響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

39

京都橘大学

我が校の特徴
京都の地で進化を続ける総合大学。
正面から学生と向き合い積極性・自主性を育む。
設置学部
【文学部】日本語日本文学科、歴史学科、歴史遺産学科
【人間発達学部】児童教育学科、英語コミュニケーション学科
【現代ビジネス学部】現代マネジメント学科(※2015年度より経営学科として改組予定)、都市環境デザイン学科(都市デザイン学系・救急救命学系)
【看護学部】看護学科
【健康科学部】理学療法学科、心理学科
京都橘大学

大学の紹介・学生の特色

本学は2012年に学園創立110周年、大学開学45周年を迎えました。05年に共学化され、人文系・教育系・社会系、そして医療系まで幅広い学科・コースを揃え、現在は5学部10学科合わせて約4000名の学生が学んでいます。
また、健康科学部は設立から3年目を迎えました。2015年4月からは現代ビジネス学部の現代マネジメント学科は経営学科に生まれ変わります。「企業経営コース」、「金融コース」、「公共経営コース」、「医療経営コース」、「グローバルビジネスコース」の5コースを設定し、複数のコースをまたいで履修することが可能となります。人間と同じように、様々な経験を通して成長し続けている大学とも言えます。
学生の特色ですが、全国的に最近の学生は「他者と同じものを求める」、「目立つことを避ける」、「何事も楽をして過ごしたい」等の特徴があると言われています。本学学生も、同様の傾向があることは否めません。企業の採用担当者の方々からは、「真面目」、「礼儀正しい」とよくお褒めの言葉をいただく一方、「大人しい」と言われることもあります。ガツガツした肉食系の学生の方が少ない傾向があるのかもしれません。「優しいこと」がいいとされる昨今の学生の価値観と、企業様の価値観とは違います。誤解を恐れずに申しますと、優しいだけの人材は求められません。優しくもあり、積極的な学生を増やしていきたいと、様々な取り組みをしているところです。

キャリア支援の取り組み

キャリアセンター(就職進路課)課長の藤木さん。「就活は、準備が8割、行動が2割だと思います。開始時期が3月1日になっても、12月1日解禁と変わらない体制を維持したいと思います」

一般的に学生たちの多くは3年生から就活を始めます。しかし、全員が企業の求めるような積極的な学生ばかりではありません。そのために、本学では総合教育センターを中心に教養教育推進室、初年次・キャリア教育推進室、グローバル教育推進室を教職員で構成し、入学時からのキャリア教育に取り組み、大学全体でキャリア教育を推し進めています。今年度からは、1回生を対象に民間企業や公務員を志望するものに、就活基礎力対策プログラムを希望者に無料で開講し、就職試験に必要な基礎学力や社会人基礎力の向上を図るようにしています。
2回生になると、必修科目の「キャリアデザイン入門」でキャリア意識を醸成していきます。私も講師として数回登壇しますが、その際には、「就活は人それぞれ」を前提にして、いくつもの方法があり、絶対にこの方法でとは言いません。大切なことは、「根」の部分は共通で誰しもがしなければならないこと。その「根」から養分を吸収して、どんな幹や花を咲かせるのかは人それぞれ違うと伝えるようにしています。
また、就活を終えた4回生を「就活オリタ―」として可能な限り同行させます。就活オリタ―の体験談や低回生当時の考え、失敗や甘え等を振り返らせながら体験談として話をさせます。少し腹が立ちますが、大人がいくら言っても聞こうともしないことでも、先輩が同じことを言うと案外素直に後輩は聞くんですよ。本人たちは気づいていないようですが、4回生の姿を見ると、本当によくここまで成長したなあと嬉しく感心することが多々あります。
私は現職の前、私立小学校に勤めていました。そこでの経験ですが、6年生が格好よければ、それに憧れて中学年や低学年もその真似をするということが何度もありました。後輩が「4年生のオリタ―カッコイイ、あんな4年生になりたい」と憧れ、体験談等を参考にしながら、自分の就活に活かしてくれればいいんです。また、大勢の前で話す経験が少ない4回生には、「社会人になったら恥ずかしいからできませんは通用せん。何事も経験。慣れることが大切。後輩のためになって、自分も成長できる機会は学生時代にどんどん経験しないさい」と言うと、躊躇している4回生はすんなり納得してくれます。また、「どうしたらオリターになれるんですか」と尋ねてくる低回生もいます。先輩が何事も楽しそうにしてる姿を見せることも大切なんですよね。

