響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

49

大阪産業大学

我が校の特徴
交通関連に強み。学生1人ひとりと
親身に関わり、社会に有用な人材を輩出。
設置学部
【人間環境学部】文化コミュニケーション学科、生活環境学科 、スポーツ健康学科
【経営学部】経営学科、商学科
【経済学部】経済学科、国際経済学科
【デザイン工学部】情報システム学科、建築・環境デザイン学科
【工学部】機械工学科、交通機械工学科、都市創造工学科、電子情報通信工学科
大阪産業大学

大学の紹介・学生の特色

2015年に大学開学50年を迎える大阪産業大学は、1928年に設立された大阪鉄道学校が前身です。そこから大阪交通短期大学となって大東市へ移り、大阪交通大学から大阪産業大学へと改称したのが50年前のことです。全国で初めて産業大学の名を冠した大学だと聞いています。学園は2018年は創立90周年を控えますが、今では文理系学部を併せ持つ総合大学として発展してきました。日本の産業を支える交通に特化した大学という強みは、今も幹の部分として受け継がれています。特に、自動車関連で多くの卒業生が活躍し、産学連携して取り組むソーラーカープロジェクトでは、鈴鹿で行われた大会で3年連続優勝という偉業を成し遂げました。「大産大と言えば自動車関連に強い」と認知いただいていますが、大阪鉄道学校・大阪交通大学という名前にもあるように、昔から国鉄・私鉄に運転士から技術者までたくさんの卒業生を輩出してきた歴史があります。電鉄会社の人事担当の方も知らないような古い車両が、学内に展示されているんですよ。今年は電鉄会社さんからお声を掛けていただき、業界研究セミナーへ参加いただくなど、元々は鉄道関連に強い歴史があるのも特長です。
女子学生もずいぶん増えていますが、アメフト、ラグビー、野球といったクラブ活動がとても盛んで、いわゆる体育会系と言われる明るく元気な学生が多いですね。体育会系の学生は、キャリアセンターにもよく来てくれます。たまたまですが、野球、ラグビー、サッカー、空手、日本拳法といったクラブの監督や顧問がキャリアセンターにおりますので、来やすいということもあるかもしれません。

キャリア支援の取り組み

多くの学生に対応できる広いキャリアセンター。キャリアセンターという言葉が浸透してない30年前からこれだけのスペースが確保されていたことから、産業大学としての設立当時から学生の就職を意識・重視していたことがうかがえる。

1年次のキャリア支援は、学部・学科別での取り組みです。たとえば工学部で独自に企業の方を呼んで講演会をしたり、文系学部ではまず働くイメージをつけるためのセミナーをしたりと、学部によって、学生の特長によって、キャリア教育を変えている状況です。キャリアセンターへも「働くとは、という内容で講演をしたい」と依頼がくるので、学部と連携して行っています。
2年生もその延長で各学部での指導が中心です。ただ、たとえば公務員を目指す学生などは、最近制度が変わるなどしているため、学部の先生から勧められてキャリアセンターに来てくれます。
3年次からは学科ごとに1人以上の担当を付け、初秋頃からすべての学生と面談していきます。キャリアセンターに来にくいと思っていたとしても、まずは強制的に来ることになるので、どんな雰囲気か、どんな人がいるのかがそこで分かります。2回目からも気軽に来てもらえるように、堅苦しくなくフランクに接するようにしています。
さらに、3年生の終わり頃からキャリアカウンセラーが学生1人ひとりに毎日電話掛けをしています。年に数回電話をかけるという大学はあるかもしれませんが、我々は毎日です。最初は大変ですが、内定が出はじめると月に一回はまだ決まっていない子全員に回るようになります。ふさぎ込んでしまった学生も、とりあえず話を聞くだけで次へ進むきっかけになると思います。
また、昔と違うのは親御さんも我が子の就職に高い関心があることです。ですから、親御さんとの関係づくりも大切になってきます。学生と親御さんの両方から相談を受けてキャリアセンターが板挟みになることもありますが、それだけ信頼いただいているということですので、対応には力を入れています。
ちょうど20~30年前に卒業した方が、全国の会社で上のポジションに就いているのも本学の強みです。講演したいと言っていただくこともあり、たくさんの卒業生の存在、母校への思いがありがたいですね。学生も先輩を直接知らなくても心強く感じると思います。

