スタッフインタビュー詳細

看護は、五感。人が人らしく生きるのを手伝うのが看護師です。

田中 秀幸
看護師
一人と深く関わり、一人ひとりとの時間つくっていく環境で、患者様を支え、私が支えられてもいます。

草津総合病院を選んだのは、もともと希望していた療養病棟があったからです。学生時代に行った病院での現地実習では一人の患者様を担当し、長く関わりを持つ実習形式が多く、社会に出たらそうした環境で働くことを夢見ていました。もちろん、急性期病棟でも、患者様とじっくり関わることは可能です。

しかし、どうしても病状が悪化したり、検査が立て込んでいたりと看護師としての通常業務だけをして終わってしまい、患者様に対して申し訳ない気持ちになることもあり、療養病棟の方が自分自身のやり方と合致すると感じました。
今でこそ憧れていた環境で働けていますが、心が折れそうになったことは学生時代から何度もあります。自分自身が人間的にまだまだ未熟なことが要因であったり、患者様と関わっていく中での距離感の持ち方であったり。看護師として数年の経験を積んだ現在でも同じように悩みます。ただ、もう一方で患者様の存在が心の支えになってくれているのも事実です。特に私の励みとなった患者様がいます。その方は高齢の女性で、寝たきり、お食事は食べられるけど、食べる元気がないという状態でしたが、関わらせていただくうちに、「あなたと話していると昔のことを思い出す。自分もあなたみたいに一生懸命動き回りたいので頑張ってご飯を食べます」と声をかけてくれました。当病棟に転入されて最初に担当したのが私でしたので、積極的に声をかけさせていただいたことが心を開いてくださったことにつながったのではと思っています。看護師である限り、いえ、生きている限り、悩みや迷いがなくなることはないでしょう。それでも前を向き、一日一日患者様が無事に、安全安楽に過ごせる環境をつくり出していくことが私の役割です。

感性を研ぎ澄まし、患者様の変化をキャッチ。憧れの先輩に追いつき、いつかは自分が憧れられる存在へ。

看護師は最近男性が増えてきたとはいえ、依然女性のイメージが強い職業です。患者様の中には「男性看護師はちょっと…」と敬遠される方もいらっしゃいますが、一昔前と比べると受け入れてくださる患者様やそのご家族も増え、「男性だから」と肩身が狭い思いをすることは、入浴介助の際に気を使うくらいで、幸いにもそうありません。逆に寝たきりの患者様の介助といった力仕事は男性看護師の出番となり、女性看護師からも「ありがとう、助かるわ」と重宝されます。また、患者様のためになることを思いついたら、できることを試してみよう、やってみようとなる男性ならではの思い切りの良さは、女性ならではのきめ細やかさに匹敵するほど看護をする上での大きな武器になると思っています。
私は即戦力であることを求められる中途採用での入職です。そのことに対して多少の不安もありましたが、キャリアアップを支援するクリニカルラダーなど 一人ひとりの能力やライフスタイルに合わせた教育体制がしっかりしていたのですぐに解消できました。また、寝たきりの患者様が多い療養病棟では、表情の変化をはじめ、患者様の反応を意識して見ることが特に大切だとアドバイスされたことも印象に残っています。看護師になりたてのころに、「看護師は自分が行ったことに対しての相手の反応を見逃してはいけない。五感を使って看護しなさい。ただ、いろいろなものを感じ取っているのは、自分だけでなく患者様もそう。五感は患者様にもある。それをしっかりと見てあげてほしい」と言われたことの意味を再認識しました。この言葉をくれたのは人間としても尊敬している憧れの男性看護師です。こんな人になりたい!という想いだけでここまで来ました。今はまだ遠い、遠い存在ですが、少しでも近づきたいと思っています。

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