メッセージ

日常の中でしていることが、笑顔をつくる。人の役に立っていると実感できるから頑張れます。

山市 はる代
部署:ホームヘルプステーション さくらんぼ
職種:サービス提供責任者・介護福祉士
2017年入職
接客業からヘルパーへ。家事の延長線上にある仕事なので馴染みやすく、何かあれば相談できる体制があります。

前職は携帯ショップのスタッフでした。出産を機に福祉・介護業界に興味を持ったことで『介護職員初任者研修』の資格を取り、そのときに当法人で働く友人から登録ヘルパーの誘いを受けたのが入職のきっかけです。

はじめての業界なのでむずかしいのではと緊張しましたが、利用者様宅へ訪問して料理や身の回りの掃除を利用者様と一緒に行うといった作業は、普段の家事と似たところもあり、すんなりと仕事を覚えていけました。

1件にかかる時間は短いもので30分、長くても2時間程度です。1日に3~4件の利用者様宅を訪問しており、毎日たくさんの方とコミュニケーションを楽しんでいます。利用者様と信頼関係を築いていく部分は、接客業で培ったスキルをそのまま活かすことができ、早い段階で慣れました。限られた時間の中で効率良く作業していくので、家庭でも短時間で調理や掃除ができるようになるなど、仕事の技術をプライベートでも活用できるのは、日常生活と密着しているヘルパーならではだと思います。

また仕事の中で悩みができれば、月1回法人内で行われるヘルパー会議で相談することができます。お菓子が大好きな利用者様がいらっしゃるのですが、一度にたくさん召し上がられるのでお体が心配でした。量をうまく減らすにはどうすればいいのだろうと会議で相談すると、曜日ごとに袋に入れて小分けしてみるといいかもという意見が出たので、早速実践してみると大成功。何かあれば多くの方に知恵を借りられるので、日々安心して働けています。

利用者様の「ありがとう」が、仕事の励みに。スキル向上のため『介護福祉士』の資格を取得しました。

この仕事の魅力は、人の役に立っていると実感できることです。1件終わるたびに「ありがとう」と感謝していただけるので、自然と力が湧いてきます。もっと喜んでいただけることはないかと考え、料理の提案も行うようになりました。

例えば、いつも決まったメニューを頼まれる利用者様へ、得意料理の麻婆茄子を提案したことがあります。あまり食べたことがないとおっしゃられていましたが、幸いお口に合ったようで、後日に担当のサービス提供責任者から「麻婆茄子がすごくおいしかったと喜ばれていましたよ」と聞いてうれしくなりました。

自分の手でつくれる笑顔があると知ったことで励みになり、料理のレパートリーを増やすため、時間があれば料理番組を見て学んでいます。頑張りが利用者様の「ありがとう」になって返ってくるので、他にできることがあるはずと積極的になったことが、正職員へのキャリアアップにつながったと思います。2017年4月から常勤のヘルパーとして、さらに業務の幅を広げています。

よりスキルを向上させるため、入職後に『介護福祉士』の資格を取得しました。資格の勉強や育児をしながら働くことは簡単ではないですが、当法人は子育てと両立している職員も多く理解があり、子どもの急な体調不良の際も気兼ねなく休ませてくれます。

いままで先輩たちにたくさん支えられてきたので、今度は私が支えられるようになりたいです。利用者様からも、職員からも、頼られるヘルパーを目指して、これからも知識と技術を磨いていきます。

正解はなく、常に自問自答することが大切。相談者様と一緒により良い選択肢を考え続けています。

高田 孝平
部署:なら西和障害者就業・生活支援センター ライク
職種:相談員・精神保健福祉士
2014年入職
抱えている問題は、相談者様それぞれ。悩みの背景を考え、根本の解決を目指す。

「なら西和障害者就業・生活支援センター ライク」の相談員として、精神疾患の方をはじめとした「働きたい」という気持ちを持たれた方のお話を聞き、その方に合った働き方や準備、制度活用のアドバイスなどをメインに行っており、必要であれば相談者様の面接に同行することもあります。また、不眠や人間関係のトラブルといった生活上でのお困りごとに対するご相談も受けています。

さらに、就労後の定着支援も役目のひとつです。就労先の企業へ伺って、担当の方に相談者様の様子をお聞きしたり、より働きやすい環境づくりのアドバイスを行っています。例えば指示を出す際にもポイントがあり、相談者様の中には「そこを適当にキレイにしておいて」という指示に対して、困惑してしまう方もいらっしゃいます。「何を」「どの程度」「どういう風にするのか」具体的に指示することで、作業効率が上がったケースもありました。

福祉サービスや制度にとらわれない支援を目指す当事業所には400名近くの相談者様が登録されており、新規の方も増えています。幅広い方にお会いしていく中で、同じ悩みでも抱えている問題は人それぞれだということに気がつきました。

「就職したい」という悩みがあったとして、その悩みが金銭的な問題からきているのか、周囲の人の影響からきているのか、それだけで支援すべき内容は変わっていきます。場合によっては相談者様とそのご家族の間に立ち、話し合いの場を設けて問題解決をはかることも。背景にある問題が解決すれば、悩みとまっすぐ向き合えると考えています。多くの方の背景を知ることは、社会的な問題として世の中で起きていることにつながることもあるため、最近はよくニュースを見るようになりました。この仕事を通して、自分の見識が大きく広がったと感じます。

先輩たちから学んだ、相談者様に寄り添いながら一緒に考える姿勢。日々成長を実感しています。

経験を積むほど、正解がない仕事だと感じます。選択肢が幅広く、どうするべきなのだろうと迷う場面も多いです。先輩に対応の仕方を聞いても「悩みながら支援をしている」と言われるので、それだけ奥が深い職務なのだと最初は単純に思いましたが、現在では決めつけることへの危うさについても教えてくださったのだと考えるようになりました。

また、相談者様がより良い生活を送るためにどうすればいいかを二人三脚で考える姿勢の大事さも学んでいます。こちらが何でもしてしまっては、結果的に相談者様の自立をさまたげてしまうかもしれません。私たちのサポートから離れて1人で生活できるようになることがゴールなので、お互いに知恵をしぼって一つひとつ乗り越えていく必要があります。

バランスが大切なのですが、その度合いがわからなくなってしまうことも。そういうときは、上司にどういう考えで行動しているかを説明し、客観的な視点で自分の行動についての意見をもらうようにしています。距離感を保ちながらも、誠実に対応している先輩たちの仕事ぶりを観察して勉強することも忘れません。

いままで多くの方のご相談を受けてきて、いつも感じるのは、相談者様の意欲の高さです。自己実現に向かってひたむきに頑張られる姿を間近で見ているだけで、こちらまで元気をいただきます。

日々発見があり、自身の成長を実感できる現在の仕事を、もっと究めていきたいです。先輩たちも熱心に指導してくれますし、さまざまな機関・施設・企業と連携を取りながら相談者様を支えていくことにやりがいを感じます。どんどん知識を深めながらも初心を忘れず、常に「これでいいのか」と自身の行動を自問自答し、相談者様の伴走者として一緒に明るい未来へと突き進んでいければと思います。