響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

14

恵泉女学園大学

我が校の特徴
継承される3つの礎「聖書」「国際」「園芸」
実体験学習を重視し、自立した女性を育てています。
設置学部
【人文学部】日本語日本文化学科、英語コミュニケーション学科、歴史文化学科(文化学科から名称変更)
【人間社会学部】国際社会学科、人間環境学科(2014年4月より現代社会学科に名称変更)、社会園芸学科
恵泉女学園大学

大学紹介

キャリアセンター長・大沼さん(写真左)と長岡さん(写真右)。キャリアセンターでは計4名のスタッフが学生をサポートしています。

本学には、学園の創立から80年以上経った今でも脈々と受け継がれている伝統があります。それは、学科に関係なく必修の授業として行われている「聖書」「国際」「園芸」の3科目。中でも「園芸」は珍しい分野として注目を集めています。

「園芸」の実体験学習では、キャンパス内に留まらず、街中に出て花壇の花の植え替えなども行っています。授業の成果としては2つあり、1つは植物を育てるという経験を通じて命の大切さを学べるということ。もう1つは、共同で作業を行うことで責任感が芽生えるということ。水やりなどの作業を友人と分担して行っているため、「相手に迷惑が掛かるから、この授業だけは絶対休めない」という学生もいるんですよ。

また、卒業生からは、社会に出てからも職場に花がないと飾りたくなったり、子どものお弁当を作る時に野菜の産地が気になったりする、という話をよく聞きます。「土に触れる」という体験が、学生たちの心の中に深く根づいているようです。

≪少人数教育にもこだわっています≫
少人数教育を大切にしている本学では、100名以上の授業に制限を設けており、全体の90%の授業が50名以下、という構成になっています。
教員との距離が近いので、「先生が自分のことを見てくれている」という実感を学生が持ちやすい環境です。また、クラスの人数も少ないため、学生同士互いに気遣えるアットホームさがあります。

キャリア支援の取り組み

「私たちと話をすることで、学生の視野が広がったり、大人と接することに慣れてくれたりすると良いですね」とセンター長。

1・2年生の時に、将来について考える「キャリアデザイン」という授業があります。まず1年次には、大学生活をどう充実させるかを考え、その中で卒業後の目標や方向性を見つけてもらいます。
その後、新聞の記事をテーマに、「女性の管理職が少ないことについて」「派遣という働き方について」など、今世の中で起こっていることについてグループディスカッションなどを行い、自分がいずれ社会に出ていく、ということを考えるきっかけづくりにしています。

就職活動が本格的に始まるのは3年生・5月のガイダンスから。
9月になると就職希望者には就職登録カードを提出してもらい、そこから個人面接が始まります。

キャリアセンターに来たことがない学生の中には、「何となく1人では行きづらい」と思っている学生もいるようですが、ゼミの先生が「この学生をお願いします!」とゼミ生を連れてきてくれることもあるんです。そういった面も、少人数教育ならではのメリットだと感じますね。

資格取得を奨励!

本学では、資格検定支援を行っています。「資格を持っていると就職に有利」という考え方ではなく、「目的を持って勉強し→達成する」という“経験”をたくさんすることが大切だと思っています。
学内が準会場になっている【TOEIC】、歴史文化学科に関連する【世界遺産検定】、その他にも【秘書検定】【漢字検定】・・・など、学生たちは様々な資格取得にチャレンジしています。

学生にアドバイスしていること

就職活動を始めたばかりの学生からは、漠然と「就職できるのか不安」という相談をよく受けます。私たち職員は学生に、「社会に出て仕事をする」という気持ちを固めることから始めてもらいたいと思っていますので、「まずはガイダンスや講座を受けて、順を追って1つずつ準備していくことが大切だよ」と伝えています。
受けてみたいと思う企業があった際にも、企業のHPを見たり、情報収集をしたりと、自分で積極的に動いてみるようアドバイスしています。

全体的に見ていて思うのが、普段の体験授業の中で「知らない人と、知らないことについて話す」という経験を積んでいる学生は、就職活動もスムーズですね。大人と話すということに抵抗感がなく、人と接するコミュニケーション力もキチンと身についているのだと思います。
また、最初は人と話すことが苦手だった学生も、企業の説明会に行ったり、面接を受けたりしているうちに受け答えが変わってきます。
学生のそういった成長を感じられるとこちらも嬉しくなりますね。

企業へのメッセージ

本学の学科は、即仕事に結びつくという学科ではありません。が、その分4年間の様々な体験を通して、将来について考えるチャンスをたくさん持てる環境です。実際に社会に出て活躍している卒業生からは、「授業の中で人と関わった経験から、やりたい仕事や職種を見つけていくことができた、視野が広がった」との声を聞きます。

本学では、園芸やFS(フィールドスタディ)、文化現地研修・・・など、“体験をする”ということに重きを置いた教育を行っていますので、学生には、積極的に行動したり初めて出会ったことに対して考え・疑問を持ったりする力が自然と身に付いています。
企業の皆様には、学生たちのそのような“行動力”をぜひ見ていただけたらと思います。

恵泉女学園大学

恵泉女学園大学

所在地 〒206-8586 東京都多摩市南野2-10-1
URL http://www.keisen.ac.jp
学部 【人文学部】日本語日本文化学科、英語コミュニケーション学科、歴史文化学科(文化学科から名称変更)
【人間社会学部】国際社会学科、人間環境学科(2014年4月より現代社会学科に名称変更)、社会園芸学科
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