スタッフインタビュー詳細

老健てんとう虫に勤めて6年。現在は看護主任として邁進している日々。 経験・未経験問わず、一緒に頑張ってくれる方、待っています!

K.A
看護師
アメフトにかけた青春時代。大怪我を乗り越えて社会人生活スタート。 看護業界に入る転機になったのは、あるおばあちゃんとの出会いから。

僕は、てんとう虫に入職して今年で6年目になります。現在は、看護主任として働いています。社会人の初めから看護師をしていた訳ではなくて、最初は全く違う仕事をしていました。営業職を。それは、特に目指していた訳ではなくて…その前から話すと、僕、大学はスポーツ推薦で入ったんです。アメリカンフットボールをしていて。アメフトは人と人とが激しくぶつかり合うスポーツで、練習も本当にキツくて、でも毎日頑張って…てしている中で、大怪我をした事があって。大学2回生の時です。ある日の練習中に、両足のアキレス腱を同時に切ってしまったんです。怪我をした時の瞬間のことは憶えていません。いわゆる意識消失で、そこだけ記憶が飛んでいる、気が付いたら病院のベッドの上っていうドラマのような展開で…。そこから一年間は病院に入院してのリハビリ生活でした。それもほとんど憶えていません。メンタル的にやられていたんだと思います。スポーツ推薦で入ったのに、両足がこんな事になってしまって…って。とことん落ちていました。結局その後、そのまま大学は中退しました。一年間の入院生活を終えて、リハビリも終わって家に帰って、その半年後に、社会人生活が始まりました。営業職を始めたきっかけは、知り合いの方から声を掛けて頂いたからです。その時は21才。とにかく何でもいいから働かなくては!という焦りの思いで始めました。転機があったのは、7年目の頃。その時は、全国各地を転々と回る仕事をしていました。その時、顧客として出会った元看護師のおばあちゃんがいたんです。すごく良くしてもらって、自分のおばあちゃんのような感覚で接しさせてもらえていた関係性で。その方から、「ありきたりではあるけど、人助けっていいよ。まだ間に合うよ。」って言われて。元々は、消防士になりたいっていうのが、ずっと僕の夢であったんですけど、それが怪我でダメになって。将来どうしていこうかな…先行きが見えない…そんな感じで何となく働いていたけど、そのおばあちゃんとの話の中で、自分なりに思うところがあったんだと思います。その時は新潟の佐渡島にいたんですけど、「よし、これは実家に帰って新しい道を進もう。」そう思い立って奈良に帰ってきて、その数ヵ月後にはその職場を退職させてもらって、そこから猛勉強して、なんとか看護学校に入学しました。それが、僕が看護業界に足を踏み入れたきっかけです。

高齢者施設の状況を何とか防ぎたい…急性期病院から地元の老健施設へ。てんとう虫の変革期に立ち会えて『今、本当によかった。』

看護師になって初めて勤めたのは、三重の急性期病院です。看護学校が三重にあって、その繋がりで就職しました。そこでは3年と少し働かせて頂きました。そこを転職したきっかけは、家族の体調の事で。元から、ゆくゆくは地元である奈良に戻るつもりだったので、それが少し早まったかな、という感じでした。地元が近いとはいえ、元々『てんとう虫』の事を知っていた訳ではありません。それまで勤めていたのは急性期だったんですけど、病院にいる時から「なんで施設から来る人はこんなに褥瘡が凄い状態で来るんだろう?」っていう事が結構ありました。その時から、これは何とか防ぎたいな、という想いでいました。在宅系をやっていきたいという想いは、急性期にいながら持っていたんです。その想いを抱えて奈良に戻る事になって、リハビリ系の病院に行くのか、施設にいくのか、色々と見学に行きました。そんな中、老健てんとう虫に就職希望を出し、面接をしてもらう事になりました。その時は、もちろん別の看護主任がいました。その時の僕の年齢が30代前半という所で。病院と違って看護職種の人数も少ない環境に対して、急性期の経験が数年という僕は「若すぎるかな…?」という声もあったようですが、ご縁あって入職の運びとなりました。今だからこそ言える事ですが、入職した当時の率直な感想としては『期待外れだった』です。施設というのは、やはりこういう感じだから、急性期で診てきたような状態の方が送られて来ていたんだ、って。簡潔に言うと、病院に送るのが遅すぎるんです。本当に状態が悪くなってから病院に送っている。その当初は入職したてですし、全ての事を知れていた訳ではないとは思うんですが、色々な所での話し合いが滞っているような、そのせいで事前に防げる事が防げていないような。看護師間での意見の統一もしかり、各職種間での話し合い、ご家族の了承を得る段階、全てがスムーズでなかった結果、そうなっていたのかなって。入職して数年程は、そんな環境でした。ただ、今はその辺がすごく改善してきていて、何かあった時にはみんなでどうしていくかをスムーズに話し合って検討していく事が出来ています。適宜、誰からでも、問題提起して解決していけるような空気、環境になっています。さっき話したように、期待外れだったり、疑問に思う事があったりしながらでも続けてきてよかったなって、今、本当に思っています。

入職4年目で看護主任に。『自分に務まるのか…』そんな不安を取り除いてくれた言葉を胸に、頑張っています!

