響き合う 人ｘ企業 JOBRASS新卒

大手前大学は2000年に、それまでの女子大学から男女共学制の大学として新たな一歩を踏み出しました。本学の大きな特徴は、選んで組み合わせて学べる「Myカリキュラムスタイル」の実施です。たとえば、総合文化学部に在籍しながらメディア・芸術学部の授業を自分で自由に選んで学習することができます。入学してから興味が移ればその分野を学べますし、1つの分野をより深めることもできるため、幅広い教養と専門性を身につけることができます。
また、四年制大学で初めてスイーツを学問として総合的に学べるスイーツ学専攻プログラムを設置しています。製菓の技術に加えてスイーツの歴史や文化、経営、マーケティングなどが学べ、製菓衛生師の資格も取得できます。企業とスイーツを共同開発し、スーパーやコンビニで販売するなどコラボレーションも行っているんですよ。製造職を希望する学生のほか、「将来お店を持ちたい」という夢を持つ学生も多いですね。現在の4年生が初めての卒業生になるのですごく楽しみです。
6：4くらいで男子学生が多いですが、元々、女子大だったということもあり、女子学生の方が元気で活発という印象ですね。素直で学生らしい学生が多いと感じますが、更なる上を目指して一歩を踏み出してほしいです。

キャリアサポート室の田渕さん（左）と松木さん（右）。「どんな相談でも構わないので、もっとキャリサポを頼ってほしい」と熱く語ってくださいました。

1、2年次は、教員からのガイダンスと授業カリキュラムを通して就業力を高めていきます。
本学では、文科省が実施している「大学生の就業力育成支援」に認定された独自の就業力強化システム「C-PLATS（シープラッツ）」で、個々の“問題解決力を発揮するために必要な能力＝就業能力”を10項目に分類し、体系的に高めていける仕組みを整えています。
また、一般企業にお勤めの方やキャリアカウンセラーの資格を持った方を教育ボランティアとしてお迎えし、学生のプレゼンテーションを実社会の視点から評価いただくことで、実践的な就業力を磨いています。
キャリアサポート室での支援が始まるのは、3年次からです。4月に始まる春学期では、エントリーシートの書き方、自己PRの作り方、面接の練習など、室長が中心となって授業形式でサポートしていきます。選択授業ですので、2年の終了時に履修をするよう指導しています。
9月の秋学期からは、業界・職種研究などさらに本格的なガイダンスが始まります。ポスター掲示に加え、全3年生を対象にメール配信を活用してガイダンスへの参加を促しています。
さらに、近年力を注いでいるのは、キャリアサポート室の職員と各学部の教員とで学生の就活状況をWebベースで共有できるシステムの活用です。個々の興味の対象や活動履歴を知ることで、より適した支援が可能になります。何万人と学生がいるわけではないので、きめ細かいサポートができることも本学の強みですね。
キャリアサポート室だけでなく、全学あげての取り組みが伸び続ける就職率につながっていると思います。また、今年から定期的に就職率をグラフにした内定速報を掲示しています。同学年にとっては刺激になりますし、他学年にも励みになるのでは、と思っています。

地上2階、地下1階建てのメディアライブラリーCELL。広大なスペースには図書館だけでなく、コンテンツセンターや多目的ルームなど、新たな発見と創造を生む機能が備わっています。資格サポートセンターもこの中にあります。

学生に伝えているのは、「まず行動すること」。説明会に行くにしろ、履歴書を書くにしろ、まずは自分でやってみることです。行動の前と後では何かしら変化しているはずです。パソコンの画面上ではわからないことを体感することで自信を持ち、可能性を広げてほしいですね。
就活は自分の能力も見つめ直す良い機会です。自分がどんなふうに働きたいのかを見つけられるようになってほしいと思います。
また、準備の大切さもよくお伝えしています。就職活動が解禁になる時点から準備を始めるのではなく、すぐ行動に移せるように準備することを徹底して伝えています。
一方で、自己流でやってみて行き詰ってしまったら、もっとキャリアサポート室を頼ってほしいですね。就活を始めていない学生にも来てもらいやすい場所であるように、たくさんのきっかけの提供に努めています。
サポートの結果として、希望の業界へ就職できることはもちろんですが、就活を通して成長した姿、会う度に表情がイキイキと変わっていく学生を見た時は、キャリアサポート室一同、良かったなぁと思います。

本学の学生は、学びながら自分で決めた目標に意欲的に取り組む学生が多いと思います。一度の面接では難しいかもしれませんが、良いところを多く見つけていただけたらと思います。
また、メディア・芸術学部で建築を学ぶ学生の中には、現場での施工などを希望する女子学生が男子よりも多くいます。そういった部分も本学ならではの魅力ですので、しっかり見ていただきたいですね。
学部を超えて自由に学べることで、いろんな刺激を受けて興味を広げている学生、行動力のある学生が育っています。そんな学生たちの可能性を評価いただければ、嬉しく思います。