人を育て、自身の成長も目指す。地域を見つめ、最適な売場づくりを考えています。
青果部門/チーフ 2004年入社尊敬する大学の先輩が入社したことで関西スーパーに興味を持ち、2004年に入社。これまでに10店舗以上を経験、現在はチーフとして部門を管理している。最近はゴルフが好きになり、休みが合えば社内の仲間ともラウンドを回っている。
苦手から始まった青果部門。いまでは強みになっています。
入社して以来、青果部門一筋でキャリアを積み重ねていますが、実を言えば、もともと野菜がそれほど得意ではありませんでした。働いてからおいしさに気がついて、以前よりも食べるようになったので、逆にお客様へお勧めしやすいです。というのも、お客様の中には、私と同じように野菜にたいして苦手意識を持たれている方もおられるので、「自分でも食べられた」という言葉が意味を持ってきます。最近でいえば、兵庫県産のあるミニトマトが食感も味も良く、敬遠しがちだった私をトマト好きに変えてくれました。だからこそ、自信を持っておいしさをアピールしています。
答えは売場にある。地域に合わせた商品展開を心がけています。
小売業の面白さのひとつに、売場づくりがあります。いままで10店舗以上で青果部門を担当してきましたが、ベストな売場は店舗によって異なります。別店舗の成功例を、そのまま転用してもうまくいきません。そのため、日々売場に出て、お客様の層や手に取られる商品をチェックしています。たとえば、現在勤務している店舗では、平日の利用は単身のビジネスパーソンが大半です。そうなると、キャベツ一玉など大きいサイズの商品は買いにくいので、使い切りやすい小分けの商品を増やしてニーズに応えています。答えはいつでも売場にあるので、それを探すのが楽しいです。
知識と接客で感動をつくる。笑顔あるお買い物ができるお店にしたいです。
新卒で入社して以来、長く続けてこられたのは、お客様の喜ぶ顔をお見かけできたときのうれしさがあるからです。お店に入った瞬間から気持ちの良い時間を過ごしていただきたいので、まずこだわるのは季節感のある売場づくりときれいに見える商品の積み方。そして、丁寧なコミュニケーションです。商品について尋ねられることもよくあるため、身に付けた知識を説明し、ときには提案もしています。そうやって「あのときに勧めてくれた商品がおいしかった」とおっしゃっていただけると、明日もまたがんばろうと素直に思えます。
目指すは、ひとつ上のステージ。後進の育成にもしっかり取り組んでいます。
店舗運営に関心があって小売業界を志したので、店長職へのステップアップを目指しています。日々の数値目標を達成するため売場の状況判断能力の向上に努めるのは当然で、もうひとつ大事なのは後進の育成です。いつもアドバイスしているのは、こまめに売場に出て陳列を直すことで、商品を手でさわれば傷んでいるものを見つけやすいですし、自然とお客様の動向にも目が行きます。また、チーフになってからは、周りになんでも相談してもらえるように、明るく接することを意識するようになりました。自分も後輩も一緒に成長して、会社全体の底上げを図れるようにがんばります。
取材:2022/4