- 和食さと事業部関西営業2部
和食さと杭瀬店 店長 - 宮川 裕基
- MIYAGAWA
YUKI - 2013年入社
- ≪キャリア≫店舗システム課の経験あり
宮本 入社してから今までを振り返ってみて、みんなの心境はどんな感じ?
池田 僕は一般社員から副店長、店長とキャリアアップしていくなかで、できることの幅が次第に広がってきたのを感じています。初めは早く本社に行きたいという気持ちでがんばっていたけれど、いまではもう少し店舗で経験を積んだ方が本社に行ったときに力を発揮できるんじゃないかって思っています。
宮川 僕はいい意味でも悪い意味でも、回り道をしたと思っていて。最短で店長になろうと思って入社したけれど、二年目には店舗システム課の配属になりました。将来的には行きたかった部署でもあったのでうれしかった反面、まだまだ経験が未熟なぶん、できなかったことも多かったです。いまでは、本社で働いた経験があったからこそ、これからの自分のキャリアや店舗運営に活かせるところがあるのかなと思っています。
米倉 僕は入社する前からずっと店長になりたいと思っていて、同期のなかで一番にならなきゃっていう気持ちで走ってきました。入社して2年、3年と経つうちに、同期のメンバーがどんどん本社に異動になっていくのを見て、いろいろなチャンスがある会社なんだなって感じていて。特に池田くんとはずっと店舗勤務同士だったのでお互いライバル視しながらがんばってきました。
池田 そうだったね(笑)。
宮本 私自身も、店長になりたいと思ったことが入社のきっかけ。学生時代にアルバイトをしていたお店の店長が、とても厳しかったけれど人がついてくる方で、スタッフみんながやりがいを持って一生懸命に仕事をしていたので、私もこういう仕事をしてみたいと思っていました。実際に入社してみて、これまでいろんな経験をさせてもらって。研修も充実していて、学びの多い5年間だったなと感じています。
米倉 「店長になりたい」って思いで入社したメンバーが多いね。僕自身、店長って年間に何億もの売り上げをあげるかっこいい人っていうイメージが強かったので、すごく憧れがありました。
宮本 私はよく言われている「ブラック」とか「長時間労働」っていうイメージもありました。ぜったいに休みは取れないだろうな、完全週休2日制なんてうそだっていう覚悟で入社して(笑)。実際に、入社してから普通に週に2日休めるって知ってびっくりしたくらい。
宮川 上司から話を聞いたけど、20年くらい前から週に2日の休みは確実に取れていたみたいだよ。飲食店でも、しっかり休日を取ろうって当時の社長が決めたみたい。
米倉 休日をしっかりとることで、仕事とプライベートのメリハリがちゃんとつけられるよね。
宮川 このなかで一番早く店長になったのは米倉くんかな?
米倉 うん、4年目の終わりの2月になったよ。
池田 僕は5年目に店長になったけど、店長育成セミナーは米倉くんと同じタイミングで受けたよね。
宮川 2人が店長育成セミナーを受けているとき、僕は本社に勤務していて。正直、うらやましいなって思っていました。僕自身は、最短で店長になりたいと思っていたので、置いていかれている感じがあって。
米倉 僕はずっと店舗勤務をしてきたけれど、店長を経験する前に本社配属になった宮本さんと宮川くんは、その当時を振り返ってどんなふうに感じている?
宮川 僕が配属になった部署は店舗システム課といって、お店の仕組みを作る部署。いま振り返ると、店全体のことが見えていなかったぶん、至らない点がありました。同じ仕事をするにしても、店長を経験したうえで仕事をした方が、もっと良くお店を変えられたんじゃないかなと、自分が店長になったいまだからこそ感じます。
宮本 私は採用担当として、学生と年齢が近い間に伝えられることがあるだろうと思っていたけれど、実際に採用活動を行うなかで、一番につまずいたのは伝えてあげられる経験が少ないということ。一般社員としてお店で経験してきたことは話せても、店長を経験してから採用担当になっていれば、お店を運営するにあたっての苦労話や大切にするべき考え方などを教えることができたのかなと感じました。
宮川 早いタイミングで本社に行くということは、もちろんプラスになる部分はあるけれど、やっぱり現場での経験があってこそいい仕事ができるんだと思う。だから、これから入社してくる新入社員にも、まずは店舗での経験をしっかり積んで欲しいって思うよね。
池田 一般社員の立場でいたときと、副店長、店長としての立場では、見える景色がまったく違ってくるよね。
米倉 一般社員のときは、アルバイトに近い目線で業務を行うので、アルバイトとの接し方も、いい意味でフランク。でも店長になると、自分の発言がお店全体の方針になっていくので、軽はずみなことや間違ったことは言えなくなるよね。
宮川 周りからの見られ方も大きく変わる。自分が決めなければ何も進まないし、自分だけ仕事ができてもお店は良くなっていかないということを、ここ2ヶ月くらいで感じています。
池田 副店長の時にキッチンのシフト作成を任せてもらっていたけれど、店長があらかじめその日の売り上げや配置できる人数を固めてくれていたので、そこまで大変ではなかった。でも、店長になると、自分で売り上げを想定して、人の配置を考えていかないといけない。予測をあやまれば人手が足りなくなったり、逆にみんなが暇を持て余して生産性が悪くなったりするよね。
宮本 店長の一番のやりがいってどんなところだと思う?
