スタッフインタビュー

人を育て、支え、引き上げる。 心が通い合う関係づくりを目指します。

吉田 大樹
2011年8月入社
スーパーバイザー

PROFILE
前職では給食業界の総合職として活躍後、マネージャーとしてラフトに入社。わずか一年でスーパーバイザーに抜擢され、現在はさまざまな施設で人材育成や現場の応援を務める。人当たりが良く明るい性格から、各現場のスタッフからも慕われている。
現場を把握し、言葉を届ける。 毎日のコミュニケーションで距離を縮めます。

現在はスーパーバイザーとして、現場スタッフの指導やイベントのお手伝い、欠員現場の応援をしています。入社当時はマネージャー職として、現場の人件費や食材費の管理など、いわゆる上から手綱を引っ張るようなポジションでしたが、スーパーバイザーは現場に入り込み直接指導を行うので、より深いところまでスタッフと関わる仕事です。

それぞれの現場で求められるやり方を察知していくために、スーパーバイザーには高いコミュニケーション能力が求められます。普段の仕事の段取りやその職場の現状は、現地にいるスタッフの方との関わりの中で見えてくるので、日々の会話がとても重要です。

現場を見ていく際には衛生面を重点的にチェックしていて、手洗いの徹底や異物混入が無いようになど細かいところまで助言していますが、信頼関係ができていなければ聞く姿勢にはなっていただけないので、特に初めて行く現場では気さくに話をかけながら、スタッフの方々が仕事をしやすいように、和やかな雰囲気を作っています。

食札から見えるご利用者様の「体調」と「嗜好」。徹底した健康管理と雰囲気づくりにこだわります。

毎月多い時には6~7件ほどの現場を回りますが、配膳方式一つとっても、障がい者の方向けの施設ではカウンター越しに食事を提供しますが、高齢の方向けの施設では配膳車の食札を見ながら提供していきます。食札にはご利用者様の食事の形態や、ごはんの指示まで細かく書かれていて「禁止食」や「一口食」、「ミキサー食」といった他にも「減塩食」や「冷小鉢一品」など、食札を読むことでご利用者様お一人おひとりの嗜好や健康状態が見えてきます。食札どおりに料理が作られているかを丁寧に確認することも、ご利用者様の命を守る大切な「健康管理」につながります。

各施設では季節に合わせた行事を開催していますが、夏祭りや年末の餅つき、お節料理などはご利用者様も楽しみにしている目玉行事の一つです。先日、保育園でマグロの解体ショーを開催した際には、35キロのマグロを解体して子どもたちにマグロの頭を見せると、とても驚いてはしゃいでいました。当社のモットーでもある「食べる楽しみ、仕掛けます」にあるように、イベントでは「よいしょ、よいしょ」と声を上げて盛り上げながら、食事の提供だけではなく、雰囲気や空気づくりも大切にしています。

目指すはスーパーバイザーのいらない現場作り。

仕事では常に現場が円滑に回るようにアンテナを張っていますが、私たちが提供する食事はフードプロセッサーやミキサーなどで加工する工程が必要なので、普通の食事とは違い提供までに時間がかかります。食事の提供が遅れてしまうと、ご利用者様はお風呂の時間や自由時間が減ってしまい、結果的には施設の一日の流れも変えてしまうので、常に時間を見ながら、必ず定時には食事を提供できるように効率を上げる意識を持っています。

今後の目標は、各現場のスタッフがスーパーバイザーの助けがなくても、しっかりと自力で施設の運営ができるように、長く活躍できる人材を育成していくことです。当社が受け持つ施設は病気の方や高齢の方が多く、未経験の方はそこに壁を感じてしまうかもしれませんし、食札などは初めて見る方も多いので、慣れるまでに時間がかかることもあります。新しく入って来られる方が超えていくべき通過点の中で、しっかりとしたフォローをすることで、安心して働いていただけるような体制を整えていきたいです。

「次はどんな食事で楽しませよう」 ご利用者様の笑顔がエネルギー源です。

国頭 麻亜紗
2011年5月新卒入社
管理栄養士  

PROFILE
「食」に関する知識を身に着けたいという想いから栄養士に。2011年に新卒でラフトに入社。現在は本社の栄養士として「行事食」の企画にも力を入れ「ご利用者様に喜んでいただける食事」の提供にこだわった献立の作成に努めている。
命を守り、毎日の「楽しみ」を届ける喜び。

