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スタッフインタビュー
後藤 明信
「あいつに任せれば、大丈夫」と頼られる整備士になりたい。
後藤 明信 / 大津営業所 / 整備士 / 2010年入社 / 正社員
入社のきっかけは?
整備の専門学校に通っていたとき、地元で就職したくて仕事を探していたのですが、学校の先生から「滋賀だと、近江鉄道の整備が募集しているよ」と勧められたのがきっかけです。専門学校では車の整備をしていたので、バスの整備ができること、地元で就職できることが決め手となり、近江鉄道に入社を決めました。
仕事はどのように教わりましたか?
入社してすぐ、本部での座学研修もあったのですが、ほとんどが実際の作業を見ながら先輩から業務を教わりました。最初に先輩から教わったのは、「確認作業はしっかりしてほしい」ということ。修理がすべて終わった後に、ネジがきちんと締まっているかを再度確認したり、不具合が出ていないかを確かめるため、サスペンションの部品なども交換した後、一つひとつ触ったり揺すって確認します。ときには、実際に試乗して確かめることもあります。
実際の仕事は担当が分かれるのですか?
今、この大津営業所には整備士が6人いて、バスの台数は小型、中型、大型、貸し切りバス、連節バスすべて合わせて約130台になります。大津営業所には車検工場もあり、仕事は車検と修理に担当が分かれるのですが、どちらかが忙しいときは手伝っています。車検は大津営業所だけでなく、あやめ営業所と八日市営業所のバスも担当していて、一人が1日に検査するのはほぼ1台。修理工場はそれぞれの営業所にあるので、ここで修理をするのは大津営業所のバスのみになります。
お仕事の1日の流れは?
朝9時に出勤して、まず朝礼があり、担当はほとんど固定ですが、誰が車検を担当するか、修理を担当するかなど割り振りをします。それぞれのポジションで作業をして、12時からはお昼休憩。外でトラブルがあった場合は急きょ対応しますが、ほとんどの場合は13時まで1時間しっかり休憩できています。車検の作業が終わると、検査員の資格を持った方に検査をしてもらわないといけないので、時間に余裕を持たせて15時か16時には終わらせるようにしています。最初の頃は一つひとつの作業が遅くて間に合わないこともありましたが、慣れてくるに従って時間通りにできるようになってきました。仕事は18時までで、ほとんど残業なく帰れています。
実際には、どのようなお仕事ですか?
現在は主に車検を担当していて、バスのエンジン回りやハンドル回り、クラッチなどの動力伝達装置、ブレーキやドラムなどの制動装置、タイヤやホイールなどの走行装置、その他の付属装置など、ひと通りすべてチェックします。また、クラッチは3年に1度は交換するというように部品の交換時期が決まっているので、交換作業も行います。普通車とバスでは部品が大きい分、重いというところが違ってきますが、普通車でも車種によってそれぞれ異なるので、大型車だから特に見る箇所が違うということはありません。ただ、部品が大きくて重いので、作業をしているときの取り扱いには十分に気をつけています。
修理は、どのような仕事が多いですか?
修理の仕事は様々で、運転手さんから直接見てほしいと頼まれて直すこともあれば、整備士が帰った後だと、修理伝票に「こういう故障です」と書いて出してもらうこともあります。クラッチが甘いというような場合だと修理しやすいのですが、一番難しいのが「音」。「後ろからガタガタ鳴る」と書かれていても、見たときに限って鳴らないこともあります。その場合は手で揺すってガタがないかを見て、多分これだろうと目星を付けて修理個所を見つけ出し、直すようにしています。
この仕事は経験が活きてきますか?
「以前に、こんなことがあった」という事例があれば、同じような故障の場合はそこから入ります。最初の頃は検討違いのところばかり見ていたのですが、仕事をするうちに、次第に見る箇所にポイントを絞れるようになってきました。仕事を始めた頃は、わからないことがあるとすぐに先輩に「こんな音がするのですが、わかりますか?」と聞いて覚えていきました。少しずつ仕事に慣れたかなと感じられたのは、入社して5年ほど経ったとき。あやめ営業所に異動した際に2人しか整備がいなかったので、もう一人が休みだと、一日一人で作業をすることがありました。そのときに「一人でもなんとかなるかな」と思えたのが、少し慣れた時期ですが、この仕事は何年経ってもまだまだわからないことが出てくるので、今でも先輩に聞くこともよくあります。
職場はどのような雰囲気ですか?
忙しいときは、みんな黙って仕事をしていますが、手が空いているときは世間話をしたりと和やかな雰囲気です。整備士は無口な人が多いと思われがちですが、この会社はそんなことはなく、聞けば何でも快く教えてくれる先輩ばかりです。修理も車検もその人しかできない作業があると、その人が出勤しているときでないと直せないので、どの業務も全員ができるように技術や知識を共有しようという想いで、先輩たちが教えてくださっている気がします。
運転手さんとの関係は?
修理をした後、運転手さんから「よく直っていたよ」という言葉をもらったり、クーラーを直して「よく冷えるようになったわ」と言っていただけることがうれしいです。今後は「あいつに任せれば、大丈夫」と頼られる整備士になることが目標です。
整備士を目指している方にメッセージをお願いします。
整備の仕事で、バスを修理できる職場は少ないと思うので、その点が近江鉄道で働く魅力だと感じます。車が好きであれば、自家用車を触るよりも面白みがあります。また、修理に持ってこられるのはすべて運転手さん。よく知っている間柄ということも働きやすさの一つです。休日も整備士は月8回休みがあり、基本は土日が休みです。交替では出勤するのですが、ほぼ土日が休みということも働きやすさに繋がります。
後藤 明信
車の整備の専門学校を卒業後、新卒で近江鉄道に整備士として入社。大津営業所の配属となり、5年間勤務した後、あやめ営業所に異動。2017年4月から再び、大津営業所で勤務。現在は、車検を主に担当している。
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