現役バス運転士インタビュー詳細

長年勤めていた会社が倒産、そんなときに出会った、なくならない仕事

運転士 Nさん・乗務9年目・50代
▼入社の経緯

高校を卒業してずっと務めていた食品スーパーが民事再生手続きに入り失業という事態に。ハローワークで数社当たった中で、和歌山バスは高校以来の友人がドライバーで活躍していたこともあり、元々運転が好きで、スーパーがなくなってもバス会社がこの世からなくなることはないだろうと入社を決めました。「安定」が大きなキーワードになりましたね。地元安定企業ということもありさぞ家族も喜んでくれるだろうと思いきや、えっ!?という感じで心配されました(笑)

▼続けていられる理由や秘訣

スーパーではみんな仲良く、雰囲気はよかった。でもここはそれ以上です。いいメンバーがそろっているというか、びっくりするほど雰囲気が良く、教習中には大丈夫だよ!がんばって!など声掛けしてくれましたし、オフには趣味が同じメンバー同士で集まって楽しんでいます。ちなみに私たちはテレビゲーム系「レトロゲーム」で育ったスーパーファミコン世代。サイクリングにも出かけます。スーパーでは定休日がなく、みんなでということはできなかった分、楽しんでいます。

▼どんな方が向いているか

運転ばかりじゃないので「コミュニケーションをとる」ことが好きなら大丈夫です。それと、お客様のありがとうの声掛けしてもらって素直にうれしく感じられる方でしょうか。

▼やりがいを感じるのは

皆がそうだと思いますが、やっぱりお客様からの「ありがとう」の声掛けです。何気ないことの連続なのですが、例えば日赤病院などに通う高齢者の方には段差付けず降りやすいところに車をつける、雨天の日には直接軒につけて濡れないよう白杖の方なら点字ブロックに直結する停車をするとか、ちょっとしたことなのですがストレートにありがとうと言ってもらえると嬉しいです。そんなモチベーションで続けています。

▼メッセージ

教習中にはたくさんの事を教えてもらえますが、わたしはよく「車内を見ること」を教えこまれました。初めて運転席に座った時の「こんな大きなもの動かせるのかな!」と不安になるのはみんな同じです。初めから上手に運転できなくて当たり前なので徐々にスキルアップして頂ければ大丈夫!安心して飛び込んできてください。

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