乗務員  長田 敏夫
< 1998年12月入社 >

この仕事は日々、勉強。
お客様が大切なことを教えてくださいます。

この仕事は日々、勉強。<br>お客様が大切なことを教えてくださいます。

これまではどのような仕事をしていましたか?

「もともとはアパレルの仕事をしていたのですが、事業をたたんでからは色々な仕事をしていました。ゴルフ場のマスター室に入ってお客様にコースの説明をしたり、運送会社に行ったり。ですが、アルバイト扱いで保険がないんですよね。それで妻が『松原交通で募集しているよ』と教えてくれたので応募しました。」

この仕事をするうえで心がけていることは?

「日々、勉強だと思っています。この仕事は先輩が教えてくれるだけでなく、お客様が大切なことを教えてくださいます。一人ひとりお客様が違うので、このお客様にはこうした接客が必要かもというように、その方に応じた接客を心がけています。」

仕事のスタイルはありますか?

「朝はまず大きなホテルに着けることが多いですね。あるホテルのドアマンの方から、毎乗務来てくださいというリクエストをいただいたんです。ありがたいですよね。最近は海外からのお客様も多いので、ホテルから空港や大阪城、テーマパークなどへお連れしていますが、その後、道頓堀や北新地で並ぶことは一切せず、とにかく走って走って走り回っています。1乗務で距離的に300キロは余裕で越えてしまい、燃料切れ寸前になって警告灯が付くほどです(笑)。」

楽しく働くことを一日も早く覚えてほしい。
その中にすべてが含まれています。

新しい乗務員さんに伝えられることは?

「とにかく楽しくやることを一日も早く覚えなさいと話しています。一生懸命頑張ろうという気持ちもだいじですが、楽しくやるということの中にすべてが含まれています。つまり、一生懸命にすれば収入が増える、家族が喜ぶ、そこに楽しさが生まれて、生活レベルもアップできる。それを1から10まで言うのではなく、とにかく楽しくやることを一日も早く覚えなさいと伝えています。それと『感謝』。1日も早く『感謝』という言葉の意味がわかるようになるといいねと話しています。」

お客様とのエピソードはありますか?

「10年ほど前になりますが、繁華街の駅前から泥酔状態のお客様が乗ってこられたんです。年齢にして60歳くらいだったでしょうか。『○○まで行ってくれ』とおっしゃったので、『○○ってどちらですか?』と聞くと『おまえ○○も知らんのか!降りるぞ』と大変ご立腹で。私のことを『何にも知らん運転手やな』とおっしゃってずっと怒っておられました。なんとかご自宅のそばに着いて『お客さん、着きましたよ』とお声をかけたのですが酔って降りられないんです。『お客さん、どうぞ肩につかまってください』と言うと、お客様の態度が一変して、『今までぼろくそに言ったのに、どうしてそんなに優しくするんだ』と。『お客様の大切な命をお預かりしている以上は、玄関までお送りする義務があるので当然のことです』と話していると、心配した奥様が家の外へ出て来られました。奥様が『うちの主人は定年で今日で仕事が終わりなんです。淋しいので何かあったのではないですか?』とおっしゃるので『いいえ、何もなかったですよ』とお答えすると、だんなさんがほろっと涙をこぼされて…。今でも印象に残っている一番の想い出ですね。」

この仕事は大変なことも多いのでは?

「お客様にはよく『大変な仕事ですね』『今は不況で大変でしょ』と聞かれるのですが、『全体的には不況でしょうけど、私個人としては18年間不況と思ったこともないし、お客様に対しても一度も言ったこともないんですよ』とお答えしています。そういう時は自分で工夫していけばなんとかなると思っています。」

職場のみんなが働きやすいように。
現場の意見はどんどん上に提言します。

職場のみんなが働きやすいように。<br>現場の意見はどんどん上に提言します。

上には意見を上げやすい環境ですか?

「単純なことですが、掃除機が壊れたとか、照明器具が切れているとか、そういったことは上に伝えます。仕事に関することで、たとえばウインドサインという『空車』というプレートも前は見えにくかったんです。それを2年前の会議の時に『お客様がみなさん見えにくいとおっしゃっているんです』と伝えると、社長がすぐに『見やすいLEDタイプの物に交換しよう』と言ってくださったんです。全車ですから半端な数ではないのですが変えてくださいました。ほかにも、私が自費でカーナビを購入しようとしていた時のことです。購入費の支払いを一括ですることが大変だった私に対して、購入の手配・支払まで会社が一旦代わってしていただき、その後、分割返済にてお支払いをさせていただいたことがあります。こうした会社からの迅速な待遇改善や社員に対する心遣いは、とても仕事がしやすい職場環境へと繋がっています。」

転職を考えている方の背中を押すメッセージをお願いします。

「松原交通は私にとっては最高の会社です。とても規則が厳しいんですよ。規則というのは身なりですね。それは言わずと知れたお客様の命を預かる仕事ですから当然であって、だからこそ、この会社は大丈夫だという信頼が生まれてきます。お客様から『松原交通ってどこにあるの?』とよく聞かれるのですが『はい、松原にあるんです。とってもいい会社なんですよ』と誇りを持って答えられることがありがたいですね。新しい方も一日も早く楽しく働くことを覚えてほしいと思います。」

インタビュー:2017年4月

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