米倉 ありきたりだと言われるかもしれないけど、やっぱりお客様から「ありがとう」って言われることかな。
池田 レジで「ありがとう」とか、「おいしかったわ」って言ってもらえることが多いよね。僕の場合は、お客様が何を食べたかのかを確認して、キッチンのスタッフに「君が作った料理、おいしいって言ってくれたぞ!」って共有しています。自分が作った料理をお客様が喜んでくれたんだって思うと仕事の意欲が高まると思うので。
米倉 この店いいなって思われたら「店長の名前は?」って聞いてくれるお客様も多いよね。「店長また来たよ」って自分を訪ねてきてもらえるのは、店長の特権だと思う。
宮本 採用活動をしていたときに、仕入れをしたいとか、海外で仕事をしたいっていう学生さんがたくさんいたけれど、そういう目標を持っている人こそ、店舗での仕事をがんばった方がいいって思う部分があります。
池田 どうして?
宮本 「なべいち」のお店をオープンするにあたって、事前に他社に見学に行ったんだけど、やっぱり実際にお店がオープンしてみて初めて気づくことがたくさんあって。仕入れの知識や商品知識がどれだけあっても、お店の業務を知らなければ見えないことがあるんだなって感じました。だからこそ、仕入れの仕事や海外の仕事につなげたいっていう目的意識を持って店舗の仕事をする場合、何も目的がない人と比べると達成感や気づきがたくさん得られると思います。
宮川 どんな夢があるにしろ、やっぱり店舗での経験や店長というステップを踏んでおくことは大切だよね。
米倉 それに、店長って純粋に楽しいよね。うちの店舗だったら50人くらいのパートナーがいて、一日に15人から20人くらい働いているから、仕事をしている間は、ずっと人と関われる仕事。誰かと話したり、同じ目標に向かっていったりすることって、すごく楽しいなって感じるよ。
宮本 本当に、それが一番のやりがいだよね。
池田 同じ目標に向かうという点では、年末年始にお勧めしているカニつきしゃぶしゃぶのカニを、週末にたくさん準備して、「この二日間でぜったいに売りきるぞ」って店舗のみんなに声をかけました。少しでも売れると、「店長、注文とれました」って教えてくれるアルバイトも多くて、みんなで目標を決めて達成できたときは、やっぱりうれしかったな。
宮本 今後のキャリアステップをみんなはどんなふうに考えている?
宮川 店長になることや本社に行ってみたいという想いは叶ったけれど、入社以来思い続けてきた「さとを変えたい」っていう気持ちは変わってない。だから、自分が会社を変えられる立場になったときに、いまの店長の経験を活かして、新しい取り組みをしていきたいと思ってます。
米倉 僕は店長の先の上級店長や課長を目指しているけれど、今日こういう場に初めて参加させてもらって、店長の楽しさをうまく伝えられなくて。伝えるって難しいなって思った反面、逆にもっと伝えていきたいって気持ちが芽生えました。そういう意味では、学生の方と関わる採用の業務にも携わってみたいです。
池田 僕は商品開発にもともと興味があったけれど、店長になってみて、原価や手間がかかっている商品の売れ行きがいいことがわかってきた。いい食材を使えば値段も上がるし、そのぶん見栄えも良くなってお客様の目を引く。いい部分もあり、悪い部分もあるからこそ、本社で商品に携わる仕事をして、いまはまだ見えていないことをしっかり勉強していきたいと思っています。そしていつか、自分が作った商品をお客様に食べてもらえる日が来たら最高です。
宮本 私は、まずは店長ができたらいいなって思っています。いろんな人と関わることで、幅広い価値観や考え方が吸収できるので、手足が動く限りは店長をしていきたいですね。そのうえで、いまこうしてみんなの想いを聞いていたら、本社と店舗がお互いの想いをもっと伝えあえるようにしていきたいって気持ちになりました。本社の社員が作った仕組みを実践しながら、店長の意見を本社につなぐ橋渡しができたらいいなと思います。
宮本 最後に、このページを見てくれている学生の方に、メッセージをお願いします。
池田 私自身、みんなに負けないぞっていう想いでやってきて、そのぶん早く店長になることができました。なので、努力はしっかりと評価してくれる会社だなと感じています。もちろん店長になってからも競争はありますし、売り上げを取れれば評価されて、ボーナスにも還元されるので、がんばりがいのある会社だと思います。
米倉 やっぱり仕事は人生のなかで大半を占めるので、ぜったいに楽しい方がいいと思うんです。僕自身は、50人も一緒に働く家族のような仲間がいて、その店舗で店長として働けていることが、本当にうれしいことだと感じているので、皆さんにもぜひ店長を目指してほしいですね。やりがいを持って店長をしている仲間が和食さとにはたくさんいます。
宮本 どんな会社で働くにしろ、その会社で何を学びたいのかというビジョンを、入社前から少しでも意識しておくと、壁にぶつかったときでも、その先のゴールを見据えて乗り越えられると思います。そのなかでも飲食の仕事は、人とコミュニケーションを取りながら進めていくものなので、人との関わりを楽しめる方には最適な環境です。
宮川 宮本さんや米倉くんと似ていますが、働くうえで何か一つ楽しいことややりがいがないと、仕事って続けていけないと思うんです。なので、やりたいことを持って入社することも大切ですし、やりたいことではない仕事にも楽しさを見つけていければ、また違った学びや成長ができるんじゃないでしょうか。