響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

41

東京未来大学

我が校の特徴
目指すは、「社会で本当に活躍できる人財」の育成。
多くの学習機会と徹底したサポートを実現。
設置学部
【こども心理学部】こども心理学科(こども心理専攻、こども保育・教育専攻)
【モチベーション行動科学部】モチベーション行動科学科
東京未来大学

社会から必要とされる人財を育成

キャリアセンターの指原さん(左)と山下さん(右)。
開学して間もない大学だからこそ、就職活動の文化を根づかせていくのが今後の課題だという。

東京未来大学は、こども心理学部とモチベーション行動科学部という2つの学部で成り立っています。
こども心理学部は今年で設置8年目。一方、モチベーション行動科学部は設置3年目ですので、現在の3年生が当学部の第1期生としてはじめての就職活動を迎えることになります。

こども心理学部では、企業でも教育・福祉業界でも通用する「心のスペシャリスト」を育成しています。人間社会の原点である<こども心理>をベースにすることで、社会で起こるさまざまな問題を心理学的に読み解く知識、社会現象の本質を理解できるスキルを身につけています。

モチベーション行動科学部では、人を、組織を、動かす力を学びます。人が隣にいたいと思う、エネルギーと意欲を身につけ、「人を巻き込む力」と、「動きを生み出す力」を科学する日本初の学部です。経営、教育、心理・コミュニケーションの3つの領域を複合的に学んでいるのが特徴です。4年間の中で何度もPDCAサイクルを繰り返す経験をして欲しいという考えから、1年次より積極的にインターンシップに参加することを推奨しています。

どちらの学部にも共通している教育理念が、「技能と心の調和」。勉強をし、技能を磨くことが学生の本分ではありますが、それと同時に心も伴った人材を育成していこうというのが、東京未来大学のコンセプトになっています。

例えば、本学では授業の最初と最後に、「よろしくお願いします」「ありがとうございました」と必ず起立・礼の挨拶をします。また、学内で開催される未来祭(学園祭)や三幸フェスティバル(体育祭)といった参加型のアクティブな行事で構成される<プロジェクトサイクル>をとても大切にし、授業やゼミなどの<教学サイクル>との相乗効果で、社会に必要とされる人財の育成に取り組んでいます。

東京未来大学には素直で元気な学生が多く、さまざまなものを吸収していける力を持っています。大学生活の中でも、社会に出てから必要となる協調性や主体性を身につける機会を与えていますので、非常に可能性のある学生たちだと思っています。

クラス制の強み

東京未来大学では、1年次から4年次まで30~40名のクラス制をとっています。勉強やプロジェクトを行うのも、同じクラスのメンバー。学園祭などのプロジェクトの場面では、このクラス制が大いに効果を発揮します。

クラスはサークルなどと異なり、必ずしも気の合う仲間で集まっているわけではありません。アツい学生もいれば、控えめな学生もいる。そんな様々な個性が集まるクラスで一つのことに取り組んだ結果、プロジェクトが終わって新たなリーダーが登場するなど学生が大きく成長する場面に何度も遭遇しました。
私たちとしては今後、各クラスの中から就職活動を率先してやっていくリーダーのような存在が育ってくれればと思っています。

本学では、1年生のときから4年間を通してキャリア教育を行っています。
その特徴は、キャンパスアドバイザーと呼ばれる職員が各クラスに1名ずつ就いており、就職活動を含む学校生活全般をサポートする役割を担っている点にあります。短期の目標、長期の将来目標を話しあいながら明確にし、自ら気づき、行動できる能動的なチカラの育成をサポートしています。

学生が就職活動の時期になってキャリアセンターに足を運び、「はじめまして」の段階から信頼関係をつくっていくよりも、本学の場合は各クラスにキャンパスアドバイザーがいることで、すでに信頼関係はできているため、その学生が1年生から4年生までどのような学生生活を送ってきたかを把握することもできます。その記録を参考にしながら就職支援を行うので、面談をしたときに、自分の強みを見いだせなかったり、どういう職業に就いたらよいのか分からずにいる学生に対しても、過去の出来事からその魅力を引き出すことができます。これは、他の大学にはない強みだと思います。

中にはキャンパスアドバイザーにも相談できず、キャリアセンターにも足を運ばない学生がいます。その場合でも、誰もその学生のことを把握していないという状況をつくらないために、本学ではゼミ教員の協力を得て、ゼミの学生の就職活動の状況を毎月報告してもらうようにしています。もし、活動していない学生がいたならば、ゼミの教員、キャンパスアドバイザーとキャリアセンターが連携し、支援を行います。
このように、ひとりの学生の成長を複数の教職員で見守り盛り立てる、独自のサポート制度を設けています。

