スタッフインタビュー詳細

お医者様が患者様とじっくり向き合えるように。陰ながら貢献できていることが一番のやりがい。

もっと医療の近くで働きたい。医療事務からドクターズクラークに転身。

以前は医療事務の仕事をしていたのですが、そのとき、近畿大学奈良病院には「ドクターズクラーク」という仕事があると知りました。「もっと医療の近くで働きたい」と思っていたので、そういう仕事があるということを知って、ぜひやってみたいと思ったのが転職のきっかけです。すぐにドクターズクラークの講座を探して受講し、平成26年6月からこちらの病院で、呼吸器・アレルギー内科のドクターズクラークとして勤務しています。

入職してすぐにパソコン研修を受講し、電子カルテの入力の仕方を教わりました。医療事務のときは電子カルテを見ることはあっても、入力したのは入職してからが初めてです。その後は先生から直接、細かな内容を教えていただきながら仕事を覚えていきました。

患者様の待ち時間を短縮することにもつながる仕事です。

主な仕事はカルテの代行入力や処方箋の作成、検査の予約です。患者様の数は平均すると1時間に8~10人ほどですが、先生がお話しされたことのすべてを書くのではなく、お薬の量や症状について要点を押さえて入力しています。先生方が書かれるカルテには、患者様から聞かれたことを「お医者様の表現で書く」というやり方があるのですが、だんだん慣れてくると、この場合にはこうした書き方をするというのが徐々にわかってきました。

もともとドクターズクラークは先生方の事務的な負担を減らすことを目的に作られた職種なのですが、外来補助に関して言えば、患者様の待ち時間の短縮にもつながっています。お話を中心にすると入力が後になり、患者様が診察室を出られた後で時間がかかります。逆に入力を中心にすると患者様のほうをなかなか見られないことがあります。ドクターズクラークが入力などの補助をすることで、診察時間自体を短縮しつつ、先生方が患者様とのお話に集中されることに貢献できているので、そこに一番、やりがいを感じています。

ドクターズクラークはこの病院でもまだ全ての科に配属されているわけではないので、先生方の横にいるということが「とても緊張すること」と思われるようですが、全くそんなことはなくて先生方もとても丁寧に教えてくださるので、落ち着いて仕事に取り組むことが出来ます。

先生方が「何を大切にされているか」を理解するように心がけています。

複数の先生方についているのですが、まずは、先生方が何を必要とされているのかを考え、行動するようにしています。一番大切にされていることは何かを理解するようにしています。

また、デリケートなお話もあるので「その場にいない人」くらいの気持ちでいます。患者様はご自分のことをお話しされているので極力、「ドクターズクラーク」という存在を意識されることがないように心がけています。

誰かの役に立ちたいという想いがあれば、難しい医療の知識がなくても大丈夫。

とても良い環境で仕事をさせて頂いています。このインタビューについても、先生にお話しすると「頑張ってきてください」とのお言葉とともに、快く送り出してくれました。

現在、こちらの病院にはドクターズクラークが10名ほど在籍しています。不定期ですが、時々集まって課題を共有し合う場を設けています。

外来補助業務が主な業務ですが、違う面でもサポートできるようになっていければと思っています。

これからドクターズクラークの仕事をしてみたいと思われる方は、決して難しい医療の知識は必要なくて「誰かのために役に立ちたい」という気持ちがあれば大丈夫です。

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