スタッフインタビュー

ひとつ上の衛生管理とおいしさが強み。現場と向き合い、お客様満足度と従業員満足度の両方で一番を目指す。

濱嶋 一陽
1997年10月入社
代表取締役社長

PROFILE
飲食業界で和食から洋食、寿司まで幅広いジャンルの調理を経験。仕事のつながりで永田(現会長)と知り合ったことをきっかけにラフトの起業に関わる。1997年10月にラフトを設立し、調理師として現場業務を取り仕切る。2010年に社長に就任。現場目線の組織改革を行い、会社のさらなる発展に努める。現場をこよなく愛し、介護職員向けに開発した冷凍カレーは、ラフトの人気商品のひとつ。得意料理は、鰆のかぶら蒸し。
業界未経験であった4名の仲間たちから歴史が始まりました。

現在、福祉施設の給食委託事業に特化している当社ですが、設立メンバーはみな業界の経験がなく、現会長は前職で八百屋を経営しており、私は飲食店の店長職に携わっていました。当時、「老人介護施設の料理がおいしくなくて困っている」というお話を耳にして、それを解決できないかという使命感に駆られたことがラフトの始まりになります。

おいしい料理を提供して、毎日の食事にワクワクできるように「食べる楽しみ、仕掛けます」をモットーに、昆布やかつおの出汁をしっかり取り、お米もこだわって特AもしくはAランクの単一米を使用。マグロの解体ショーや蕎麦打ち実演など見た目でも楽しめる行事食にも力を入れてきました。ただ、福祉施設の給食の場合は、味のみを追求するのでは不十分です。

安全が第一なので、衛生面にもかなり気を遣います。当社では同業他社と比べても厳格な基準を設けており、いまでは専門の衛生管理指導スタッフによる各事業所のパトロールを徹底していますが、仕事を始めたときは飲食店以上の衛生面へのきびしさにおどろきました。そうした経験があるからこそ、社員教育に力を入れ衛生講習会を年4回実施しています。

家族との時間を確保でき、努力が報われる環境がある。人生が充実する職場です。

貴志 直樹
入社:2021年6月入社
調理師 所長   


PROFILE
前職は外食産業で勤務。感染症の流行により経営の先行きが不透明になったことを機に転職を決意する。福利厚生と勤務時間に魅力を感じ、2021年にラフトへ入社。働いてからプライベートも充実するようになり、家族との時間も楽しめるようになる。得意料理は煮魚。
ラフトで働いて、オフの日も楽しめるようになりました。

ラフトで働く前は飲食店で働いていて、朝早く出て夜遅く帰る日々を過ごしていました。家族との時間を持てない不満もある中で、感染症の流行が追い打ちとなって収入も不安定になり、現状を変えたくて転職しようと決意したことが入社のきっかけです。自分の経験を活かせる場所で、時間的に余裕があり、福利厚生も手厚い。そんな条件で仕事を探しているときに、妻がネットで見つけてくれたのがラフトでした。

入社してから現在まで神戸市にある特別養護老人ホームに所属し、調理師の社員3名を含め、毎日約10名のスタッフで最大180食程度の食事をつくっています。忙しい時間帯もあるとはいえ、これまでと比べると早い時間に帰宅でき、家族で夕ごはんを一緒に食べるのが当たり前になったのがうれしいです。休みの融通も効くため、子どもたちの学校行事にも参加できるようになりました。

最近は職場の従業員の方に誘ってもらい、ゴルフを趣味として楽しんでいます。ラフトに転職できて本当によかったです。

大変さを乗り越えた先に大きな手応えがあります。

働いてわかったこととして、飲食店での調理と
給食会社で行う大量調理はまた別物でした。所属する施設では、料理をそのままの形で提供する常食のほか、ソフト食やきざみ食、ミキサー食があり、さらに保育園を併設している関係で離乳食もつくります。いままで経験したことがなかった食事形態がたくさんあるため、その分だけ覚えることも多いです。

とはいえ、やりがいも大きく、当社社員と所属先の職員の方で提供する食事について話し合う給食会議に参加した際に、料理をほめていただけると自信につながります。いまの一番人気は、フライパンで両面に焦げ目をつけてからオーブンで焼く手作りハンバーグです。調理においては手間がかかっても、おいしくできる方法を選択しています。

味付けに関しては全体的に少し甘めを意識していて、そのおかげか煮魚をはじめとした煮物も人気がありますね。また、見た目でも楽しんでいただけるように、ミキサー食であっても色別に食材をわけてミキサーにかけ、彩りよく盛り付けることを心がけています。

努力を評価してもらえるからこそ、ひたむきになれる。

ラフトは働きやすさ以外にも、社員の実力や仕事への取り組み方を見て評価する社風に魅力があります。それぞれ目標が設定されていて、達成すると昇給や休日数が増えるので自分の成長を感じやすいです。

また、社長面談が年1回あり、そこで普段の取り組みや考えているとこを直接伝えられます。その機会以外にも、良い取り組みがあれば上司が経営層に報告してくれる風土もあるので評価してもらえる機会も多いですね。

