響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

23

成安造形大学

我が校の特徴
創造力と集中力を育む豊かな環境で、
未来をクリエイティブに切り開く学生をサポート。
設置学部
【芸術学部】芸術学科
成安造形大学

大学の紹介・学生の特色

比叡山を背景に、眼前に琵琶湖を臨む本学では、四季折々の自然に囲まれた地方ならではの豊かで静かな環境を生かし、学生・教員・職員が一体となって地域に根ざした活動を行っています。ゆとりある制作スペースを誇る一方、京都まで30分以内というアクセスの良さも魅力です。また、「キャンパスが美術館」のネーミングで、どなたでもご覧になれる大小さまざまな12のギャラリースペースをキャンパス全体に設置する地域に開かれた大学でもあります。
芸術学部芸術学科の中に、総合、イラストレーション、美術、メディアデザイン、空間デザインの5つの研究領域、12の専門コースがあり、1学年200名程度の少人数で学んでいます。
作家、イラストレーター、マンガ家、デザイナーなど、夢を抱いて入学してくる学生が多く、一般の学生と比較すると“就職する”ことに関しての意識は低いかもしれません。その分、専門性を生かしてクリエイティブな道に進みたいという将来への思いは、強いと感じます。3年生でも一般企業の専門職を含めてクリエイティブな職に就きたいという学生が6割程度いますから、キャリアのサポートも他大学とは形が変わってくると思います。

キャリア支援の取り組み

キャリアサポートセンターの日比野課長。「学生たちの集中力と、モノを生み出してそれを人に伝える力には驚かされます」

キャリアへの意識づけを目的に、1年次からキャリア教育に取り組んでいます。「いかに4年間を有意義に過ごすか」という目標意識と将来へのビジョンを形成し、1人ひとりの個性を生かしながら実社会で通用する人材育成を目指しています。キャリア教育科目は単位として認められますし、他の授業とも重ならないように設定していますので、9割を超える学生が履修しています。私たちキャリアサポートセンターのスタッフもキャリア科目を担当しています。
また、筆記試験を苦手とする学生が多いため、自分で学習できるプリントを用意するなど学習支援にも力を入れています。
さらに、随時、各種サポート講座を設け、受講を促しています。3年生からは、就活用のメイク講座や専門のカウンセラーと一緒に企業を検索する講座など、より具体的な内容で開催しています。
全学的に取り組んでいる企業との産官学地域連携プロジェクトでは、正課のプログラム演習・プロジェクト特別実習などを通じて、専門性を社会で生かしていくための実践力を養っています。自分の作品のポートフォリオをつくり、プレゼンテーションスキルを磨くことは、担当教授のサポートを得て日ごろから繰り返し行っていることです。
少人数教育を生かして、基礎を大切に、地に足のついた実力をつけた上で、それぞれの領域の中で高い専門性を築くことを目指しています。その結果が、2012年度で62.9%と、関西の芸術系大学の中でもトップクラスの就職率に表れていると思います。

学生にアドバイスしていること

キャリアサポートセンターの皆さん。「少人数教育を生かし、個人対個人できめ細かい丁寧なサポートを行っています」

今の学生は、自分でなかなか決められない子が多いと感じます。たとえば、自由に作文を書きなさいというと書けないことも。何を基準に企業を選んでいいか、分からないようです。就職は、自分で道を切り開いていかなければいけませんが、前に進み出す力がついていないうちは、手取り足取り繰り返し指導する必要があると感じています。
そこで、少人数のメリットを生かして、1人ひとりに合わせた丁寧なサポートを行っています。学年が上がるにつれ、全員を集めてガイダンスを行うという形ではなく、個人で面接の予約をしてもらいます。デザイン事務所やゲーム関係の企業に就職したいという学生や、一般企業に就職して余暇を使って制作活動を続けたいという学生など、さまざまな進路に対応し、個人対個人で話をしています。
1・2年次のキャリア科目で学生たちと顔なじみになり、信頼関係を築くことで、エントリーシートやSPI、面接対策の個別相談はもちろん、プライベートな悩みも相談してもらえるようになります。当初はスタッフの間にも戸惑いがあった、スタッフのデスクと相談カウンターが一体になったL字型レイアウトは、学生にも好評なんですよ。

企業へのメッセージ

どんな企業にも、「モノづくり」があると思います。そこで本学の学生のアドバンテージとなるのが、全く何もないところから自分でモノを生み出し、それを人に伝えてきた経験です。工房や実習室、コンピュータルームが22時まで開いていることもあり、学生たちは遅くまで集中して制作活動に打ち込んでいます。平気で2~3時間は集中しているので、本当に感心します。数学の問題を解いたり、経済について語るのではなく、モノを生み出すところから、つくったものを人に伝えるまでを学生時代に経験しているのは、すごいことだと思うんです。集中してモノをつくりだす力は、企業に入った後も必ず生きてきます。
文系・理系という分け方がありますが、説明会等で文系・理系と言われると、どこに行っていいか分からない学生がいるようです。それが時として、学生たちの前に進む力を失わせているのかもしれません。本学の学生たちが持つ創造力や集中力を、芸術系というカテゴリーで評価いただければ、もっと企業とのマッチングができるのではないかと思います。

成安造形大学

成安造形大学

所在地 〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
URL http://www.seian.ac.jp
学部 【芸術学部】芸術学科
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