学生にアドバイスしていること

キャリアセンター長の平岡さん(右)と、中嶋さん。「昨年の就活生において、キャリアセンターを通じて就職した学生は3人に1人です。これは、多いんじゃないでしょうか。学生が我々を信頼し頼ってくれている証ではないかなと思います」

あまり一般論は言いません。学生個々の事情があるので、今までの取り組みを聞いて個人の状況を把握したうえで対応しています。一学科で100~200名の学生を担当するため、個々に合った対応を全員にすると待ち時間が出てしまうこともありますが、クラブに所属する学生は土曜日に練習で出てきたときに来てもらったりと、できる限り学生に合わせるようにしています。大変ですが、そうすることで、2回目3回目も来てくれますし、それをありがたいと思ってくれた学生は、後輩に言いますよね。そして後輩たちが「やっぱりキャリアに行った方が得だな」と思ってくれれば、来てくれる人数が増えていきます。人数が増えるとまた大変ですが(笑)、1年生の最初から「キャリアセンターに行こう」「大学に相談したらいいんだ」と学生の間に浸透させることが必要ではないかと感じます。クチコミは時間がかかりますが、結果的にはそれがいい方法ですね。
学年に関わらず、気軽に足を運べる場所であることは、キャリアセンターとして今後も大事にしていかなければいけないところです。昔は大学をアテにしないというか、就職口は学生が自分で探すものでした。それが今は違ってきているため、3・4年生になってからではなく、1・2年生から就職を意識させていかないといけません。その1つがキャリアセンターに来させることです。何かあったら相談できる環境づくりは我々事務方だけでなく、先生方がどう受け止めて関わってくれるかも大事です。
中学生・高校生と教職員の距離感に比べて、大学では大きく、大きな組織の中で母校愛や所属意識が感じにくいんだと思います。大学に来ても先生や職員とは話さずに一日が終わるというのが当たり前の中で、大学生であってもどこかで自分の存在を知ってほしいと求めているのではないでしょうか。各学科に担当者がおり、中学・高校の担任の先生のような関係をキャリアセンターで感じることができるので、本学では多くの学生がキャリアセンターに来てくれるのかもしれません。

企業へのメッセージ

最近の学生は心が折れやすい子が多いと言いますが、本学の学生も大人しく、控えめな学生が増えてきたと感じます。しかし、その一方で、ちょっと厳しいことを言われても気にしない学生の比率も高いと思います。クラブ活動で鍛えられる学生が多いのかもしれません。企業に入ると1~2年目は怒られて成長していくと思いますが、そこで心が折れるのではなく、なにくそ魂というか強い精神力を多くの学生が持っています。その点を評価いただけるとうれしいです。(中嶋さん)
私自身、20~30年前の女子学生が少なく、体育会系の大産大というイメージではなく、真面目でおとなしい学生が増えていると感じます。鍛えてもらったら会社の役に立てる、いろんな可能性を秘めた「いい」学生がたくさんいると、まずは分かっていただきたいですね。そのために、我々としてもマッチングをしっかりやっていこうと思っています。(平岡さん)

大阪産業大学

大阪産業大学

所在地 〒574-8530 大阪府大東市中垣内3-1-1
URL http://www.osaka-sandai.ac.jp
学部 【人間環境学部】文化コミュニケーション学科、生活環境学科 、スポーツ健康学科
【経営学部】経営学科、商学科
【経済学部】経済学科、国際経済学科
【デザイン工学部】情報システム学科、建築・環境デザイン学科
【工学部】機械工学科、交通機械工学科、都市創造工学科、電子情報通信工学科
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