入社1年後に所長に抜擢してもらえ、所属する施設の利用者様にもっと喜ばれるようにがんばっている最中です。前任者がベテラン揃いのすごく良いチームをつくってくれたので、その良さを引き継ぎながらも自分のカラーをしっかり出し、施設にとって必要とされる人材になれるように努めます。

従業員の声に耳を傾け、より働きやすい環境づくりに専念しています。

もともと現場で働いていたこともあって、いまも視察に定期的に行くほど思い入れがあります。働きやすい環境づくりのために、社長に就任して数年後に始めたのが全社員との個別面談です。年2回、100名以上在籍している正社員を対象に1対1で話をして職場での困りごとなどをヒアリングしています。

そこで出てくるいろいろな意見を参考にして、これまでも残業を選択制にして、残業を選んだ場合も40時間以内に抑制したり、公休日数を増加したりとさまざまな取り組みを行ってきました。また、事業所に属さない調理師の組織もつくり、どこかで社員が休むことになってもすぐにカバーができる体制を整えています。ほかにも、経営計画書への理解を深めてもらう目的で社長塾も開催し、みんなで同じ方向を向いて動けるようにしました。

人事評価に関しては意欲を重視して年齢や社歴に関わらず引き上げており、過去にはパート社員から役員まで昇進した例もあります。産休・育休から復帰した社員もキャリアを中断することなくステップアップ可能です。定期昇給を毎年実施しながら、さらなる公休日数の拡大を目指して、いまも環境改善に取り組んでいます。

介護施設での仕事は、利用者様との交流が魅力。スタッフ同士の関係も良好です。

眞島 望
入社:2021年4月新卒入社
管理栄養士   

PROFILE
幼いころから「食」に興味があり、母親から健康とおいしさの両方考えられる管理栄養士の仕事を教えてもらったことが現職を志すきっかけに。大学のキャリアサポートセンターの紹介でラフトを知り、真面目な社風にひかれて入社する。得意料理は筑前煮。
みんなで力を合わせ、毎日100食程度の食事をつくっています。

入社以来、加西市にある介護施設に所属して、料理の盛り付けや食材の発注などに携わっています。当社で働く前は、栄養士の仕事について日々の献立を坦々と考えていくイメージがありましたが、実際には料理提供の部分にまで関わるので、チームプレーが大切です。

当介護施設では、調理師2名と調理補助3~4名を含む6~7名体制で100食程度の食事を提供しています。みんなで声をかけ合いながら協力してつくっていくうちに、コミュニケーションの重要性に気がつきました。職場の年齢層は高く、母と同年代のスタッフもいるとはいえ、やさしい人ばかりで非常に話しやすく歳の差を感じません。いろいろとフォローしてもらえたおかげで、新人時代を乗り越えられたと感じています。

一度たっぷり入ったプリン液を床にこぼしてしまったことがあったのですが、パニックになっている私を見て困っているだろうからと、みなさんが片付けを手伝ってくれたときはうれしくて感動しました。いい人たちに出会えて感謝しています。

おいしく食べていただくことが、一番の幸せ。

介護施設では季節に応じた行事食も提供していて、お正月はおせちのお弁当、春はお花見弁当といった感じで普段とは違うメニューが食卓を彩ります。やはり、特別感があるものは、人を笑顔にするもの。利用者様のお顔を見るだけでうれしそうなのが伝わってくるので、こちらもつられてうれしくなります。

また、行事食とは別にラフトの限定メニューとして特別なデザートを定期的に献立に組み込んでいて、その調理は管理栄養士の仕事です。なかなか見かけない面白いメニューもあり、プリンとココア生地のスポンジの2層仕立てが特徴的なプジンや、メレンゲ生地にクリームやフルーツをトッピングしたパブロバといったスイーツは当社で働いてから知りました。

練習を兼ねて自宅で試作して、母親と食べて味を確かめてから本番に挑むのですが、その苦労も吹き飛ぶくらい利用者様に毎回喜んでいただけます。お皿からデザートがきれいになくなっているのを見ると、やってよかったと心から思えますね。

自分が作成した献立で、利用者様の笑顔をつくりたい。

献立については現在、本社の社員が作成したものを施設の管理栄養士の方と相談しながら調整しているのですが、3年間現場で経験を積んだことで、もうそろそろ作成も任せてもらえそうです。自分で献立を立てるようになれば、現場で学んだ盛り付けのしやすさへの配慮や、発注で身に付けたコスト意識などを活かして、施設のニーズに寄り添ったメニューを考案していきたいですね。

いまも、その予行練習として職員用のおかずを一品任せてもらえているので、そのときの主菜が中華なら春巻き、あっさりした和食なら唐揚げといった感じで栄養価だけでなく全体のバランスを考えながら献立を考えています。

また、料理のバリエーションを増やせるように、発注も業者選定をこまめに行って、食材費をなるべく低く抑えられるように努力中です。いつか好きな韓国料理をメニューに加えるのがちょっとした夢で「新しい料理が出たら利用者様は喜んでくださるかな」なんて想像してワクワクしています。もっともっと自分の力で、みなさまを笑顔にできるようにこれからもがんばります!

