› 中村藤吉本店より

中村藤吉本店より

私たちの理念
ものづくりに対する考え方
人に対する考え方
あなたは何がしたいと思いますか?

『茶煙永日香』〜ちゃえんえいじつかおる〜と読みます。
初代中村藤吉が幕末の英雄勝海舟から賜った書で、今も本店に掲げています。この言葉には、~子々孫々にわたり、茶の商いに精進し、当店の茶の薫煙を絶やさぬように~という意味が込められています。
私たちは、永きに渡り、続けることでしか、作ることができない大切な何かがあると信じています。100年、200年と人間の生を越え、世代をつなぐことで初めて生まれる価値があると。
しかしそれは、ただ時間が経過しただけで生まれるものではありません。本当に素晴らしい価値を持つものを、一生懸命考え、研き、必要とされる形に変えつづけなくてはいけません。そしてそれが、社会や、お客様や、一緒に働く仲間にとって、笑顔や、笑い声や、心が満たされる何かにならなくてはいけません。
これをお茶で実現する。私たちは、そのために在るのだと思います。

私たちが属する茶業界では、もう何十年と「お茶は売れない」と言われ続けています。急須でお茶を飲む人や習慣が少なくなるにつれ、茶の生産家や、問屋さん、お茶屋さんも減りました。一体何が悪いのか、その原因と責任はどこにあるのか、侃々諤々と議論し続けられていますが、未だに答えは見つかりません。
しかし時間の経過が解決してくれる訳もなく、私たちは私たちの答えを、考えなくてはなりません。
その一つとして私たちは、「人がお茶から望んで離れたのでなく、私たち自身が、人からお茶を離してしまった」のではないかと考えています。お茶は嗜好品であり、無くても生活には何ら支障はありません。「好きだから」飲むものである以上、「飲みたくなるだけの理由」を私たちが創造しなければ、誰も欲しいとは感じません。それを怠り続けた結果が今日であり、人がお茶から離れた理由であると。
私たちの仕事は、お茶が持つ素晴らしい魅力を様々な形で創造し、提供することです。それを提供することで、人が和み、癒され、素敵な時間を過ごすことができたとき、お茶や私たちが存在する意味が生まれるのです。 現在提供している、スイーツやカフェはお茶の魅力を伝えるための形の一つです。単に急須で飲むお茶が売れなくなってきたから。ただそれだけの理由で始めたのではありません。
ですので、それぞれの商品は徹底的にお茶の魅力に溢れていなければ、出す意味がありません。カフェの雰囲気や接客、物販スペースのディスプレイは、お茶の魅力をきちんと感じるものでなくては、提供する必要がありません。全ての商品、言動になぜそうするのか、意味や理由が必要です。
提供する側である私たち自身が、心から美味しいと感じ、わくわくし、楽しいと思えるようなものづくりをしなければ、人に魅力を伝えることなど不可能です。ただし、これほど難しいこともありませんが。

今日社内の各店舗、各部署で仕事をしている私たちは、責任があります。その責任とは、現役世代である私たちが今日積み重ねた努力が、目の前のお客様の心を、どれだけ満たすことができたか。隣にいる仲間を思いやり、人が働き続けたいと思える場所にできたか。自分の仕事が誰かの何かの役に立ち、自分自身が必要とされる感覚を得ることができたか。
私たちと同じように、それぞれの時代にそれぞれの現役世代があり、その人達の努力の結果の上に、今の私たちは立っています。
一人一人の立場や仕事の内容は違っており、その中には誰にも気づかれないような、小さなことも星の数ほどあったはずです。時には「なぜ自分だけがこんなことを?」と最低の気分になることも数知れずあったはずです。それでも続けて下さったその人々と、その仕事がなければ、今の私たちはありません。
私たちの責任の一つは、これまで懸命に努力を重ねてきた、多くの人たちの想いをきちんとつなぐことです。誰も気づかず、見てもいない仕事にでも、その責任を感じながら行わなくてはなりません。
お金のためだけに仕事をするのなら、当社よりもっと効率的に得られる場所が他にあるはずです。常に自分の都合を優先させたい人ならば、一緒に仕事をする理由がありません。責任を負いたくない人ならば、それを求められない仕事を探して下さい。
私たちが求めているのは、ただ労働をする人ではありません。誰でも良い訳でもありません。考え方や価値観に共感し、精一杯の努力を共に重ねてくれる仲間を求めています。

この採用ページには「私たちは何がしたいのか?私たちは何をすべきなのか?私たちが求められているものは何か?」をまとめています。それは私たちと私たちの仕事は「あなたは何がしたいと思いますか?何のためにここにいるのですか?」を求めるからです。
人生はたった1度しかありません。仕事へ投じる、時間という限られた資源は非常に大きなものです。絶対に大切にして欲しいと思います。意味のある時間にして欲しいと思います。
私たちの会社や、私たちがしている仕事には、それを投資するだけの値打ちがあるのか、そもそも自分は何がしたいのか、本当にこの会社、この仕事でないといけないのか、真剣に考えて下さい。私たちには未熟な部分、足りない部分、矛盾していることもたくさんあります。私たち以外に、あなたが選ぶことができる選択肢は、山のようにあります。
私たちがやりたいことと、あなたが思うやりたいことが、同じ道の上にあることを心から願い、素晴らしい出会いになることを楽しみにしています。