関西国際大学は、元々は尼崎市で保育養成の専門学校から始まりました。それが母体となり、三木市の協力を得て1987年に短期大学を、1998年に今の関西国際大学を開学しました。6年前には教育の下地がある尼崎にキャンパスをつくり、教育学部を移設しました。3年前には保健医療学部看護学科が新しく加わり、現在は教育学部、人間科学部、保健医療学部という3つの学部で教育を行っています。
ひと言で言うと、「先進的な教育システムを取り入れた大学である」という評価をいただいています。講義をただ聞いていればいいのではなく、すべての授業でアクティブ・ラーニングを取り入れており、学生にはさまざまな学習の機会が与えられています。たとえば、海外に学ぶグローバル・スタディ(GS)と地域に学ぶコミュニティ・スタディ(CS)の2つがあり、学生全員が卒業までに必ずどちらも1回は行かなければいけません。どちらか一方に力を入れている大学はあるかと思いますが、どちらも必須というのは珍しいのではないでしょうか。そういった体験を通して発見・成長することも非常に多いので、ワクワク・ドキドキした気持ちを持って4年間を過ごせる大学だと言えます。学生からは、1年生の夏休みになって高校の同級生と会ったときに、大学での経験を話すと驚かれるとよく聞きます。ただ、そういった本学ならではの貴重な経験をしているんだと学生が認識して、もっと自信を持って社会に出ていってもらいたいと大学側は考えています。
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関西国際大学
- 我が校の特徴
- 先進的な教育システムの元、
教職員が一体となって手厚い支援を行っています。
- 設置学部
- 【教育学部】教育福祉学科 英語教育学科
【人間科学部】人間心理学科 経営学科 ビジネス行動学科
【保健医療学部】看護学科
大学の紹介・学生の特色
キャリア支援の取り組み
本学では、専門科目、一般教養科目、キャリア科目が切り離されているわけではなく、すべてがキャリア支援という根っこでつながっています。学部によって当然、学習内容や目指す方向はかなり異なりますが、共通して大きな柱となるのは、「KUIS学修ベンチマーク」です。このベンチマークは、(1)自律的な人間になる、(2)社会的貢献ができるようになる、(3)多様性理解ができるものの見方を身につける、(4)問題発見・解決能力を身につける、(5)コミュニケーション能力を身につける、といった5つの大項目からなる、本学の教育理念を元に設定された汎用的な能力のことです。どの授業のシラバスにも“この授業を履修すると専門的知識だけでなくこの汎用的能力も身につきます”というベンチマーク項目が明示されていて、学部ごとの専門的な教育はもちろん、共通教育も含めたすべての授業で学生が取り組む目標となっています。本学では、このベンチマークの達成を重視して、「I can do ~(私は~することができます)」という目標を実現できる教育を全学的に目指しています。
ベンチマークのそれぞれの項目については、半期ごとの「リフレクション・デイ」で達成状況を学生が自分で振り返って、現状と課題を認識することから次の目標をまた設定します。この“学びのPDCAサイクル”を4年間に渡り繰り返していくことで、確実な成長につながっていきます。また、学修の成果は「e-ポートフォリオ」に蓄積しているため、学生は常に自分の成長をセルフチェックしながら4年間をすごし、就職活動の際にはその蓄積をネタに自分を存分に語れるようになるという仕組みです。
就職支援としては、2年生の後半から本格的にスタートします。特に3年生の秋からは、学生が早期から就職活動を有利に展開できるように、「就活Wednesday4」と題して、毎週水曜4限にかならず就職活動プログラムを組み込んで集中的な準備を行っています。また、3年生の6月と12月、4年生の4月の合計3回、全員への個別面談を行うなど学生と徹底的に向き合い、希望や個性を最大限尊重した支援をしています。そして、この“徹底した個別サポート”こそが、他大学にはない本学の特徴と考えています。
学生にアドバイスしていること
ノウハウやテクニックを伝えることがサポートだとは考えていません。今まで勉強してきたこと、経験してきたことで、自分は何が出来るようになったのか。また誰のために、そして何のために働くのか。そういう土台をきちっと設定したうえで、その気持ちをぶつけに行くことが重要だと伝えています。
就職することが目的ではなく、将来「幸せ」になることこそ人生の目的のはずです。それなら自分の身につけた知識や能力をどんなところで生かせるのか考えてみてはどうだろう。例えば、自分のためではなく、誰か他人のために自分の能力を生かすことで周りを幸せにできれば、それが自分の幸せにつながるんじゃないか。そんなことを真剣に考えると、今まで思ってもいなかった“能力の使い道”が見えてくるかもしれないし、福利厚生や勤務地のような条件じゃなく、少々しんどくても自分から“やりたい”と思う未来が見つかるかもしれない。そんな“働く意味”を一緒に考えるところから、 1人ひとりの希望や、その先の幸せに寄り添ったサポートをさせてもらっています。
個人面談やサポートは、一人残らず徹底的にやりますよ。あまりに徹底的なので、例えば電話をかけすぎてキャリア支援室の電話に出てもらえないこともあります(笑)。こちらとしては、その一本の電話が、その学生の人生を変えるかもしれないと思って、誇りと責任を持ってかけていますし、他のサポートも同じ気持ちでやっています。あと、 私たちキャリア支援室の職員も熱いですが、教員も非常に熱心に学生の未来に向き合っています。1人で考え込んでしまう学生もいるので、できることがあったら何でもするからという姿勢を見せるのも大事だなと思います。
問題は、やる前から自分で結論を出してしまっている学生がいることでしょうか。まだやってもいないのに、自分に向いているか向いていないかを判断してしまう。チャレンジする段階に至る前に考えすぎて、石橋を叩きすぎて叩き割ってしまう。客観的に自分を見過ぎているのかもしれませんね。学部によっても違いますが、考え込まずに面接に行ける学生と行けない学生とでは経験の差が出てきます。それが数カ月経つと大きな成長の差になり、内定が出る時期の差にもなっていきます。ですから、そんな一歩行動に移す部分が遅い学生の背中をもっと勢いよく押せるサポートにも、力を入れていきたいと考えているところです。
企業へのメッセージ
本学は、グローバルな視野を持ちながら、地域に根差す活躍ができる世界市民を育てる国際大学です。世界と地域で学ぶ体験を通じて主体的に課題を見つけ、それを解決する能力を身につけた学生だからこそ持つ力・センスがあります。本学が教育の中心として設定している「KUIS学修ベンチマーク」は、本学学生が卒業までに到達すべき目標として“社会全体に対する約束”でもあり、これらの知識を身につけた学生が皆さまの会社の一員となり、きっと高く評価されるものと確信しています。まだまだ未熟な点が多々ありますが、本学の学生の良い点を見つけ、ぜひ採用をご検討いただけますようお願いいたします。これからもぜひ、関西国際大学にご期待ください。
関西国際大学
所在地 | 三木キャンパス:〒673-0521三木市志染町青山1丁目18番 尼崎キャンパス:〒661-0976尼崎市潮江1丁目3番23号 |
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URL | http://www.kuins.ac.jp |
学部 | 【教育学部】教育福祉学科 英語教育学科 【人間科学部】人間心理学科 経営学科 ビジネス行動学科 【保健医療学部】看護学科 |