現役バス運転士インタビュー詳細

対話を大切に、目指すのは冷静で的確な判断ができる運行管理者。

助役(運行管理者) N.M
「地元愛」をきっかけに入社し、着実にステップアップしています。

前職は、トラックドライバーをしていました。荷物を運ぶ仕事から人を運ぶ仕事をしたいと思ったのは、地元に貢献したいという想いが強まったからです。公共交通機関であれば、地域の人々の移動の足として役立てますし、培った経験の延長上で始めやすいのも決め手でした。トラックとバスの違いは、やはりお客様がいることで、ただ安全運転をするだけでなく、激しく揺れていないか、社内は快適かといった部分にも気を配る必要があります。乗り心地のよい運転のコツは、自身の家族がバスに乗っていると思うこと。問題を自分事化する、当事者意識を持つこと何よりも大切です。運転士としてキャリアをスタートし、路線バス運転士から長距離の高速バス運転士を経て、2020年には助役という管理役のポジションに就きました。何でもチャレンジだと思って前に進んでいます。

運転士との関係づくりから始め、管理者としての経験を積んでいます。

現場の技術は磨いてきても、助役としてはまだまだ新米です。当然トラブル対処などは、先輩たちのようにスマートにできません。場数を踏まないと学べないものもあるので、まずできることとして、心がけているのが運転士との関係づくりです。たとえば、始業点呼で運転士の体調管理や道路状況の伝達などを行うときに、ちょっと世間話をする時間を設けてみたり、休憩時間に声をかけたりしてコミュニケーションを図っています。同じ話題を振っても反応は運転士によって異なり、一人ひとりに合わせた話題を考え、誰がどのような内容に興味があるかを、アンテナを張って把握している最中。今まで知らなかった面が垣間見えたりして大変興味深いです。日頃から会話を重ねておくと、交通事故で通行止めが発生した際の迂回指示や、振替輸送を必要とする場合といった、「いざ」というときの連携がスムーズにでき、滞りなく現場が回ると大きな充実感を得られます。

理想像はサッカーの司令塔。向上心を持って日々の業務に取り組んでいます。

運行管理者は、サッカーでいえばゲームメーカーのポジションです。仲間たちへ上手に指示を出し、最高の結果につなげる点が似ており、いつでも冷静沈着で的確な判断ができるといった必要とされる要素も同じ。運行管理者の教習ビデオでも、モデルとして常に物事を的確に判断できる冷静沈着な人物が出てくるので、理想の運行管理者像に近づけるように、先輩たちの良いところを貪欲に吸収していきます。同時にバス運転士をしていた強みを活かし、働きやすい職場づくりに寄与していきたいです。現在実践しているのは、大きな声での元気のよいあいさつ。私の運転士時代、運行管理者から「行ってらっしゃい!」と明るく声をかけてもらえると俄然やる気がアップしたものです。自分がされてうれしかったこと、よかったことを思い出しながら、もっと笑顔を増やせるように努めます。

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