入社してすぐに重度の身体障がい者の方向けの施設に配属になりました。先輩栄養士の方のお手伝いをしながら、日々の食事の配膳や盛り付けなど基本的なことを一から教えていただきましたが、ご利用者様によって飲み込む力や咀嚼の力も違うので、誤配膳してしまうと命に関わることもあります。食事の形態も細かく分かれていて、アレルギーをお持ちの方もいらっしゃるので、調理の段階から盛り付け・配膳まで細心の注意をはらっていましたが、毎日作るメニューは違っていても食事を提供する時間は同じです。限られた時間の中で正確に食事を提供することのむずかしさを実感しました。 

現在は担当施設の栄養士の方と一緒に、ひなまつりやこどもの日などの「行事食」を企画しています。一カ月以上も前から準備して考えてきた食事を「見映えも良かったし、美味しかったよ」と言っていただけるとやりがいを感じます。ご利用者様の喜ぶ姿を見るたびに「次はどんなお食事をだそうかな」と、次の献立を考えることが楽しみになります。当社は高齢の方向けのお食事を提供することが多く、毎日の暮らしの中で食事を楽しみにされている方がたくさんいます。行事の際には普段の食事では味わえない「特別感」や「季節感」を感じていただけるように、細部にまでこだわった「彩り」や「見映え」を心がけています。

安全、衛生、価格。
限られた条件で「彩り」と「美味しさ」を追求します。

栄養士は病院や施設の方々からいただくリクエストを現場に落とし込み、伝達することも大切な役割の一つです。「こういったメニューがほしい」、「個人対応をしてほしい」といった要望に対して、食材の価格の高騰なども配慮しながら、ご利用者様に喜んでもらえることを一番に考えて献立作成をしていますが、限られた予算を超えてしまうと迷惑がかかりますし、質素な献立にしてしまうと「彩り」や「味」に豊かさが無くなってしまいます。食材にも限りがあって、衛生的なことや作業場の人材などいろんな制限がある中での献立作成は、外食メニューのようにできたての食事や半熟状態のままでの提供ができません。食事の安全性を配慮しながらも「美味しさ」は失わないように、柔軟な発想を意識しながら、満足していただける食事を提供していくことが大切だと感じています。

焦らず、丁寧に。 優しい気づかいに「成長」で応えたい。

望月 優子
2014年4月
調理補助

PROFILE
家から近く働きやすさが決め手となりラフトへ。現在は本社のセントラルキッチンで調理の補助業務を担当。下準備における正確性を大切にするかたわら、大量調理に求められる効率とスピードを意識し、自身のスキルアップにも励んでいる。
調理師さんとの連携を大切に。
切り方一つで、料理の見映えは変わります。

前職はフランチャイズのお弁当屋さんで働いていました。ラフトに入社して一年半は施設の方々にお食事を運ぶ配送業務を担当していて、決められた時間までに届けるという責任感から、いつも配達が遅れてしまわないように時間を意識していました。今は配送のほかに調理の下処理など、調理補助的なポジションとして、野菜や食器を洗ったりしています。調理補助の仕事は毎日決まった流れがあって、午前中に翌日使う野菜の下準備をして、お昼をさかいに提供したご飯が帰ってくるので、その洗いものをします。午後からは次の日の配送の段取りをして、夕食が帰ってきたら、またその洗いものと片付けをしています。

調理場では頻繁に調理師の方とコミュニケーションをとっていて、お料理によって「切り方を変えた方がいいのかな」とか「この形で火が通るかな」と疑問に思ったことは、しっかりと尋ねるようにしています。間違った切り方をしてしまうと、出来上がりも変わってきてしまうので、調理師さんとの密な関わりが大切です。

ご利用者様の元気な姿に安心。「健康」を支える喜びを実感しています。

セントラルキッチンでは毎日たくさんの施設の食事を作っています。家でする料理とは違って、大量調理には時間と効率が求められるので、手が追いつかないことも多いのですが、先輩方は「焦らず、丁寧にね」といつも優しく声をかけてくれます。温かい気づかいに気持ち的にも支えられていますが、ありがたいお言葉に甘えてばかりではなく、少しずつでもスピードを意識して、早く仕事ができるようになっていきたいです。

