響き合う 人x企業 JOBRASS新卒

学生の就職活動を応援 大学キャリアセンターインタビュー

vol.

52

兵庫大学

我が校の特徴
徹底した支援で就職率100%を達成。
豊かな個性が育つ“成長を、実感できる大学”
設置学部
【健康科学部】看護学科 栄養マネジメント学科 健康システム学科
【経済情報学部】経済情報学科 
【生涯福祉学部】社会福祉学科 こども福祉学科
兵庫大学

大学の紹介・学生の特色

兵庫大学は、聖徳太子が定めた「十七条憲法」の第一条「和を以って貴しと為す」に示された「和の精神」を建学の精神としています。その建学の精神に基づき、人間形成と人材育成という2つの教育目標を掲げ、学生1人ひとりを大切にしながら、共に学び成長できる教育を行っています。2015年は、短期大学部が創立60周年、大学が創立20周年の節目を迎えました。本学のほかに2つの高等学校、中学校、2つの幼稚園を運営する学校法人睦学園としては、学園創立90年を超える歴史と伝統があります。また、本学園は、浄土真宗本願寺派の宗門関係学校でもあり、仏教精神を基盤として「和」と「睦」の教育を展開しています。
兵庫大学の学生は、素直で真面目な学生が多いと感じます。地域性もあるかもしれませんが、都市部の学生と比べると少しおっとりしている雰囲気があります。しかし、企業様からは「素直」で「真面目」な学生が多いと、いつも評価していただいています。キャリア・就職に関して言うと、専門的な学科構成から入学時点で将来の目標がはっきりしているのが1つの特長です。自分は看護師や管理栄養士、社会福祉士や教員、保育士になるんだといった夢を描き、学生自身が自分の目標に向け、学びながらキャリアを形成していける環境にあると思います。

キャリア支援の取り組み

学生センターキャリア課長の好井さん。「何のために働くのか。学生は、生活のためやお金のため、物を買うためなど様々な思いを言います。しかし、それらをひっくるめると、それぞれの希望を叶え、結果的に「幸せ」になるためではないでしょうか。学生はもちろん、企業も私たちも皆が幸せになることを目指し、All Happyを合言葉に取り組んでいます」

まず1年次のオリエンテーションの中で、キャリア課のガイダンスを行います。就職の事よりもまずは社会で求められている人材に近づくために、学生生活をどう過ごすのかという話にはじまり、できるだけ多くの、特に異世代の人とたくさん話をして経験を積んでほしいと伝えています。学生時代に世代の違う人とも積極的に関わることで、社会で求められるコミュニケーション力を磨いてほしいと思っています。また、将来のキャリアを考える力を身につけることを目的に、キャリア教育科目として「私のためのキャリア設計」という授業科目も設けています。
本格的な就職支援のスタートは、3年生の7月に大学生と短期大学部生合同で、第1回目の就職ガイダンスを開催します。初回のガイダンスは、就職活動をはじめるにあたって“さぁ、ここからスタートですよ”という意識づけです。学生によっては、授業のため参加できないケースもでてきます。全員が一度に集まることは難しいため、同じ内容のガイダンスを計5回開催し、どこかに参加してもらうようにしています。学科によって専門性があり、就職活動の流れや活動の仕方も変わってきますので、2回目以降のガイダンスは学科ごとに行います。2014年度ですと12月までに全6回、だいたい月一回の頻度で行いました。
また、特長的な取り組みの1つとして、今年度で7回目になる就活バックアップセミナー(就職支援合宿)があります。他大学で就職合宿があまり行われていなかった7年前に、企業の採用担当の方にもご協力いただき、本学の学生に合った独自のプログラムをイチからつくりました。一泊二日で徹底的に就活力を鍛えることを目的に、できるだけ就職活動の本番に近い状況をつくることにこだわっています。たとえば、受付では、会場となるホテルの方に担当していただいたり、面接官役も普段接するキャリア課のスタッフではなく、他部署の職員で企業での勤務経験や採用経験のある方、総務課の職員などにお願いしたりしています。学生からすると初めて見る人たちなので、企業に行った時の状況に近い緊張感を持って臨むことになります。初めは緊張していた学生たちも、終わってみれば自信をもった表情に変わっています。参加学生の満足度は非常に高いですね。7年続けていると、先輩から後輩へと良さを伝えていってくれるので、我々から参加を促さなくても口コミで参加者が集まってくれます。

