運転が好きとか車は好きという方ではなく、未知の世界へのチャレンジでした。家庭の都合で正社員として働きにくい環境にあり、アルバイトを二つ掛け持ちしていたところ、今も運転士として活躍している地元消防団の先輩に和歌山バスを紹介していただきました。母親に相談したところ、昔から馴染み深くしっかりしている印象があり、地域密着の当社にぜひ行ってほしい、安心させてほしいとの声もあり、その先輩に相談して「ハラくくってやるならそれでいいじゃない」と、先輩を通じて入社し、養成コースで免許を取得しました。
実は一旦離職したのですが、半年後に再入社させていただきました。
運転士 Sさん・乗務7年目・40代
▼入社の経緯
▼再入社の経緯
退社後、別会社で運送の仕事に就きましたが、その職場はギスギスしていました。そんな中、街を走るバスがどうしても目に入り、気になる存在となり、やはり自分はバスを運転するべきだと思いました。しかし、一旦辞めているのに受け入れてもらえるのか?と思いましたが心配ありませんでした。
▼自分にできるかな?と思っていましたができました。
人間関係の煩わしさと言うのは感じられないので、そこがポイントかもしれません。色々アドバイスもいただけます。例えば片道1車線、3車線で中央に生垣のあるような道路に差し掛かった時は右側の右折車と右のバックミラーを見るとか、前に他の車がないときは停車の時はとにかく車内を注視することとか、きめ細かい部分を教えて頂けます。先輩と同じようにできるようになるとスキルアップも感じられますし、続けていける大きな要素かもしれません。
▼やりがい、うれしく思うこと
ラッシュアワーなどで、終点まで時刻表通りに着けることができた時の喜びはひとしお。その時間帯が過ぎると、今度は日赤病院や医科大付属病院などに通われる年配のお客様が増えてくる中で乗り降りはもちろん車内での移動には相当の時間を要する方もおります。また、車いすのお客様が介助者なしでお一人の場合は私たちが補助板を出して乗降をお手伝いしますので、そういった場合は当然ながら遅れが生じてしまいますが、焦らずに安全運行に努めれば大丈夫です。