響き合う 人ｘ企業 JOBRASS新卒

関西鍼灸短期大学が母体となり、2003年に設置された関西医療大学。キャンパスは、豊かな自然に育まれた場所にあります。看護・医療系の2学部5学科で、目指すのは、社会が求める確かな医療人の育成です。入学時こそ、本学の学生は、“ライセンス取得”という共通の目的を持って入学されます。同じ想いを持った学生が集まるという意味では、一般的な四年制大学と比べると違うところでしょうか。
かつては、学生の定員が400～500名程度で、現在でも1000名程度に収まっています。コンパクトな環境だからこそ、きめ細やかな指導やキャリア支援が可能だと考えています。教職員と学生との距離も近く、休み時間になると講師のもとへ学生が気軽に質問に訪れるケースも少なくありません。同じ敷地内には、付属診療所や付属鍼灸治療所があり、教員である医師や鍼灸師のもとで実践的な臨床教育を受けることが可能。医療福祉業界の第一線で活躍する講師たちによる少人数制の臨床実習を経て、生徒たちは現場へ羽ばたいていきます。
医療・福祉業界で、自分がどのように活躍するのか、4年間の学びを通じて、一人ひとりが自分の道を見つけていける場所でありたいと思っています。

教学部キャリア支援課の野口課長（左）と岸井主任（右）。「以前は、教務部の一部として機能していましたが、今ではキャリア支援課として独立。今まで以上に手厚いサポートを実現することができるようになりました。学生の利用も年々高まっています。その期待に応えていきたいです！」

以前は、教務部の一部としてキャリア支援が機能していましたが、数年前に“キャリア支援課”として独立しました。これまでのキャリアに関するサポートは、本学でライセンスを取得した学生の就職斡旋が中心でした。ところが、単科学科だった頃と比べると、学生数も1000名程度に増えていき、学生の進路もずいぶんと多様化してきました。さまざまな学生の進路相談に応えたり、就職を支援するため、キャリア支援課では幅広いキャリアを支援できる体制を整えるようになりました。
具体的なキャリア支援では、導入教育の一貫として、一年次からマナー研修（社会人基礎力）をご用意しています。授業は、基本的に少人数制を導入。マンツーマンに近い指導ができるのも強みですね。実習授業では、さらに班分けを行い、担当教員以外に助手・助教授もついて学びを支援します。同じ目標を持った仲間と実践的に学べますし、その過程でコミュニケーション能力も身に付きます。
スペシャリストとして、専門性を磨くことが第一ですが、専門知識の習得だけにとらわれず、グループディスカッションやプレゼンテーションも多く用意することで、就職後の“チーム医療”で力を発揮できるようなヒューマンスキルを養える教育を意識しています。
他にも、「働くということ」「業と業界がわかるガイダンス」というミニ講義を昼休みに実施しています。これは、第一回～第九回まであり、だれもが参加できるオープンなイベント。内容は、例えば、理学療法士の先生が、理学療法士の資格について説明したり、仕事内容をわかりやすく伝えたりします。資格取得を目指す学生にとって、自らが取得する資格について再確認できる時間になりますし、自分のキャリアを考えるきっかけにもなります。本来なら教室での飲食は禁止していますが、この日は、ランチを楽しみながらの参加もOKです。
卒業生との結びつきが強い本学では、卒業生であるOBと語り合える「卒業生と語る会」というイベントもご用意。実体験に基づいた内容で、とても好評を博していますね。

専門職に就く学生の進路だけではなく、多種多様な学生をサポート。セミナーから個別の就職相談まで、幅広い支援で学生たちをサポートしている。キャリア支援課には、2人の顔写真付きのポスターも掲示されており、学生との距離の近さがうかがえる。

卒業後の進路は、資格を生かして専門職に就く学生がほとんどです。個人面談では、本人の意向をできるだけくみ取り、求人先とのマッチングを図ることを心がけています。キャリア支援課の職員と学生との交流も盛んで、私たちも学生の顔と名前を覚えています。「○○さんにはね」と、名前を覚えて対応していますから、親しみやすいはず。一人ひとりのキャリアを支援できる体制を整えています。
学生とキャリア支援課との距離も近いおかげで、卒業後に、本学の学生向けに就職先を案内いただけるOBの方もいらっしゃいます。特にはり灸やヘルスプロモーション整復学科に関しては、地方で開業する人や職場を探している人のお役に立てることも多いですね。
他にも、進路のひとつに、スポーツチームの専属トレーナーを志す方もいます。卒業して、すぐに実現する道とは限りませんが、卒業後にどれだけ学校や卒業生と関わることができるかが、肝心だと思います。卒業生同士のネットワークが確立されているからこそ、夢を叶えることができるのです。
例えば、先日、卒業後のつながりを実感する出来事がありました。これは、ある地方のバスケットボールチームの専属トレーナーとして活躍していた卒業生のエピソードです。その方は、残念ながらチームが閉鎖となり、仕事を失うことに。ところが、卒業生の紹介で、専門学校の教員職に就くことができたそうです。
一昔前までは、卒業後の進路も安定していました。でも今では街中を見渡すと、鍼灸整骨院も増えてきましたよね。卒業生同士がライバルになってしまうこともあります。こうした時代の変化をいかに察知し、キャリア支援に取り入れることができるかが、これからの私たちに求められることだと思います。多種多様な学生の支援に関わり、この数年間で大きく変化したのは、民間企業へ就職を希望する学生の増加です。また、一般企業内にある臨床検査に関わる仕事だってあります。今までの常識にとらわれず、学生が「関西医療大学を選んでよかった」と思っていただけるようになりたいと思っています。

実践の現場で模擬授業も行っていますから、即戦力としての活躍が期待できます。ライセンス取得に応じた専門知識や実践的な技術に加えて、コミュニケーション能力やチームをまとめるヒューマンスキルの双方を持ち合わせた人材の輩出を心がけています。本学の学生たちは、礼儀正しさやフットワークの軽さには定評があります。また、勉強熱心な学生も多く、卒業後に「勉強も大切さを現場でさらさらに実感しました」という卒業生もいらっしゃって、個人でプロとして開業した後に、大学の図書館を利用する方も多いです。採用試験では、入社時だけではなく、その後の成長にもぜひ期待していただきたいですね。