Woman Staff
女性運行管理者

三重交通で女性初の運行管理者インタビュー

1987年新卒入社
田中運行主任
(運行管理者)

新卒で入社後、子育てに注力するために一度退職。
落ち着いたタイミングで再度、三重交通へ。
女性社員のリーダー的存在として活躍中。

バスガイド、運転士を経て、三重交通で女性初の「運行管理者」に。

 私は高校卒業後、バスガイドとして三重交通に入社をしたのですが、当初から「運転士」になりたいと思っていたんです。その源泉は、自分の父にあります。父がダンプカーの運転手をしていたので、小さい頃からよく横に乗せてもらっていました。その経験から、私自身も大きいクルマを運転したいと、自然と思うように。そのため、入社後は会社に、「運転士にしてください!」と言い続けていました(笑)。

 ただ、当時は今以上に女性運転士が少なくて。三重交通にも先輩が一人いただけ。両親からも、「女性には難しいのでは?」と反対をされていました。でも、“女性だから”という理由でキャリアを諦めたくはなかったんです。根気強く会社に希望を出し、先輩の女性運転士が退職されたタイミングで、晴れて運転士になることができました。

 そこからは、運転士一筋。このまま引退をするのかなと思っていたタイミングで、会社から運行管理者へのキャリアチェンジを打診されました。私がいる営業所は、女性運転士が特に増えているので、彼女たちのサポートと後進の育成を期待されているのだと思います。正直、まだ運転士への未練も大いにあるのですが(笑)、三重交通初の女性運行管理者として、新たなキャリアへの挑戦を決めました。

 一日なにもなく終わること。それが一番のやりがい。

 運行管理者の仕事は、簡単に言うと、「スムーズなバスの運行を支える縁の下の力持ち」。具体的には、運転士のシフト作成・管理、出発前・帰社後の運転士の健康状態チェックや指示出し、走行中のトラブル対応、バスの送り出しなどを行います。自分自身が運転士をしていたときはあまり意識していなかったのですが、いざやってみて、運行管理者のおかげで運転に集中できていたのだと、改めて認識をしました。

運転士はお客様から感謝のお言葉をいただく機会が多いので、それがやりがいでしたが、運行管理者にはまた違った魅力があります。たとえば、「今日はこの道が工事中なので、迂回してくださいね」と指示を出し、運転士が間違えずに帰ってきたとき。ちゃんと指示ができていたのだとホッとする瞬間です。一日なにもなく終わると、運転士に対して「ありがとう」という気持ちになるとともに、達成感を味わえます。

 このような運行管理者の仕事を行ううえで、役立っているのが運転士の経験。バス停や路線の名前はもちろん、ここからここまで何分くらいで行けるとか、この道は渋滞しやすいという情報が頭に入っているので、トラブルの際も対応がしやすいんです。運転士からキャリアがつながっているのだな、と実感しますね。

運行管理者を目指す女性運転士を、一人でも多く輩出したい。

 三重交通には、女性のキャリアは「バスガイド」か「運転士」の二択しかなかったのですが、「運行管理者」という新たな道を切り拓くことができました。私自身、運行管理者になったばかりですので、これからさらに経験を積み、女性社員の一つのキャリアパスとして確立をさせていきたいです。私の姿を見て、一人でも運行管理者を目指す後輩が出てくれたらと思っています。

 私はこれまで、“女性”ということに捉われることなく、思い切って挑戦を続けてきました。もし今、「私にはできない」と運転士になることを迷われているのなら、まずは一度挑戦をしてみてほしいですね。私自身も、両親の反対を受けながらも「やってみないとわからない」という精神で運転士になり、ここまで続いているわけですから。

 そして、三重交通は男女わけ隔てなく活躍できる会社です。休憩所やトイレなどの設備面が充実していますし、お給料も男女で差は一切ありません。たくさん稼ぎたい人は、休みを少なくしてガッツリ働く。自分のペースで働きたい人は、しっかりと休む。そういった調整もできますので、すごく働きやすいと思います。もっともっと三重交通で活躍する女性が増えてくれるとうれしいですね!