運転士の1日(例)

【1】出勤・アルコールチェック

安全に運行するための第一チェックです。

出勤後は制服に着替え、その日に運転する車両と行路を確認します。その都度、運転する車両は変わるので、しっかりと確かめます。そして、アルコールチェックは従業員全員の責務。運行前だけではなく、運行後にも実施します。検知が終われば、数値が入ったレシートが印刷され、点呼時に運行管理者に提出します。

【2】車両点検

点検項目は数十項目以上。そのすべてが”安全”につながります。

オイル・水・エンジン、タイヤの空気圧、ガソリンなどのメーター、座席…etc.これらは、数十項目以上ある点検箇所のごく一部。安全運行のために、車内外のすみずみまで、くまなく点検します。

【3】点呼

準備が整えば、出庫前に点呼を受けます。

営業運行の準備が整えば、出庫前に運行管理者による点呼を受けます。免許証の呈示、アルコールチェック結果の提出、車両状態・健康状態などを報告し、運行管理者から道路状況や運行ルートの注意するポイントなどを教えてもらいます。

【4】営業運行

”サービス業”の意識をもって、安全と笑顔を心がけた運転を!

バス運転士は、日々お客さまと接する、サービス業。笑顔のあいさつ、思いやりのあるお声がけなど、心配りが大切です。例えば垂水エリアは、丘陵地帯で勾配がきつく、坂道で発進・停車する際は、平地よりも注意が必要。停車するタイミング、ブレーキのかけ方なども工夫し、「安心して乗車できる」運転を心がけます。
入庫後、運行管理者による点呼を受け、最初の営業運行を終えます。

【5】休憩

休憩時間の過ごし方は人それぞれ。

最初の運行業務を終えれば、次の運行まではほっと一息。垂水営業所には、食堂付きの休憩室をはじめ、仮眠室、女性専用の休憩室もあり自由に使えます。また、日によっては、勤務と勤務の間が5~6時間空く勤務もあり、一時帰宅も可能で家の用事などを済ませることもできます。

【6】営業運行

高いモチベーションで、安全・快適な運転を!

休憩終了後、出庫前に運行管理者による点呼を受け、次の営業運行が始まります。
休憩時の気分をしっかりと切り替えて、次の運行へと出発。日が沈んでからは辺りが暗くなり、帰宅ラッシュと重なるので日中よりも安全運転を心がけ、十二分に注意して運転します。

【7】車両点検

運行後も、キズや汚れ、落し物などをくまなく点検。

営業運行を終えたら、入庫後に再度車両点検します。明日の安全な運行のため出発前と同じように、すみずみまで確認。落し物・忘れ物を見落とさないように座席の下もチェックします。

【8】運賃箱精算

運賃箱精算と鍵の返却を行います。

入庫後の車両点検を終えた後は、運賃箱を回収し、営業所の機械にセットして精算します。そして、車両の鍵の返却をします。

【9】アルコールチェック・退勤

最後に終業の点呼を受けます。

1日の勤務を終えたら、アルコールチェックをして点呼を受けます。運行管理者へ道路状況・車両状態・健康状態などの異常がなかったことを報告し、業務終了です。おつかれさまでした。