学生にアドバイスしていること

就職支援の基本姿勢は、「face to faceで全員の進路が決まるまでサポート」。毎年、大学生と短期大学部生合わせて約550名が卒業する中、学科担当の5人で1人当たり100名の学生を、きめ細かくサポートしている。兵庫大学のきめ細やかな支援は、他大学の学生が兵庫大学の学生をうらやましがることもあるようだ。

まず、学生に伝えていることは、自分の置かれている状況を理解・把握し、これからの人生、自分はどう生きたいか、最終的になりたい自分、目標をイメージするよう伝えています。そのゴールに向けて、今の自分に何が足りないのかを理解してもらい、どうすればゴールに近づくことができるのかを考え、一歩一歩行動に移してもらえるようにアドバイスしています。
支援の基本姿勢としては、1人ひとりの希望や個性をしっかりと見ること、そして絶対に学生を放っておかないということです。支援する学科の担当を決め、マンツーマンの支援をしており、毎月、学生1人ひとりの活動状況や支援状況を課内のスタッフで共有しています。そのため、学生の活動状況がわからないということはありません。また、就職支援のため学生本人の携帯電話へ電話した際、つながらない場合は、ご自宅に電話して保護者の方と就職活動状況を共有します。卒業してから無職にさせない、なんとか正規での就職を全員にさせる。そこに向かって最後の1人が決まるまで徹底的に支援を続けます。
その甲斐あって、2013年度は就職希望者の就職率100%を達成しました。大学・短期大学部の就職率が共に100%だったのは、初めてです。本学の場合、就職を希望する割合も大学で86.2%(全国平均71.5%)、短大は90.0%(同79.0%)と全国平均と比べて高いため、就職希望率が高い中で、就職率100%には自信を持っています。
また、就職支援においては、もちろん各学科の教員とも連携しています。各学科には就職委員の教員がおり、キャリア課と学科との窓口となり、学生の状況把握や双方からの支援に努めています。国家資格取得に向けては学科が中心となり支援していますが、学内で行う模擬試験の受験料はキャリア課が受験料の半額を補助するという形で支援をしています。
本学の案内資料等でキーワードとして使うようになった「成長実感」という言葉があります。それは、在学生に「兵庫大学を一言でいうならどんな大学か」と尋ねたとき、学生の口から「成長を実感できる大学です」と言ってくれたことに由来します。これからも本学から巣立っていく学生皆が、成長を実感してくれるようサポートを続けたいと思います。

企業へのメッセージ

社会に出てから伸びる人材は、「素直でかつ謙虚で、感謝する」人間だと思います。人が成長する上で大切なこの3要素の中で、本学の学生は既に素直な心を持っています。感謝する心についても、本学園の学園訓に「感謝・寛容・互譲」という行動規範があるように、学生と教職員はこの気持ちを大事に行動しています。あとは、謙虚さを備えれば、どんな場所でも活躍できる素質が本学の学生にはあります。ある企業の採用担当の方から学内セミナーへの参加をお申し出いただいたとき、「兵庫大学の学生は違う。一所懸命さや素直さを高く評価しているので、ぜひ接点をもち採用したい」と言っていただけました。そう言っていただける企業を一社でも増やしていきたいと考えています。採用試験では、入社後の伸びしろも期待して、採用していただければと思います。

兵庫大学

兵庫大学

所在地 〒675-0195 兵庫県加古川市平岡町新在家2301
URL http://www.hyogo-dai.ac.jp
学部 【健康科学部】看護学科 栄養マネジメント学科 健康システム学科
【経済情報学部】経済情報学科 
【生涯福祉学部】社会福祉学科 こども福祉学科
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