福祉に携わる仕事がしたくて、大学では福祉学科で学んでいました。就職活動でこちらの病院の募集を見つけ、大学の職員の方にたずねると「2つ上の先輩が働いていて、すごくイキイキと仕事をされているよ」とお聞きしたので、私もぜひ働きたいと思ったのが応募のきっかけです。平成22年4月に入職し、今は事務部の業務第一課で勤務しています。
新卒で入職したので、入ってすぐはマナー講座があり、電話の取り方や話し方、おじぎの角度、接遇について学びました。その際、この病院の考え方としては「優先順位は何より患者様が一番。患者様を最優先に考えてください」ということを教わりました。研修では他にも各部署や職種の紹介など、こちらの病院で働くうえでの基礎的な知識を得ることができました。
先生と患者様をつなぐ架け橋に。毎日毎日、発見があります。
事務
福祉に携わる仕事がしたい。イキイキと働く先輩に憧れて入職。
年数を重ねるうちに要領がつかめるように。先生方からの「ありがとう」という言葉が励み。
今、働いているのは業務第一課の「患者支援センター」という部署です。他の病院や開業医の先生から「こちらの患者様を診察してほしい」という依頼があるので予約の調整をします。私が担当するのは、平均して1日20件前後。予約のやりとりは主にファックスで、医療機関から送られてくるものをそれぞれの病状に合わせ、各診療科の専門の先生に診察していただきたい日程をお伝えして予約の日を決めます。
他にも、患者様に関することで他の医療機関よりお問い合わせがあったり、当院の先生から他の医療機関への患者様紹介や情報提供の手配を依頼されることもあります。
先生方へお伝えする方法は、入職して1、2年目は要領をつかむのが難しかったのですが、先輩が「この件なら、このように依頼すればよいよ」と丁寧に教えてくださったので、少しずつ知識を増やしていきました。
年数を重ねるうち「この先生にはこういう聞き方をしたほうがいい」「この先生は文章にして伝えるほうがいい」など少しずつわかってきました。
1本1本のお電話を大切にしたい。常に丁寧な対応を心がけています。
現在いる部署は看護師さんが2人、事務は私も入れて3人です。頼りにしていた先輩が、去年から違う部署に異動されたので、今は看護師さんや定時職員さんに助けていただいています。
医療の知識がまだまだあるとは言えないので、看護師さんに教えていただくこともよくあります。例えば、予約の申し込みがあって、この案件の症状は急ぐのか通常なのかという判断が私ではつかないことがあります。そんなときは看護師さんに「この案件は急を要するか？」「先生はどなたに依頼すればよいか？」と教えてもらうこともあります。
このお仕事をするうえで心がけているのは、どんなに忙しくても常に丁寧に対応することです。今終わった電話がすごく大変な内容だったとしても、気持ちを切り替えて1本1本のお電話を大切に対応するようにしています。
「予約を取ってくださってありがとう」患者様がお礼を言いに来てくださることも。
このお仕事は同じ繰り返しではなく、毎日毎日発見があり、一人ひとり依頼内容が違うのでやりがいがあります。予約をお取りした患者様が実際に来院されたとき「予約を取ってくださってありがとう」とお礼を言いに来てくださったときは本当にうれしくなります。
セカンドオピニオンの予約も取っているのですが、医療機関を介さずに直接、患者様とお話しさせていただくこともあります。どういった症状で、当院の先生に何を聞かれたいのか、実際にお電話をかけてお話しするのですが、1回のお電話では聞き取れないこともあります。後から「あの情報も聞いておけばよかった」と思ったり、先生から「この部分について患者様はどのように仰っていた？」と聞かれたときは再度お電話することもあるので、2日3日かけてお話しする方もいます。
そうしてやりとりした方が実際にセカンドオピニオンで受診に来られた際に「お電話で対応してくださった事務の方なんですね」と初めて顔を合わせて「ああ、この方が…」と親しみを感じることもあります。
普通の事務とは、ひと味もふた味も違う。多くの方と関われることがやりがいに。
職場の雰囲気は、基本的には常に電話が鳴るので忙しいのですが、木曜日などは近隣の開業医の先生がお休みなので、比較的いつもより電話が少ないんです。そんな日は同じ部署の人と空いた時間に情報共有も兼ねてゆっくり話をします。
このお仕事を始める前は医療知識もなかったのですが、働いて医療の知識が得られたのも大きいですね。普通の事務とは、ひと味もふた味も違って面白いなと感じます。
この部署はとても電話が多いですし、院内・院外の方や他職種の方と関わることの多い部署なのですが、それが楽しさにつながっていて、やりがいを感じています。