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スタッフの声

Staff Voice

Hさん
「人生の最後」を受け入れ向き合う。
その瞬間まで寄り添うのが僕たちの仕事です。
看護師
Hさん
Hさん
心のケアや看取りも仕事の一つ。時間をかけて関係を築いていきます。
装飾

看護師を目指したきっかけは?

もともと大学では理工学部で情報の分野を専攻していました。卒業してからは東京でSE(システムエンジニア)として働いていましたが、転職をして、京都で介護士をしていたときに、体調が悪くなる利用者様がとても多くて、医療のこともわかっていないとなと感じ始めたんです。介護と看護でそれぞれ専門性はあると思うのですが、見る視点を広げていこうと考えて看護学校に行きました。

介護施設での看護師の役割と仕事内容は?

体調が悪くなられた方のケアと日常生活のお世話が主な仕事です。認知症の方が多いので、転倒の危険性や異物を飲み込んでしまわないように、安全を確保することが大切です。1日の流れとしては、出勤をしたらまずカルテを見て患者様の情報収集をします。体調不良の方はリストアップしているので、実際に顔を見に行って、風邪などで食事が食べられない場合には点滴をしますし、救急の際には家族様に電話して状況を伝えたり、病院に連絡をとったりして、早急な対応を心がけています。

思い出に残った出来事・エピソードはありますか

以前に入居されていたご夫婦の旦那さんがお亡くなりになったときに、家族様は「おじいちゃんはやりきったね」と話していたのですが、奥さんはとても寂しがっていらっしゃいました。私自身も心が切なくなったといいますか、そういう瞬間を見守ることもこの仕事の一つですし、そこからの奥さんに対するケアも大切です。この施設では「看取り」もやっていて、現在はご本人様にも家族様にも「死」を迎える前から「死」を受け入れていただこうというケアをしているんです。よく利用者様が「私はもう死ぬんだわ」なんておっしゃるのですが、そのときに「そんなことないよ」ではなく、しっかりと向き合って「どんな最期を迎えたい?」と声をかける、そういうことがしっかりと話せるような人間関係を作るのは時間がかかりますが、その方の人生の最後まで寄り添っていくということが、介護施設における看護師の大切な使命だと思っています。

Hさん
「帰りたい」利用者様の気持ちに応えるため、
在宅支援に力を入れています。
装飾

お仕事で心がけていることはなんですか?

利用者様を観察する眼を開かせておくことです。「なんかいつもと違うな」という変化にどれだけ気付くことができるか、経験がものを言うことも多いのですが、あからさまに体が傾いていたり呼吸が乱れている方は、迅速な対応が大切です。薬剤も取り扱うので、確認作業を丁寧に行うことや、利用者様への接遇も親しみを込めた言葉なのか敬語を使うかは、その方の好まれる会話に応じて使い分けています。

病院と介護施設、どちらも経験してきたからこそ感じることは?

急性期の病院にいたころは、患者様は1週間から2週間で退院していかれるので、2日ほど休むだけで誰が誰だかわからないということが多かったんです。でも介護施設では、その方の人生の最後まで寄り添うことができますし、当施設では今月から退居後の在宅支援サービスも始まったので、お家での生活もサポートしていくことができます。一人の方を末永く見守っていけるという点では、介護施設での看護師のやりがいはとても大きいと感じています。

どんな看護師を目指していますか?

在宅復帰に向けたケアができるような看護師になっていきたいです。介護の業界に来てから、本当にたくさんの方々が「帰りたい」っておっしゃるなと感じています。それこそ自分が今どこにいるかがわからないような方でも「帰りたい」っておっしゃいます。やっぱり住み慣れた街や近所の方、ご家族の方と共に過ごすことが一番だと思うので、帰れる状態の方には自宅に戻ってもらいたいなと思っています。今後、社会的な面を考えても看取りは自宅で行う傾向になっていくので、それまでの支援を丁寧にしていきたいです。

Hさん
看護師
Hさん

2016年入職
介護老人保険施設 おおはら雅の郷 看護師

ある1日のスケジュール

8:30 引き継ぎ・朝のミーティング
10:00 起床介助・血圧・体温チェック
11:30 食事介助・与薬・レクリエーション補助
12:00 お昼休憩
13:30 排泄・入浴介助
15:00 事務作業・家族様との面談
17:00 退勤