学生にアドバイスしていること

教職、看護や救急救命、理学療法など、資格が必要な学科につては、それぞれの学科や受け持ち部署で進路指導や試験対策を行っているが、キャリアセンターでは、一般企業や公務員を希望する学生の状況を把握し、面接対策等のサポートを行っている。

イメージや憧れからキャリア形成を進める学生も多いですが、業界研究や企業研究、職種研究を経て志望先を選択することになるのが通常です。しかし、最後まで業界・企業研究等を表面的にしただけで、イメージや憧れを優先させる学生も多いのではないでしょうか。社会にはどのような業界があり、どんな企業・仕事があるのかを知ってイメージ等との違いを知ることが大切です。他社との違いを調べ、意識することが様々な業界に興味を持つ入口になって欲しいと考えています。
企業の方にどんな学生が欲しいですかと聞いたら、「コミュニケーション能力」や「積極性」、「責任感がある人」等とよく言われます。逆に、「それではどんな学生は採りませんか」と聞きます。そうすると、「コミュニケーション能力がない人」とは返ってこずに、具体的なタイプが出てくるんです。一番多いのは「挨拶ができない人」、その次は「マナーのなっていない人」でした。挨拶はコミュニケーション能力の基本です。学生の「出来ているつもり」は、まだまだ社会のマナーや常識とずれているものは少なくありません。きっと、みんなでやればそれが学生の常識になってしまうんでしょうね。その違いに気づかせるのも、キャリアセンターの仕事です。志望企業から内定をいただいたら感謝されますが、それまでは「怖い」と言われたり、「うっとおしい」とか言われることもありますよ(笑)。
例えば、キャリアセンター主催の講座に無届で遅刻した学生は受講させない、また、申込をしていながら無断欠席したものは、それ以降の講座受講を認めないルールにしています。「遅刻や欠席の届はアルバイトに遅れたり休んだりする場合と同じ基準」と言うと学生も納得してくれます。それから無届の遅刻や無断欠席もずいぶん減りましたね。なお、無断欠席の場合は反省文を出せばそれ以降の講座は受講することができますが、学生からは不満の声は届きません。逆に、もっと早くやって欲しかったと言うものもいます。キャリアセンターが嫌われ役になって遅刻・無断欠席しないことを徹底しておくと、結局、学生も後々困らないんです。当たり前の基準や価値観を変えさせることもキャリアセンターの大きな仕事の一つです。そのためには、まず考え方を変えること。考え方を変えずに行動を変えようとしても、その場だけで終わり自分のものにはなりませんからね。

企業へのメッセージ

優等生は優等生のよさがありますが、絶対に将来伸びるという保証はありません。社会で通用する肉食系の学生をどんどん育てていきたいと思っています。ただし、シマウマを襲って食べるライオン的な学生だけを育てるという意味ではなく、草食であっても自分の足で餌を探し求め、「生きる力」を身につけた学生を育てていきたいと思っています。どうぞご期待ください!

京都橘大学

京都橘大学

所在地 〒607-8175 京都市山科区大宅山田町34
URL http://www.tachibana-u.ac.jp
学部 【文学部】日本語日本文学科、歴史学科、歴史遺産学科
【人間発達学部】児童教育学科、英語コミュニケーション学科
【現代ビジネス学部】現代マネジメント学科(※2015年度より経営学科として改組予定)、都市環境デザイン学科(都市デザイン学系・救急救命学系)
【看護学部】看護学科
【健康科学部】理学療法学科、心理学科
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