現役バス運転士インタビュー詳細

介護職からバス運転士へ。「人の役に立てる仕事」がキーワード。

運転士 F.T
安心の乗り心地を、今度は届ける側になりたい。

前職の介護業界は、自身の仕事選びの指針である「人の役に立つ」をキーワードに選びました。介護の仕事は非常にやりがいがある一方で、やはり体力勝負の世界です。当時の年齢である30代半ばのパフォーマンスを10年・20年先も保てるのか不安があり転職を決意しました。人の役に立てるかどうかを基準に仕事を探し始めたところ、目に飛び込んできたのが普段通勤で利用していた和歌山バスの運転士の姿だったのです。大きな車体を器用に動かし、お客様への配慮も忘れない、機敏に動く運転士の仕事ぶりを垣間見て、バス運転士も人の役に立てる仕事だと確信しました。さらに、和歌山バスには私のように乗用車しか運転したことのない人でも安心して始められる養成制度があります。ベテランの運転士も多く、和歌山バスなら定年までハンドルを握れると思い応募しました。

少しずつ階段を上がるように、業務の幅を広げています。

通勤で利用していたので、ある程度仕事の流れは把握しており、実際イメージ通りでした。しかし、いざ運転士側に回ると乗客の命を預かる大きな責任感を伴い、技術面以上に精神面での不安が多かったと記憶しています。当時の少なくない不安を解消してくれたのは先輩たちの存在でした。今でも休憩所で質問してはアドバイスをもらっており、和歌山バスの何でも相談しやすい環境には助けられています。路線バスで基礎を学び、選抜されて関西空港行きのリムジンバスで高速バス運転士となり、2021年からは長距離の夜行バスも担当するようになりました。夜間の移動はお客様の睡眠を妨げないように、段差やブレーキ、ハンドル操作に一段と気を遣うので緊張感があります。とはいえ、通常2名で運行する高速バスを、研修中はベテランの先輩2名と3名体制でハンドルをにぎるので心強かったです。無事にお客様を送り届けた後に、先輩たちから「100点満点中99点やね」と運転を褒めてもらえて自信になりました。日々確実に成長を実感できるのは、和歌山バスの大きな魅力のひとつです。

教えられる側から、教える側へ。いつか手本になるような先輩になりたい。

和歌山バスには手本となる先輩たちがたくさん在籍しており、いつか私も先輩に追いつきたいというのが目標です。後輩もでき、自身が経験したヒヤリハットの状況などを伝えています。特に気を付けたいのは、車内の安全。お立ちになられているお客様もいらっしゃるので、ミラーによる適時の状況確認は必須です。慣れてくれば、もっと多くのことに気を配れるようになり、たとえば路線バス業務で海が見える風光明媚なポイントを走る際は、時間が許す限りお客様に車窓からの景色を楽しんでいただけるよう、運転に工夫しています。引き続き研鑽を積んで、長時間乗車されるお客様からはもちろん、5分間ほどしか乗車しなかったお客様からも「この運転士なら大丈夫だ」と安心してもらえるドライバーになりたいです。人間関係が良くて働きやすい『和歌山バス』なら、定年までの視界もクリアです。さらなる成長に向かって走り続けます。

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