響き合う 人ｘ企業 JOBRASS新卒

奈良県立大学は、地域創造学部というユニークで独自性のある学部で教育を行っています。PBL（問題解決型）の授業を早くから取り入れ、奈良県下の市町村等と「地域」「観光」の分野で地域が抱えるさまざまな課題を研究・克服し、新しい地域社会の創造を目指しています。学生たちは、座学だけでなく現場に出向き、見聞きしたことを大学に持ち帰り、知識と経験を積み重ねています。観光都市・奈良という恵まれた研究フィールドがある一方、都心部の発展の手がまだついていない部分もあり、幅広い学びが得られる独特の環境です。また、地域の皆さまから本学へさまざまな期待をお掛けいただいています。
平成26年度より、従来の学科という枠組みに代わって、学びのテーマごとに学生と教員が集う4つの共同体「コモンズ」が始動しました。長年取り組んでいる地域と連携したフィールドワークを重視し、対話型少人数教育を発展させたユニークな教育システムです。
学生の気質で言えば、真面目で、目標の達成に対して労を惜しまないというのが特長です。キャリア形成に関しても、コツコツ丁寧に行っています。企業・業界研究、自己を見つめ直すなど、就職活動は一足飛びにできるものではありません。学生の就職率が上がっている1つの理由が、その真面目な気質にあります。

キャリア・サポート室の長田さん。「雑談から就職の悩みなどを聞き、次どうしていくかを一緒に考えることを基本にしています。ぜひ気軽に利用してほしいですね」

1年次は、高校とは異なる大学の学びについて、あるいは友人のつくり方といったことから伝えていきます。大学生活はすべての行動に「主体性」を持つことが重要であり、そこから幅広い就労観を育成していきます。
2年生からは、スキルの習得です。社会の仕組みを知り、自己を知ることで、コミュニケーション力や論理的思考力など、社会で求められるスキルを形成していきます。
3年生は、学生生活を振り返り、自己の適性を見極めて就職へのモチベーションを高めていきます。学内企業説明会では、学生が知らない優良企業にお越しいただき、産業界で各企業が果たしている役割を伝え理解を深めてもらうことで、企業の名前だけにとらわれない就職先の選定に役立てています。また、キャリア形成講座として、エントリーシートや面接、筆記対策といった就職に向けての具体的な活動を年間を通じて行っていきます。合わせて個別相談も4年生になっても行っています。面談は予約不要で、夏休み中も毎日受け付けていますので、本当に気軽に立ち寄ってもらえる環境を提供しています。常勤のスタッフが対応しており、学生1人ひとりのことを詳しく理解した対応が可能です。

自由に利用できるキャリア・サポート室。パソコンで打ち込んだ履歴書・エントリーシートをその場でプリントアウトして、すぐに添削してもらうことができる。

就職活動は、これまで学んできたことや普段の行動と切り離せないものです。学生には例えとして、サッカーの日本代表選手の話をする時があります。どんなにすごいストライカーでも、90分の試合の中でボールに触っているのはたった3分程度。その3分でゴールを決めなければいけません。そのために、何をしなければいけないか。3分だけ頑張ろうと思ってもダメですし、90分間ずっとボールを触り続けるのも無理です。でも自分の工夫で3分を4分に増やすこと、3分の中でシュートをより精度の高いものにすることはできます。就職活動も同様で、一回の面接15分のために、面接以外の活動を何分するか。一見無駄と思えることも、それをしない限り、自分にとって最高の3分は来ません。
時期によっては活動が遅れてしまって落ち込んでいる学生も来ますが、自分のやりたい仕事が分かってきたなら大丈夫。いまキャリア・サポート室に来てくれている、その「行動」が大切だと伝えます。
企業もエントリーシートにとび抜けたオリジナリティを求めているわけではありません。充実した自己ＰＲやなぜその企業で働きたいのかなどを、読みやすく言いたいことが相手に伝えることが大切なのです。
卒業すれば、自分の力で社会を泳いでいかないといけません。泳ぐという意識がない人に泳ぎ方を教えてもダメですよね。まずは泳ごう、泳ぎたいという意識が大切。やるのは学生自身です。本人の意志があってはじめて我々もサポートできますので、学生の自主性を尊重しています。

本学の学生は、実践力があります。カリキュラムで地域や企業が抱えている問題をどう解決しようかということを考えているため、企業活動の問題に対しても解決を導くフレームができていると思います。大学生活ではもちろんですが、大学以前の学びから「継続することの大切さ」を理解し実践してきた学生が多いので、離職率という点でも心配は少ないかと思います。実のある仕事、仕事の中身を大切にする学生たちですので、是非学生たちにお会いいただき、採用をご検討ください。