看護主任に就いて、もうすぐ2年が経ちます。入職して4年目で着任させてもらう事になりました。辞令の相談をいただいた時の正直な思いが、「自分に出来るのかな?」です。
前任の看護主任は、僕が今まで出会ったことのないような人でした。パワーがあって、言い方は強めの時があったりもしたけど、利用者さんやご家族さん想いな所がすごいなと思っていて。
先程も言っていたように、入職時のあまり良いとは言えない環境でも頑張ってこれたのは、まず初めに自分自身の根本、ベースとして、すぐには辞めたくなかった、投げ出したくなかったということがあるんですけど、もう一つは、この主任の下で学ぶことも必要だなって思っていたからなんです。僕はその主任の事が人として好きだったんで。
そんな前任者のように出来るのかな?同じように引き継いでいけるのかな?って、一番に思いました。
そんな自分の想いを汲んでくれて、「前任者と同じようにする必要はない」って言ってもらったんです。「なんかあったら相談に乗るから。ちゃんと責任取るよ。」って。会社が守ってくれる体制が整っているっていうのは、責任を負うことが多い看護職として、主任職として、すごく安心できる言葉でした。
それから約2年、自分なりに主任業に取り組んできましたが、正直まだまだですね。
そんな中でも、良くなってきた大きな点としては、縦横の関係がすごく近くなったなという点です。なんでも相談できる、報連相ができる。一つの物事を解決していくということがスムーズになったなと感じています。
それから、離職率が少なくなったこと。これは、すごく嬉しい。現職員が「ここで働いていたい」って少しでも思っていけているということなんで。
これからやっていきたい事としては、電子カルテに移行していきたいなって。そうなる事で、色んな職種、多職種で情報を共有することができるかなと。
あと、看護サイドとしては、昔ながらの知識に頼るのではなく、どんどん新しい知識を取り入れていきたい。医療が進化していく中で、ずっと現状のままだと、様々な入所やショートステイの利用者さんに対応していけなくなると思うので。なので、随時勉強して、知識を取り入れていきたいなと思っています。そうしていく事が、看護師として新しいご入所に繋がったり、利用者の方に還元することができればなって思っています。

新人教育の難しさに直面。今は、新人の成長が嬉しい。これからお考えの方にも、楽しく働いてもらいたいです!

ここ最近の事で言うと、昨年度に1名、そして数ヵ月前に1名、このてんとう虫が実質はじめての職場になるという若い世代の看護師が入職してきてくれました。フレッシュな風を吹かせてくれるかなっていう期待と共に、新人教育の難しさを感じることにもなっているんですけどね。僕が教育を担当している中で大変だなって感じたところは、『自分をあまり表に出すことが出来ない子』を担当したときです。入職してきて、どうかな?しんどくないかな?まず、そこがどうか分からない。業務は分かった?理解した?返答は「分かりました。」実際に確認すると、「あ、違うね。」なんていうこともあったり。思っている事や理解度を表現してもらえないと、こちらもどう教えていったらいいのかが分からなくて。
けど、そんな新人看護師も、今では入職して一年半が経ちます。最初と比べて、すごく変わった。引っ込み思案で、自分から質問や言うべきことが言えなかった彼女が、今は「これ、どうしたらいいですか?」「これは、こうしたんですけど良いですか?」と、しっかり自分から言えるようになっています。僕だけじゃなくて、他の職員にも。報連相がしっかりとしてきているのを見ると、感慨深くて嬉しくなります。
その子自身が、なんとかしたい、ここで頑張りたいという想いが強かったことと、周りのみんなが優しく接してくれたことが、その子が変わって成長していった大きな理由だと思います。経験がない状態で入職してくる。それはみんながすごく不安に感じていたこと。その不安に対して、僕自身、みんなに一番大事にしてもらいたかったのは、その子が「看護師がしたい」という強い想いがあるということ。それを、入職前にみんなに伝えさせてもらいました。誰しも新人時代はあるもの。病院のように看護師の人数は多くなくても、教育は十分にしていける。経験は、後から付いてくることだから。
そして今、実際にその子が楽しそうに働けている。周りからも不安の声は聞こえてこない。次は、その子が新しい同じ境遇の新人に、自分の経験を話しながら一緒に教育をしていける。主任として今のてんとう虫に関わる事が出来て、本当によかったです。

まだまだ看護師として、主任として、色々と悩むことも多いです。他の職員から、「いつも波がなく、誰にでも優しい話し方だね。なにか心掛けているの?」って聞かれたことがあるんですけど、実はそんなこともなくて(笑)熱いところもあるし、カッとなる自分もいる。仕事中も。でも、そういうところが出ないようには心掛けています。自分の中での決まりとして。そうするためにも、リフレッシュの時間を取る事は大事にしています。僕のリフレッシュ方法は、毎朝ジムに通う事です。まだ小さな子供が2人いるんで時間は限られているんですけどね。行ける時間が朝の3時半から5時半まで。まだ空は真っ暗ですけど(笑)
夜勤明けの日だけいけないんですけど、それ以外は毎日。傍から見たら、余計しんどいんでは?って思うかもしれませんが、僕には最高にリフレッシュになってるんです。ちょっとでも動けるお父さんでいたいんで!

これから入職をお考えの方に望む事として、一番は、人が好きな方。人と話すのが好き、高齢者が好き。そして、向上心があること。知識・経験よりも、そんな一緒に頑張っていきたいって思ってくれる方に来てほしいなって思っています。
ぜひ、一緒に楽しく働きましょう!

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