スタッフインタビュー詳細

上から引き上げ、下から支える。 職種が変わっても、貢献のかたちは変わりません。

見島めぐみ
ヴォーリズ・エデュケアセンター本部事務次長
入職年月 2007年4月

PROFILE:
大学時代に教育学部で幼稚園教諭の資格を取得するも、卒業後は京都の会計事務所へ就職。社会人経験を重ねる中で、しだいに幼稚園教諭に対する憧れが芽生え、2007年にヴォーリズ学園に入職。三年間、近江兄弟社幼稚園で担任を勤めたのち、学園の中核として新たに立ち上がったこどもセンター本部に異動。現在は学園全体の総務事務や、労務・法律関係を担当している。
こどもの伸ばすべきところを引き出していく。
教育と保育が常に叶えられる保育者に。

-保育士を目指したきっかけは?
両親が教師をしていたこともあり、大学は教育学部に行きましたが、卒業してからは会計事務所に勤めていました。年を重ねるごとに、幼稚園教諭の資格を活かしたいという気持ちが強くなっていき、繁忙期が終わった段階で募集を探して入職しました。

-ヴォーリズ学園を選んだ理由は?
父親が近江八幡の高等学校で教員をしていて、小さい時からよく八幡山に遊びに来ていました。この町の出身ではないのですが、懐かしさがあって、この町自身をもっと知りたいという気持ちがありました。高校がキリスト教だったこともあり、多感な時期に聖書や讃美歌をシャワーのように浴びていたので、キリスト教を理念とした教育にも関心がありました。

-こどもさんと接するときに意識していたことはありますか?
こどもの目線に立ち一緒に遊ぶことはしますが、こどもと遊んだというその中身が、同じ立場で遊んでいるようではだめだと思っています。色んなことをこどもから吸収して、自分を高めることは必要ですが、常に保育者であるということを念頭において携わってきたと思っています。その子の成長や、一年間を通しての課題であったり、伸ばすべきところであったり、そういうところを引き出していく。教育というのは上から引き上げるような感じだと思いますが、保育というのは下から支えるものです。両方ともが叶えられる保育者になりたいと常々思っておりました。

-保護者さんとはどのような想いを持って関わっていますか?
社会福祉の役割を担う保育士は、こどもを通してその子の地域や環境も見ていく必要があると考えています。保育士はこどもだけでなく、保護者さんにとっても良き理解者であるべきだと、幼稚園教諭をしていた頃に園長先生から教えていただきました。
教育機関として保護者さんから求められていることと、こちらが伝えなければならないことについては、常に意識しておりましたが、保護者さんが本当に求めていることではなくても、その子の発達過程において必要であれば言わないといけません。保護者さんに対する伝え方や、どうしたら理解していただけるかということは、勉強させていただいたと感じています。

保育の仕事は、毎日が小さな喜びに溢れています。

-保育者としてやりがいを実感するのはどのような時ですか?
こどもの発達が感じられた時には、大きくなったなあと感じます。具体的なことで言えば、おむつが取れた時や運動会などの行事で成功した時です。保育の仕事は色々な場面で色々なことが起こるので、毎日の出来事の中に小さな喜びがたくさん詰まっています。
幼稚園の場合で言うと、3,4,5歳のこどもは、学年や性差、月齢によって発達が大きく異なります。たとえば3歳ですと、一緒に遊んでいても、となりはとなり、私は私という感じです。それが4歳になると、お友達という意識ができて少人数でも一緒に遊べるようになります。5歳ですと、グループがきちんとできてきたり、グループで遊べるようになったりします。一人のこどもを見ていて、どこかの段階でそういうものが感じられた時には成長を感じます。保育者としては、毎日その子と携わっているので、その日々の中で得られたものが一番の喜びだと思います。

学園を導き支える存在。

-今後の目標は?
新規園が立ち上がる中で、学園に対して色んな意味で貢献していきたいと考えています。私が来るまでの間よりも来てからのほうが、こどもセンター本部には様々な展開がありました。認定こども園になったり、そのあたりの法律が変わったり。今も学園がどんどん大きくなってきて、新規の事業がたくさん続いている状態です。
こどもセンター本部は学園全体を支えてくことは勿論ですが、事務部門についてはある意味引っ張っていく必要があると感じています。各学園を運営していく中で、事務という部分については、私たちこどもセンター本部が率先して法律にも対応していかないといけないですし、先を走っていかなければなりません。同時に学園全体が付いてきてくれるものに関して、法律や手続きに漏れがないか、落ちがないかというところではしっかりと支えていきたいと思っています。こどもセンター本部は、ただ園の事務をやっているという考え方ではなく、一つの事業所としてきちんと成り立ち、学園を支える存在でありたいと考えています。

-ヴォーリズ学園の教員を目指す方にメッセージを。
理事長は、職員が仕事を長く続けていけるような環境作りを目指しています。職員はとても温かい方が多いので、本当に働きやすい職場だと感じています。私のように教育のお仕事にブランクがある方に対しても、周りの職員がしっかりフォローしてくれますので、一人で悩むということはないと思います。やりがいを感じることのできる仕事ですので、これから来ていただける方々の生活とやりがいがしっかりマッチしていくように、私たちもしっかりとサポートしていきたいと考えています。

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