全学生対象のキャリア専門カフェ

今年5月にオープンしたキャリアカフェ。
1~4年生まで、学年を問わず利用しているのが特徴だ。

「キャリアカフェ」というのは、今年5月にオープンしたキャリアセンターに替わるスペースです。低学年から「楽しく」「気軽に」未来について考え可能性を広げられるよう、全学生を対象に、従来の“キャリアセンター”ではない「キャリアカフェ」をオープンしました。

キャリアセンターと聞くと、「就職活動が始まってからいくところ」「相談する目的が明確でないと利用しにくい」など、就職活動中の 3、4 年生が利用する場所であるイメージをもっている学生がほとんどです。
しかし、キャリアセンターにて直接学生と触れ合う中で、“就職活動が始まってから自分のキャリアについて考えるのでは遅い”と感じている学生の多いことが分かり、低学年から「楽しく」「気軽に」未来について考えることができる場所として、キャリアセンターではない「キャリアカフェ」をオープンしました。従来のキャリアセンターのイメージを変えるため、全面ガラス張りのホールを改装し、外からもカフェの中が見えやすくなっています。平日 13:00~17:00 はカフェタイムとして、コーヒーや紅茶を飲みながらキャリアに関する図書、インターネットの閲覧、キャンパスアドバイザーをはじめとする教職員へキャリアに関する相談をすることができます。

当初の狙いどおり、徐々に1~2年生の利用も増えてきています。仮に利用目的が明確ではない1~2年生が来たとしても、すぐ横で4年生が履歴書を書いていたりすると、刺激を受けて自分のキャリアについて考えるきっかけになっています。

このほか、「キャリアカフェ」は1年生から参加できるプログラムを用意し、「働くこと」「仕事について」「社会とは」「自分とは」などについて、低学年から考える機会を提供していきます。最近では、全学年対象に若手の社会人5名を招いて軽食を取りながら交流できる座談会や、4年生向けには、企業の個別説明会もこの場所を利用して行いました。
今後も「キャリアカフェ」でさまざまなイベントを開催していく予定です。

学生が学生を支援する好循環

5年前、東京未来大学の第1期生が就職活動をスタートした当時はまだ十分な就職支援の体制が整っておらず、キャリアセンターは1日1名学生の利用があればよいほうで、「今日、2名来ました!」と言って喜んでいました(笑)。

第1期生は先輩がいないため、キャンパスアドバイザー、キャリアセンター職員が先輩のような役割も務めつつ、「そのネクタイじゃダメでしょ!」といった本当に初歩的な指摘をするところから学生たちと一緒になってやってきました。現在も就職活動の文化はなかなか根づいていない状態ではありますが、着実に成長してきていると思います。

その表れの一つが、就職活動を経験した4年生が後輩たちを支援する「We Can!」という就職支援団体です。独立した学生団体ではあるのですが、キャリアセンターと連携をしながら活動をしてくれていて、インターンシップに関する座談会を開催したり、キャリアガイダンスのサポートにきてくれたりしています。

教職員が言ってもなかなか響かない学生も、同じことを「We Can!」のメンバーが言うとすんなり耳に入ってくるようです。同じ学生という立場で、ちょうど一年前に就職活動を経験している先輩が言うことは心に響くのだと思います。そういう意味でも、学生が学生を支援する仕組みができてきていることは、大変うれしいことです。しかも、自分が経験したことを後輩に伝えたいという学生が公募によって集まってきています。中には、前年度の「We Can!」の先輩に憧れて参加したというメンバーもいます。今後は、この「We Can!」が東京未来大学における就職活動のモデルになっていってくれたらうれしいです。

■■東京未来大学の学生専用キャリア支援アプリ■■

キャリアセンターでは、「みら☆キャリ」という東京未来大学の学生専用のキャリア支援アプリの運営もしています。アプリを通してリアルタイムに情報を提供できるほか、学生がカレンダー機能を使ってキャリア支援に関する日程を逃さず、確実にチャンスをつかむことができるようにしています。

企業の人事担当者へのメッセージ

こども心理学部の学生は、心理を学んできているので、その多くが人のために何かをしたいという想いを持って職業選びをしており、どうしたら喜んでもらえるかを考えて行動することにやりがいを感じる傾向にあります。

モチベーション行動科学部の学生は、人に対してどうしたら影響を与えられるかということを学生のときから学んでいますし、1年生のときから全員にiPadが支給され、ITリテラシーが高く、インターンシップ経験をたくさん積ませて、社会に出てから即戦力で働ける人材として育てています。

企業の人事担当者の方々には、ぜひ、そういった点を見ていただけたらと思います。

東京未来大学

東京未来大学

所在地 〒120-0023 東京都足立区千住曙町34-12
URL http://www.tokyomirai.ac.jp/
学部 【こども心理学部】こども心理学科(こども心理専攻、こども保育・教育専攻)
【モチベーション行動科学部】モチベーション行動科学科
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