ラフトはキャリアアップを目指せる職場。意欲的に実力を磨いていけます。

伊藤 匠汰
入社:2023年7月入社
調理師 所長

PROFILE
前職は老人ホームの調理師。知人よりラフトのことを教えてもらい、新天地で研鑽を重ねる決意をする。2023年に入社し、調理師として病院での勤務を経たあと、2024年6月に所長として老人ホームへ異動。マネジメント面でも成長を目指す。2人の子どもを持つ父で、プライベートでも子どもたちが喜ぶキャラ弁をつくっている。
自分の可能性を広げたくて転職を決断しました。

以前の職場でも、やりがいのある日々を過ごしていたのですが、20代の終わりも見えてきたときに、もっと活躍のフィールドを広げてみたいと考えるようになりました。そんなときに、知人から紹介を受けたのがラフトです。

当社では調理師からキャリアをスタートしたあとも、ひとつの施設を束ねる所長、複数の施設を束ねるエリアマネージャーといった感じにキャリアアップを図れます。10年・20年先も同じ場所で働くのなら、上を目指せる会社が魅力的だと感じ思い切って飛び込みました。

実際に働いてみると仕事のやりがいが十分にあるだけでなく、プライベートも充実しているので満足しています。私は祭りの盛んな地域の生まれで、現在も祭りに参加しているのですが、そのシーズンになると有休をもらって参加することもできていますし、子どもと過ごす時間もきちんと取れるのでありがたいです。おかげで、心にも余裕を持って業務に取り組めています。

施設によってニーズに合わせて料理を最適化していく。

ラフトには基準となる味付けをはじめとしたマニュアルがしっかりあり、半年に1回ほどの頻度で開催される調理師勉強会で学べます。ただ、施設によって味へのニーズが違うため、そこから少し甘めの味付けにしたり、塩味を足したりといった微調整が必要です。調理師は職場の異動もあるので、そこは気を付けていますね。

また、同じレシピであっても通常食や刻み食、ミキサー食と形態が変わると味わいにバラつきが出ます。特にミキサー食は、ミキサーにかけるため加水が必須。味が薄くならないように、水をだし汁に変更するなどいろいろな方法を考えています。それ以外でも、おひたしと煮物のニュアンスが似ていることがあれば、栄養士に相談して片方にゆずの香りをつけて変化を持たせるといったおいしく食べていただく工夫も重ねています。

施設の方や利用者様・患者様にアンケートを取った結果をもとに、今後の食事の方針を話し合う給食会議が月1回あるのですが、そこでおいしかったと感想に書いてあるとすごくうれしい気持ちになりますね。普段もきれいになったお皿が帰ってくると笑顔になります。

調理スキル以外も伸ばして、だれもが笑顔になれる職場にしたい。

2024年の6月からプレイングマネージャーである所長として、ある介護施設の調理部門で働くことになりました。これまでもチームワークを考えてきましたが、スタッフ管理を本格的にするのは初めての経験で、さらに売上管理も業務に加わります。

新しいことにチャレンジしている最中で、勉強することもたくさんありますけど、非常に手応えを感じていますね。まだぼんやりとした目標ではありますが、将来的にはエリアマネージャーとしても活躍したいので、モチベーションを持って知識を吸収しています。

それに、職場の人たちもやさしい人がそろっていて、いろいろと教えてもらえました。重曹をうまくつかって繊維が硬いものを食べやすくする方法や効率的な下準備など、当社で働いて学んだことも多いです。これからもスキルや知識を磨いて、自分の可能性を広げていきます。

人柄重視で採用を行い、チームワークを高めていきたい。

採用にあたっては、経歴や技量を重視しすぎることはありません。調理師であっても、経験に関係なく仲間に迎え入れてきました。それを可能にしているのは、本社セントラルキッチンにおいて定期的に開催している調理師勉強会や調理技術アップを目的とした研修といった充実した教育体制です。当社で一人前の調理師へ成長した社員も多く在籍しています。

ひとつ採用基準を設けるなら、それは人柄になると思います。チームで作業を行う仕事ですので、相手を思いやる姿勢は大事です。十人十色な個性を持つ人たちが集まり、ともに働くのが会社だとすれば、それぞれ欠点を指摘するのではなく、みんなで仲良く協力し合うのが理想ではないでしょうか。

1997年に4名で船出したラフトは、2024年の時点で正社員・パート社員を含め約470名の従業員が勤務する会社へと発展しました。当社には営業職にあたるポジションはありませんが、ありがたいことに口コミで評判が広がり、いまでは53事業所を展開しています。

兵庫県下の給食業界内において、お客様満足度と従業員満足度の両方で№1の会社にすることが現在の目標です。従業員へ負担がかからないように、今後もゆるやかな成長を維持しながら、関わる人すべてが笑顔になれる会社を目指します。