キッチンにいると食べる方のお顔を見る機会は少ないのですが、配送をしていた頃はよくご利用者様に話しかけていただくこともあって、こちらからも「調子はいかがですか?」とお声かけしながら世間話を楽しんでいました。何年も変わりなくいらっしゃるご利用者様を見ると「元気そうで良かったな」と安心しますし、「食」を通して少しでも健康にお力添えできていることを実感します。ラフトの食事は身体の弱い方や高齢の方の健康を考えて作られているので栄養バランスがとても良く、味や色合いが綺麗なところが魅力です。お昼休憩の際には、私自身も毎日美味しくいただいています。

温かい環境が成長を後押ししてくれます。

調理補助の仕事は、「爪を長くしないように」とか、「髪の毛がはみ出ないように」など衛生面で気をつけることはありますが、基本的には野菜を切ったり洗い物をしたり、むずかしいことはないと思うので、調理場のお仕事が未経験の方でも安心して始められます。目標の時間までに食事の準備を終えた時には「やりきったな」という大きな達成感が得られますし、ラフトには温かく見守ってくれる先輩方と丁寧な教育が整っているので、新しく入られる方も自分のペースでしっかりと成長していけます。私自身も先輩方に優しく育てていただいたので、安心して続けることができています。調理の仕事に挑戦してみたいという方は、まず一歩踏み出してみてください。

寄り添う姿勢を大切に。気持ちの良い調理場作りが「美味しさ」の秘訣です。

鈴木 理悦
2014年1月入社
管理栄養士

PROFILE
小さい時から料理好きだったことがきっかけで栄養士に。現在は、現場の栄養士の方々のフォロー業務を中心に、悩みや課題を一緒に考え手助けをしている。プライベートでは、女の子を育てる一児の母でもあり、得意のオムライスはこどもも大好きなメニューの一つ。
目指すは、食べる人にも作る人にも優しい食事。

お母さんが手作りで毎日美味しい料理を作ってくれたことがきっかけで、小さい時から料理が好きでした。食材の機能的なことまで勉強したいなと思い、栄養士として二社ほど経験を積んでからラフトに入社し、最初は病院での献立作成や盛り付け、配膳、確認作業を担当しました。

栄養士は調理場の方に指示を出すことも大切な仕事の一つなので、現場の方々とのコミュニケーションや気づかいを大切に、どんなに親しい間柄でも敬語を使って仕事のお願いをするように心がけています。食事の形態もさまざまで、形のあるものから「刻み食」「ミキサー食」「嚥下困難食(えんげこんなんしょく)」といったペースト状のものまで、一つひとつ間違いのないように丁寧に確認していますが、出来上がりを見ると、自分が思い描いていた献立と違うということもよくあります。

どんなにご利用者様を想って「彩り」や「健康」を意識した献立でも、調理の工程が複雑だと現場の調理師の方が苦労してしまいますし、栄養を考慮して作ってもご利用者様の嗜好にあわないということもあります。「栄養士の理想」が必ずしも「良い献立」ではないので、「作りやすくて美味しい食事」ができるように、さまざまな要素を考えながら献立を作成しています。

春は桜を感じるお花見弁当。「笑顔を作る仕事」のやりがい。

当社は「行事食」にも力を入れていて、個人的には「春のお花見弁当」を考えるのが好きです。桜餅やお団子といった「春の食べもの」はお弁当箱を色鮮やかにしてくれるので、献立を考えるだけで毎年うきうきしています。特別な日のお弁当を楽しみに、わくわくされているご利用者様の表情を見るたびに「栄養士は人の笑顔を作れる仕事だな」とやりがいを感じます。大変なこともありますが「美味しかった」と言っていただけることが何よりの喜びです。現場にいるとご利用者様の反応がすぐにわかりますが、本社にいるとわからないことも多いので、施設に行く際やお電話をする際には食事の感想をお伺いするようにしています。

今後は自分自身の知識やスキルを向上しながら、社内の栄養士がお互いに情報交換していけるような環境を作っていきたいと考えています。ラフトは人間関係が良く、すぐに周りの人に相談できる働きやすい職場ですし、社長は一人ひとりの意見をしっかり聞いてくれる、社員想いの気さくな方です。社長面談もあって、社員と一部のパートの方々の現状を「最近どうや」と言う感じで話していただく機会もあります。アットホームで親しみやすい雰囲気なので、新しく入社される方も安心して働ける環境です。