につけるための「キャリア開発」を2年生の秋に、そして企業・職種の研究の場面で培ってきた力を実践する「キャリア研究」を3年生の春に開講しています。これらは、資格取得を目的とする学科を除き、準必修科目として位置づけています。ただ講義を聞くだけでなくワーク形式で進め、授業の最初と最後の計6回、12項目の5段階で自己評価できる仕組みを新たに取入れ、自身の理解度や成長をその都度確認できるようになっています。
また、インターンシップにも力を入れており、常に多数のプロジェクトが動いています。学びの分野別に3種類あり、企業や行政機関などの実社会で2週間程度の就業体験を行う「就業体験型」、企業が掲げる課題に対して消費者の視点を活かした具体的な提案を行い商品開発のプロセスを学ぶ「学生提案型」、教育の現場で教職についての理解を深め教師としての資質を培い実践力を養う「教育型」があります。正課のインターンシップだけでも190名程が参加しており、受講率はかなり高いと思います。正課外でも、大手百貨店や製菓会社とコラボレーションして商品開発を行うなど、活発な活動を展開しています。
インターンシップは報告会をもって終えるのですが、そこでの学生たちの姿はとても頼もしく堂々としたものです。商品の企画・開発をする中で、グループがまとまらなかったり、企業に思いを伝えきれないなど、自分の思い通りにならないこともたくさん起こります。社会の厳しさを知り涙することもありますが、自ら立ち直り、最後まで学生たちで頑張る。そういった経験は、授業ではなかなか体験できません。また、就職活動でも絶対に役立ちます。実際、インターンシップに参加した学生と不参加の学生とでは、就職先の内定獲得率に倍ほどの開きがあります。そんな先輩の姿を見て、話を聞いた後輩たちが、自然と後に続いてくれます。

関西最大級の規模を誇る広大な学生支援施設には、個別相談ブースも充実。職員は学科担当制で、学生一人ひとりにきめ細やかに対応している。

全体に向けた就職ガイダンスを年に8回行っていますが、近年は、より学科に特化した専門的な内容で3年生のゼミに出張する「ゼミ出張ガイダンス」を行っています。内定を獲得した先輩も同行し、実際に使用したスケジュール帳を見せてもらうなど、実際の就職活動を肌で感じてもらうようにしています。ゼミ出張をきっかけにキャリアセンターヘ足を運ぶようになる学生もいるので、小人数の学生のもとへ出向く「ゼミ出張ガイダンス」を重要視しています。
3年生の12月からは、就職を希望する学生全員に有資格の専門カウンセラーの個人面談を受けてもらいます。自分のキャリアデザインについて現実的に考えるよう、夢や希望だけでなく今抱える不安についても相談できる機会にしています。
内定を獲得した4年生にはかなり活躍してもらっており、保護者向け進路・就職説明会でも就職活動体験談を話してもらいます。なかでも、就職活動中に親にしてもらって嬉しかったことや嫌だったことを彼女たちの言葉で伝えてもらうと、よりリアルに保護者の心に届くようです。
また、多くの大学で実施されていますが、3年生の就職活動本番を迎える前には就活合宿も行なっています。深夜までかかって履歴書を仕上げ、それを持って企業での模擬面接に挑みます。筆記試験やグループディスカッションもしっかりと練習し、学生たちのエンジンをかけていきます。更には、希望者には「就活特別講座」も開講し、スキルをブラッシュアップしていきます。

学生一人ひとりに個性がありますので、ぜひ、会って判断してほしいですね。資格取得を目指す専門性の高い学科の特性かもしれませんが、自分の学問に自信を持ち、社会に貢献したいという自分の軸をしっかりと持った、芯の強い学生が多いです。真面目で粘り強く1つのことに真摯に取り組むため、厳しい課題も楽しんで取り組んでいます。そんな学生たちの個性を見て、評価いただけたら嬉しく思います。