笑顔を大切に。その方にフィットした介護を目指す。
シルバーハウス高槻
ケアスタッフ(介護福祉士)
今井由美(いまいゆみ)
1日のスケジュール
- 16:30
- 出勤・申し送り
- 18:00
- 食事介助・おむつ交換
- 19:00
- カルテ記入・巡視
- 23:30
- 仮眠・巡視・コール対応・おむつ交換
- 9:30
- 申し送り・退勤
患者様の一言が、私のトレードマークをつくりました。
子どもの頃から福祉業界に興味があり、昔から知っていた緑水会病院に無資格のままチャレンジしたのがきっかけです。緑水会病院時代は、体が自由に動かない方へのケアが中心でした。最初は思うようにいかずに落ち込むこともよくありましたが、ある日入院されていた100歳近い患者様から「いつもニコニコしているのに、どうしたの?」と話しかけられ、「この仕事はね、天使様が選んだ人に与えた仕事なの。だから、あなたはいつだって笑顔で仕事をしなさい」と励ましてくれました。その瞬間から、どんなときも笑顔を忘れずにいようと心に決め、いまでは「いつもニコニコした人」といえば今井さんと、職員からも利用者様からも思われるようになりました。
さまざまな係があり、担当者それぞれが工夫して笑顔を生む。
当施設には年間レク係や排せつ係など多くの係があり、毎年交代制で担当しています。利用者様の笑顔のため、担当者はそれぞれ自分なりの工夫をしており、私であれば今年は喫茶係として、おやつに添えるドリンクを、そのときどきのおやつに合せて変更。容器も紙コップから陶器に変え、その下にランチョンマットを敷いて、ちょっとおしゃれな雰囲気を演出しています。入浴係の職員は毎月、お楽しみの湯としてひのきの香りなどがする入浴剤をお風呂に入れたり、機械浴の方へはボディソープの香りを変えたりすることで変化に富む毎日を楽しんでいただいています。どの係も工夫しがいがあり、「どうやったら喜んでいただけるだろう」と考えるのが面白いです。
目指すのは利用者様に寄り添った介護。だからこそ、情報共有が必要不可欠。
型通りの介護から利用者様に一歩近づくだけでも、喜んでいただける度合いが変わります。たとえば、もともと教師をしておられた方に敬意を込めて「先生、ごはんができました」とお呼びすると、にこっと微笑まれます。こうした情報は、日頃のコミュニケーションの積み重ねから出てくるものなので、職員同士の情報交換は欠かせません。申し送りノートを一冊作成しており、みんなで情報を書き込んでいます。情報を交換するなかで「あ、この利用者様は英語が得意なんだ」とわかったこともあり、実際に英語で挨拶をしてみると、お花が咲いたようにパッと表情が明るくなりました。笑顔のつくり方は、利用者様の数だけあるのだなとしみじみ思います。
オンでもオフでも絆を深めていける。さまざまな法人内イベントがあります。
職員向けのイベントもたくさんあり、職員間のスムーズな連携を生むための絶好の機会となっています。忘年会はもちろん、秋に1泊2日の旅行があり、今年は下呂温泉に行く予定です。毎回夜は旅館の宴会場に集まり、食事を楽しみながらレクリエーションをして、みんなで笑い合って日頃の疲れをいやしています。旅行に参加できない人へは、日帰り旅行も用意されており、全員に楽しい思い出ができるように気遣ってくれる法人の配慮がうれしいです。また、5月にある「あやめ祭」は、利用者様と職員の家族も参加する一大イベント。午前中で終わるので、その後に懇親会を行い、絆を深めています。会話量の多さが、チーム力を高める。そんな環境が当法人にはあります。