響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

44

公立大学法人 滋賀県立大学

我が校の特徴
キャンパスは琵琶湖。テキストは人間。
実践に基づき堅実な人材を育成しています。
設置学部
[大学]
【環境科学部】環境生態学科、環境政策・計画学科、環境建築デザイン学科、生物資源管理学科
【工学部】材料科学科、機械システム工学科、電子システム工学科
【人間文化学部】地域文化学科、生活デザイン学科、生活栄養学科、人間関係学科、国際コミュニケーション学科
【人間看護部】人間看護学科
[大学院]
【環境科学研究科】環境動態学専攻、環境計画学専攻
【工学研究科】材料科学専攻、機械システム工学専攻、電子システム工学専攻、先端工学専攻
【人間文化学研究科】地域文化学専攻、生活文化学専攻
【人間看護学研究科】人間看護学専攻
公立大学法人 滋賀県立大学

大学の紹介・学生の特色

滋賀県立大学のモットーは、「キャンパスは琵琶湖。テキストは人間」です。琵琶湖の東北岸、歩いて琵琶湖まで行ける立地に、32ヘクタールのゆったりとしたキャンパスを構え、学生たちは、教員だけでなく同窓生や地域の人々をテキストに、実践的な学びを得ています。実践を重んじるカリキュラムは、自分たちで考えるPBL(問題解決型学習)が中心です。たとえば、東日本大震災後、環境建築デザイン学科の学生たちが東北へ行き漁師小屋を建てるなど、学生が主体となって多彩なフィールドワークに取り組んでいます。各学科での学びに加えて副専攻を設け、地域に根差し、地域に学び、地域に貢献する活動を行っており、地域課題教育プログラムを修了すると、学部生は「近江楽士」、行政や民間で地域再生のプロを目指す院生は「近江環人」の称号が付与されます。
学生の共通事項として企業から言われるのは、おとなしいということ。ですが、我々から見るとしっかり物事を考え、行動しているなと感じます。活発にフィールドワークに取り組んでいる学生も、面接の練習をするとおとなしいですから。一方で、離職率が低く、長く続くという点を企業からは評価いただいています。
意外と県内出身者は少なく35%ぐらいですが、京阪神の学生が多く、自宅生が多いですね。学習環境として恵まれているだけでなく、ウインドサーフィン部はすぐそばの琵琶湖で練習できるというメリットがあり、世界大会で2年連続国際チームのキャプテンを輩出しています。

キャリア支援の取り組み

学生支援センター特任教授の菊地さん(写真左)、学生・就職支援グループ統括の水野さん。

今年から変えた取り組みが多くあります。その1つが、1~3年生を対象にしたキャリア教育プログラム「地域産業・企業から学ぶ社長講義」の開設です。地元志向の強い学生たちが多いので、滋賀県下の優良企業の社長を招き、そういった企業の社長は何を考えているのか、滋賀県の経済特性はどうかといったことを社長の口から話していただきます。1年生のうちから経営者の視点にふれられる貴重な機会です。また、今年から自己の振り返りにも力を入れています。論理的思考を磨いたり、本を読んで、感想文を書くのではなく自分だったらどう行動するかを考えてもらう、働くとは何かを教えるのではなく自分で考えてもらう思索の視点という科目をつくっています。
2年生からは、キャリアデザイン論と題した講義で、コミュニケーション能力を高めるなど具体的なスキルアップを始めていきます。大学には高校の元校長という職員も3名おりますので、それぞれが得意分野を生かして登壇します。今のところ卒業単位には含まないのですが、来年から卒業単位に認定されるように取り組んでいるところです。やはり単位に認められるとなると学生も受講しやすいので、今後は卒業単位に組み込めるキャリア関連科目を増やしていきたいですね。
3年生は、インターンシップへの参加のほか、就職セミナー等でより具体的なテクニックの話をしていきます。さらに、夏休みの2週間を使って、全3年生を対象にビジネスマナーと面接の練習を各回90分、20名くらいでしっかりと行います。これから就職活動をスタートしようというきっかけ、気分の切り替えにもなると思いますし、学生がセンターに来やすくなるように我々の顔を覚えてもらうことにもつながります。そうすることで、就職を希望する学生の半分以上は相談に来てくれます。また、各学科の教員にも足を運ぶようアナウンスしてもらい、最終的には進学希望を除く学生の7割近くが来てくれますね。

学生にアドバイスしていること

「3年生から活動を始めると、「自分が何をしていいか分からない」という学生がけっこう多いんです。文系学部は特に、学びと就職とを結びつけるのが難しいようです。ですから、1年生のうちから今まで学んだこと・得意なことを、自分で考えられるチャンスをより多くつくろうと全学をあげて取り組んでいます。得意なことを探すところからサポートしていくと、いい結果につながることが多いですね。(菊地さん)」

常に、自分の長所を生かせる職種を探そうと言っていますが、エントリーシートを書く際、自分の長所が分からないという学生は多いです。個別で30分~1時間ほど面談する中で、まずは、長所を友人など周りの人に聞くことを勧めています。それを踏まえて普段の生活の話をしていると、学生自身が長所に気づいてくれます。自分の学びと長所を生かすという視点に立てば、企業を選ぶことができます。
実際に統計をとると、センターへ来てくれた学生のうち7割近くは内定を取れています。逆に、来ていない学生、200人近くは自分で活動しているんですが、4割くらいしか内定が取れていないので、倍ほどの開きがあります。そのデータも示しながら、センターに来てくださいと伝えています。さらに、一度も来ていない学生には電話をかけますが、残念ながら「今さら来にくい」という学生が少なからずいます。ですので、4年生の夏前には各学科の学科長を集めて、就職が決まっていない学生には直接指導するか、就職部へ行くように伝えてくれとお願いしています。学部の教員に言われると、学生も我々が電話するより来るんです(笑)。また、ここへ来て内定が出たという学生が、同級生を連れてきてくれることも多いですね。
就活の解禁時期の後ろ倒しについては、いま行っている業界研究・企業説明会を分けて開催し、業界研究会として踏み込んだ内容にしたいと構想を練っているところです。

企業へのメッセージ

2012年に開設した国際コミュニケーション学科の一期生が、来年度に初めて就活を迎えます。従来求人をいただいていた企業とは希望の就職先が異なってくるため、旅行、航空、エンタメ、商社、マスコミ等からも、ぜひ情報や求人をいただきたいと思います。また、本学の学生は、おとなしいため面接が通りにくい傾向にありますが、採用後は定着すると評価いただいています。内向きで地元志向の強い学生もいれば、世界で活躍したいという外向きの学生もおり、いろんな個性を持った学生がそろっていると思います。面接で力を発揮できるようこちらも指導していますので、どうぞよろしくお願いいたします。

公立大学法人 滋賀県立大学

公立大学法人 滋賀県立大学

所在地 〒522-8533 滋賀県彦根市八坂町2500
URL http://www.usp.ac.jp
学部 [大学]
【環境科学部】環境生態学科、環境政策・計画学科、環境建築デザイン学科、生物資源管理学科
【工学部】材料科学科、機械システム工学科、電子システム工学科
【人間文化学部】地域文化学科、生活デザイン学科、生活栄養学科、人間関係学科、国際コミュニケーション学科
【人間看護部】人間看護学科
[大学院]
【環境科学研究科】環境動態学専攻、環境計画学専攻
【工学研究科】材料科学専攻、機械システム工学専攻、電子システム工学専攻、先端工学専攻
【人間文化学研究科】地域文化学専攻、生活文化学専攻
【人間看護学研究科】人間看護学専攻
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